ぽよん日和

日々の小さなしあわせ・・・

希望の一筋

2012-09-20 23:50:02 | 兄妹育児

突然の肺がん宣告を受けて間もなく下半身不随の一歩手前の状態でもあることを知ることになって

かなりのショックを受けていた私達でしたが...


今回の背骨の手術がが受けられるかもしれないと聞かされたときから

だんな様も私もまた前向きにがんばろうと気持ちを新たにしていました。

 

手術のために転院してからは、痛み止めもまたかなり増えていましたがその分、痛みのコントロールが出来ていることも増えて

3日間食事を摂ってやっと1食分食べれているかいないかくらいの量しか口に出来なかっただんな様が

1日のうち2食を完食したという日があったり、子ども達と一緒に私が持っていったお弁当を食べてくれたり。

でももう転院前から1ヵ月もベッドで寝たきり状態なので体重も10㎏落ちて61㎏になっていて

足の筋肉も落ちてしまっているのでその細い足を見ているだけで哀しくなってしまいます。

だんな様は、もっと哀しい気持ちだと思うのですが執刀医の先生に相談して

術後に待っている歩行のリハビリのためにも血栓を作らないためにも

ベッドの上で足を曲げたり伸ばしたりして軽く運動していました。

 

手術前日の18日には、カテーテル手術と尿管も付けられて

術後は、あまり身体が動かせず夕方に37℃に上がった微熱は、夜には、39℃を超えていました。

念のため採血したり、解熱剤も使ったりしましたがカテーテルの術後に高熱が出ることは、あることだそうで

手術当日の19日の朝には、37℃に下がって落ち着いていたので

予定通り9時前に家族で手術室に送り出しました。

いよいよ送り出すというときには、私も希望の一筋になる手術だと思っていたのに

やっぱり不安な気持ちも隠せず、涙があふれてしまいました。

だんな様の 『 大丈夫だから泣かなくて良いよ。 』 という言葉と笑顔に答えて

『 うん。 』 って返事をしながら笑顔を作って見せるのがやっとで

何の言葉もかけられずただただ子ども達とだんな様が見えなくなるまで手術室に向かって手を振っていました。

 

手術室に入って出てくるまで順調に行けば6時間かからないくらいだろうと言われて

手術が終わったら手術室から連絡があるので手術室の前で待っているようにと院内PHSを渡され

子ども達と病室や休憩室、院内カフェ、家族待合室を転々としながら2時前には、家族待合室で手術が終わるのを待っていました。

子ども達は、おやつを食べたり他に待っている患者さんのご家族に遊んでもらったりしていて

気が付くと私も転寝をしていてその横で息子も既に爆睡。

娘だけが元気に遊んでいました。

 

そして予定通り3時頃に手術室から無事手術を終えたと連絡があり

テンションが高いままの娘と爆睡中の息子を起こしながら手術室の前でだんな様を待ちました。

しばらくして執刀医の先生と看護師さんにストレッチャーで運ばれて来ただんな様は

目を閉じていて先生に 『 目が開かないの!?みんな来てくれてるよ。 』 って声をかけられ

『 はい。声で分かりました。 』 って答えながら目を閉じたまま微笑んでいました。

先生に 『 ありがとうございます。 』 とお礼を言いながらだんな様の無事な姿に

ようやく少し安心することが出来ました。

 

それからだんな様は、部屋に戻って酸素マスクやら点滴やらいろいろ処置されて

私たちは、しばらく部屋の外で待つことになりましたがその間に

先生からレントゲンを見ながら手術の説明を受けました。

手術自体は、予定通り4時間で無事終えることが出来ていて

病変で骨折した背骨を取り除いた後、その部分の上下に2本ずつボルトを入れて

固定するはずだったところが上は、将来的にまた病変が大きくなる可能性があるということで

3本入れられていて上3本、下2本の合計5本のボルトと金具で固定されていました。

術後も足の曲げ伸ばしは、出来ていたということでそんなに大きく術後の状態が悪くなることはないのでは

ということでしたが、やはり術後の経過を診ることでしかはっきり言えないということでした。

前日のカテーテルの効果もあって幸い、手術中には、当初心配されていた大きな出血は、なかったということで

かなり安心したのですが術後、夜にかけて手術した部分の内出血が予想されるので

念のため予防策としてこれから1本だけ輸血をするということでした。

先生からの説明が終わってだんな様の処置が終わってから私たちが部屋に入ると

だんな様は、ベッドの上で顔をゆがませて必死に痛みに耐えながらも唸り声をあげていました。

酸素マスクと点滴と他にも体中のあちこちに管がつながれていて

薬のせいでしばらくは、唾液が出ないということで余計苦しいらしく

数分おきにうがいをして口を湿らせなければならない状態でした。

 

術後の痛みもかなり酷いらしく先生の指示で使える痛み止めという痛み止めは、使ってもらっていましたが

時間が経っても一向に効いてなかったので私たちが帰る9時前頃になっても

まだ同じようにベッドの上で苦しんでいました。

後ろ髪を引かれる思いで何も出来ずに帰宅するしか出来ないことが本当に哀しかった。

 

そして今朝、息子を幼稚園に送っていった足でそのまま娘と病院へ向かったのですが

予定通り酸素マスクだけは、外れたものの今日は、また更に痛みが増した気がすると言って

絶えず襲ってくる痛みを耐えながらもずっとベッドで唸り声をあげていました。

昨夜も痛みで一睡も出来なかったらしく眼だけがギラギラしていて一点を見つめていたり

だんな様の痛みに耐えようとしても耐えきれない姿を見ているだけで何にも出来ないのが苦しかった。

発熱もしているので身体が熱くなったり寒くなったりもするらしいのですが

手を動かすだけでも更に背中に激痛が走るので自分では、ほとんど身動き出来ず

タオルケットをかけたりよけたりするのを手伝ったり、食事も全く摂れないので水分を吸い口で摂るのを手伝ったり。

 

予定では、今日から食事も普通に摂れて順調に行けば21日から早速、歩行のリハビリも始まるはずでしたが

先生も術後の痛みが酷い方だと言っていたのでだんな様の状態が落ち着くまでまだしばらくかかりそうだし

手術前には、術後の調子が悪くても21日には、車椅子で動く練習をしましょうと先生に言われていましたが

多分、それもまだ無理だと思われます。

 

明日もまた病院へ行きますが1日でも早く少しでも早く痛みがなくなることを祈るばかりです。

希望の一筋を信じてがんばっただんな様にまだまだがんばらなくてはならないことがあるのが辛いけど

それもきっと乗り越えてくれると信じているし、それがまた希望の一筋につながっていることも信じて。

何も出来ないけど家族みんなでいつもそばにいるからね。

何も出来ないけど家族みんなでいつでも何処でも何があっても愛しているからね。

 

コメント
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