ぽよん日和

日々の小さなしあわせ・・・

手術

2012-09-17 11:56:18 | 兄妹育児

子どもの幼稚園と病院と家の往復で忙しく日々が過ぎていきます。



8月下旬の夏休み明けに息子の幼稚園の園長先生にも

事情をお話しして役員を下ろして頂きました。

役員の皆さんをはじめクラスのママさん達も

ご近所のママさん達も遠く離れているお友達も

いろんなところで助けてくださったり勇気づけてくださったり

アドバイスをくださったりして・・・

だんな様のことでは、辛いことも哀しいことも多いけど

私達って本当にしあわせなんだなぁって改めて感謝の毎日です。



9月3日にがん研にセカンドオピニオンに行った翌日

だんな様の病院の整形外科の先生と主治医の指示で

だんな様の下半身麻痺の予防策として

だんな様は、ベッドでの安静状態を余儀なくされました。


転移している背骨の状態が悪く既に骨折していて

背骨の神経まで傷付け始めていたのです。

がん研でも近い将来には、下半身麻痺になると言われていて

もうその現実が目の前に突き付けられた気がしました。

ベッドの上では、上体を20度を限度としてしか起こせず

何をするにも横になったままでトイレにも行けません。

その日から排泄は、尿瓶とオムツ。


いつも前向きなだんな様が 『何も悪いことしてないのに・・・』

私の思っていた以上にかなり落ち込んでいました。



でもその日の夜、主治医の先生が来て

背骨の手術を他の病院にお願い出来るかもしれないから

私にセカンドオピニオンに行くようにと言われたのです。

もしも手術が出来ることになれば一時的に転院することになるので

主治医と相手先の整形外科の先生ともかなりのやりとりをしてくださっていました。

そしてすぐに手術を前向きにやる方向でお返事を頂き

10日には、搬送車で転院して術前検査やら準備やら進めながら

正式な手術のGOサインが出ることを祈る毎日でした。



そして、14日に執刀医の先生から正式な手術の説明があり

明日18日に背骨の手術の前準備で予測される大量出血をなるべく防ぐために

カテーテルの手術をして必要のない血管に綿を詰め止血した状態で

19日にいよいよ背骨の手術にのぞむ予定です。



手術は、骨折した病変のある背骨を取り除きその部分に

ボルトとワイヤーを入れて固定し身体の中にコルセットを装備したような状態にして

刺突起という背骨に付いている小さなヒレのような骨を取り除くことで

圧迫されている神経の通り道を作るという感じのもので

その途中、手術室にある別の部屋に移動して背中を開いて見える病変のある個所に

直接、放射線を大量に照射するというものだそうです。

執刀医の先生方のお話しでは、手術そのもは、今までの症例からなる手術数も豊富で

経験値もあり、そう難しくはないということでしたが

ただ、術後の経過や状態には、個人差があって

だんな様の場合は、既に神経も圧迫されていてそれがどのくらいの損傷になっているかで

術後にどのくらい歩けるようになるのかならないのかが決まるそうです。

痛んでしまった神経は、手術でも元には戻せないし

もういつ両足に麻痺が出てもおかしくない状態なので

手術前に麻痺がきてしまう可能性もあるとのこと。

 

だんな様ももう二度とベッドから起き上がれない生活よりは

手術してもいつか来るだろうタイムリミットまでに一度でもまた自分の足で歩けるのかもしれないと

悩みに悩んでまた歩けるかもしれない希望にかけてこの手術を受けることを決めました。

希望も大きいけれどその分、リスクも高く...

まずは、カテーテルの手術で止血をしていても多いと2000㏄もの大量出血があり

今までにもほとんどケースで輸血が必要になるということ。

既に放射線治療をしていることで免疫が下がっているので感染症等を引き起こす可能性があること。

病変に放射線を照射するときには、神経に鉄板を当てて放射線が当たらないように気を付けているが

完全には、ブロック出来ていないのでまれに後から何らかの異常が出てくる場合があること。

他にもまだまだいろんなことが想定されて万全の態勢で手術に臨んでくださるのですが

何分にも手術なので当然、不測の事態も起こり得ることも理解して

だんな様の手術中は、私もずっと病院で待機しなければなりません。

朝9時からの手術開始に合わせてお部屋を8時45分には、出るということで

私もその前に病院へ行かなくてはならなくて

その日は、もう息子の幼稚園もお休みして家族3人で病院で

だんな様の手術の成功を祈ることにしました。

 

明日のカテーテルの手術後は、しばらく絶対安静になるそうなので

息子は、幼稚園を早帰りにして午後からご近所のお世話になってるママさんに

子ども達を預けて術後のだんな様の介助に向かいます。

 

希望への第一歩になるであろう大切な手術を控えて少し良い報告もありました。

ワンクール目の抗がん剤に何らかの効き目があったらしく

全身のいたるところに見て分かるくらいに大きくなっていたしこりが小さくなって

触ってももう分からないくらいになっていました。

一時的なものかもしれませんがだんな様も私も泣いてよろこびました。

入院した頃からついこの間まで手足も冷たくて

まるで冷蔵庫に長時間入った後の人みたいで生きてる感じもしなかっただんな様ですが

最近、やっと手にも足にも温かみが戻って生きてるんだって思えるようになりました。

 

でも骨に転移したがんは、難しいらしく痛みも強くなっているし

骨の部分でしこりになっている部分は、まだ飛び出したままです。

 

執刀医の先生のお話しでは、今回の手術は体力的にも負担が大きいので

術後6カ月以上がんばれる人というのが条件の1つに入っているそうです。

医学的な見地からの余命も1つの見方かもしれませんが人の生きる力は

それだけではないと信じています。

だんな様の大親友でもある人が昨年の晩秋に舌がんで余命3カ月と診断され

闘病生活を余儀なくされましたが苦しい時期を乗り越えて

途中、仕事にも復帰しながら今もがんと闘っています。

だんな様が入院して間もなく万全ではない体調をおしてご夫婦で

わざわざお見舞いに来てくださり、経験者としてアドバイスしてくださったり

勇気付けてくださったり、だんな様も励みになったと思います。

 

私もだんな様の生きる力を信じて寄り添って行きたいと思っています。

 

コメント
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