ぽよん日和

日々の小さなしあわせ・・・

苦しくても前を向いて

2012-09-23 23:59:20 | 兄妹育児

術後2日目も息子を幼稚園に送っていったその足で病院へ向かいました。

 

本当は、息子もお父さんに会いたいし、だんな様も息子に会いたいに違いないのですが

自分の辛い姿は、出来るだけ見せたくないというだんな様の思いもあるし

お父さんが心配だけど苦しんでる姿を見るとやっぱりショックな息子のことも考え

だんな様の状態がもう少し落ち着くのを待って息子を連れて行った方が良い気がしていました。

 

 

病室に入るとだんな様は、よく寝ていて反応がないので睡眠薬か何かの薬の影響のようにも思えました。

とりあえずナースステーションでその日の様子を聞いてみると

やっと何とか痛み止めが効くようになってきたので2日間一睡もしていせいもあってその影響で寝ているとのこと。

予定されていたリハビリは、やっぱり延期でした。

病室に戻るとだんな様の意識が少し戻って手術中から背中から出ていた3本の管が外れて

かなり辛さも軽減したと言っていました。

ただ術後の翌朝に外れていた酸素マスクの代わりに鼻に酸素の管が付けられていて

時々、酸素濃度の数値が悪くなることがあるからだということでした。

意識は、ほぼ朦朧としていてちょっと意識が戻っているかなと思うと

すぐに意識がなくなって寝ているという状態を繰り返していました。

相変わらず唾液が出なくて口が渇くせいもあって、しゃべってもろれつが回らず

定期的に水分を含ませないと苦しそうにしていました。

もちろん、まだ食事も摂れないので水分と点滴で過ごしていました。

この日も痛み止めが効くようになってきたことに少しホッとしながらも

後ろ髪をひかれる思いで帰路に着き息子を迎えに行って

久しぶりに子ども達と家でゆっくりと晩ご飯を食べました。

 

 

術後3日目、土曜日で幼稚園もお休みだし息子もお父さんに会いたがっているし

だんな様の状態も随分良くなってきているようだったので

お昼前に家を出てだんな様のお昼ご飯に間に合うように病院へ向かいました。

 

病室に入るとだんな様の意識は、相変わらず朦朧としていましたが

昼間、寝てしまうと夜の痛み止めが効かないかもしれないし眠れないかもしれないからと

看護師さんから出来るだけ起来ていられるように声をかけるよう指示されました。

すぐにお昼ご飯が来てだんな様がベッドの角度を上げ少し起き上がった状態で

お彼岸にちなんで出されていた小さなおはぎを半分くらい食べることが出来ました。

この日、初めての食事でした。

でも何か少しでも口から食べることが出来て良かった。

 

この日は、午後から私の友人もお見舞いに来てくれていて少し、おしゃべりしたり

テレビを見ようとしたりしながらだんな様も何とか昼間起きているように努力していました。

術後、初めての洗髪と身体も拭いてもらえて着替えもしたのでスッキリしたようでした。

テンションが上がり過ぎていて夕方やっとお昼寝タイムに突入した子ども達を横に

友人と3人でだんな様も大好きな梨をむいて食べましたが

だんな様は、2切れ食べるのがやっとでした。

 

晩ご飯は、食べようと努力は、したものの梨を食べていたせいもあって

ご飯を少しと副菜を少し食べただけでした。

それでも少しずつでも口から食べられるようになるとうれしいですね。

 

 

そして術後4日目の今日、お昼前にに術後初めてだんな様からのメール。

『 おはよう。 今車イスに乗った。 』

早速、メールに返事をして子ども達にも報告してみんなでよろこびました。

お昼ご飯を食べてから子ども達は、息子の同級生の男の子がいるお家に預かってもらって

私だけで病院へ向かいました。

昨夜から急に強く降ったり弱く降ったりしながら結構な雨が降り続いていたので

1人で身軽に動けて本当に助かりました。

 

病室に着くとだんな様は、術後初めて下剤で排泄を促されてベッドに寝たままオムツに排泄中でした。

だんな様の意向もあって私は、そのまま部屋に入らずにしばらく時間を潰して

部屋に戻るとだんな様が私に電話しようとしてくれているところでした。

今日も鼻の酸素の管は、外れていませんでしたが点滴は、なくなっていて

手術前から両手に刺さったままになっていた点滴の針も痛み止めの点滴用に右手だけになっていました。

ベッドから起き上がったことで血栓防止の電動エアクッションのカバーも外されていて

だんな様もかなり楽になったように見えました。

食事は、まだあまり食べられないようですが車椅子に座って起き上がった状態で

テーブルで食事をすることが出来て食事もかなり楽になったようです。

まだ口が渇いていてろれつも回りにくいのですが

少しずつ、前に進んでいるのが分かって本当にうれしかったです。

 

先生が病室に来たときにだんな様には、術後の痛み止めが合わなくて辛かったのに

自然治癒が進んでここまで来るまで本当によくがんばってくれましたと

声をかけてくださったそうです。

スゴクうれしくて私が泣きそうになりました。

 

もう1ヵ月以上ほぼ寝たきりなのでやっぱり足の筋肉が衰えていて

ベッドから車椅子に移動して座ったときには、立ち上がることさえ出来なかったそうです。

先生もそれは、仕方ないから少しずつがんばりましょうと言ってくださって

これからは、排泄もリハビリの一環でトイレで浣腸してから便座に座るようにするそうです。

 

晩ご飯は、だんな様の車椅子の横でに椅子を並べて

久しぶりに2人並んで短い時間でしたがテーブルで過ごしました。

だんな様がしみじみとこんな風に2人で並んで食べるのって子ども達が生まれる前以来だって

いたく感心というか感動!?していました。

そういえば手術前にも子ども達を家の近くで預かってもらって私だけが病室に来ている状況を

新婚のとき以来久しぶりだと感動!?していました。

でもそう言われればここ数年、お互いにどうしても子供中心に過ごしていて

2人だけの時間を持ったことって殆どないよね。

そう考えるとこういう辛い時間も少し大切で楽しい時間に変わります。

ホント、だんな様が具合悪くなって入院してから

私も子どもが生まれる前以来、だんな様のことばかり考えているよ。

そして改めてその大切さも愛おしさも苦しいくらい感じています。

いつの間にか当たり前になっていたけどメチャクチャ好きだよ。

 

また一緒にご飯食べたり、テレビ見たり、お散歩したり、笑いあったり

たまには、ケンカしてもいつも一緒に生きていたいよ。

ゴロンって寝転がって転寝したり、一緒の布団であったまったり

子ども達も一緒に笑っていたい。

ささやかで良いから普通に生活したい。

 

苦しくても諦めないで前を向いて歩いていれば何処かで希望がつながって

生きる力になってくれることを信じよう。

明日もまた少し、前に進んでいることを信じよう。

 

コメント
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