goo blog サービス終了のお知らせ 

スローでいこうよ

キャンプレポートやキャンプに関わるお気に入りの品の紹介をメインにしてます。

2016 登り初め☆ 八ケ岳三座縦走(赤岳・横岳・硫黄岳)

2016-01-11 23:05:46 | 登山




7:45 赤岳鉱泉小屋(2210m)を出発 雲一つ無い快晴で登山日和。






8:14 行者小屋(2350m)に到着。ここでアイゼンを装着






9:23 文三郎尾根分岐(2700m)が見えてきました。写真では平穏に見えますが風がすさまじかった。






赤岳直下の斜面をトラバース。
いつもはここは急勾配のアイスバーンで一番注意するところなのですが、今年は岩肌が出ていて歩き易かったけれど、アイゼンの爪の減りが気になる。






9:48 赤岳鉱泉を出発して2時間、八ケ岳の主峰、赤岳山頂(2899m)に到達






赤岳を後にして、横岳に向けて下ってゆきます。途中、赤岳展望荘(2722m)が見えてきました。
冬期営業していて、今度はここに泊まって朝の雲海を見てみたい!







10:13 地蔵ノ頭でお地蔵さんに手をあわせて。







振り返ると、赤岳とさっきまでいた赤岳展望荘を眺めることができます。







11:08 ほどなくして横岳(2829m)に到着。






振り返ると澄み切った空の向こうに富士山が見えます。思わず手をあわせてしまった(^^)







横岳からの下り。写真ではわかりにくいですが、幅1mくらいで両側がスパッと切れた遊歩道。
バランスを崩したら終わり。







横岳から硫黄岳に向かう途中。足を滑らせれば一巻の終わり。アイゼンをきかせながら慎重に歩を進めます。







11:27 硫黄岳山荘が見えてきました。本日の核心はここから。
一見、スキーでいえば中級コースくらいのなだらかな斜面なのですが、左の山下から吹き上げて来る西風がすさまじかった。。
多分、下の気温が高い分、温度差が大きく吹き上げが激しいのでしょう。容赦なく身体に吹き付けます。
ですので普通にまっすぐ歩けません。1歩1歩が普通より何倍もの時間と労力がかかる。それでむちゃくちゃ風が冷たい。







11:39 強烈な風に煽られながら硫黄岳山荘(2650m)にやっとのことで到着。先ほどの写真のところからたかが10数分の下りだったのですがここが一番キツかった。
耳をニットで覆ってるにもかかわらず左耳が凍傷になるかと思った。







12:05 赤岳鉱泉を出発して4時間20分、最終目的地の硫黄岳山頂(2760m)に到着。
硫黄岳山荘からここまでの登りも強烈な風だった。






これまで辿ってきた道を振り返ります。真ん中に見える赤岳からずっと歩いてきました。







13:06 お昼のラーメンを食べたくて急いで下山し、赤岳鉱泉に到着。トータル5時間20分の山行でした。







人工ウォールの方って 素手だと手がもたないと思うのですが、もしかして手袋して登るのでしょうか?







13:39 ウォールを眺めながら自家製チャーシューと棒ラーメン。うまかった!







下山して、茅野市にある道の駅『信州蔦木宿』で温泉につかり、夕食にビール飲んでそのまま車中泊(^^)
ここの道の駅、最高すぎる!! リピート確実。




2016年初登りは八ケ岳3座縦走で始まり。山は春まで休止。週末はキャンプをして過ごそうと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016 登り初め☆ 赤岳鉱泉小屋到着

2016-01-04 18:21:59 | 登山


明けましておめでとうございます。
本年も皆様にとって価値ある素晴らしい1年になる事をお祈りいたします。


年始は八ケ岳で過ごしてきました。
自分にとって年始の山行は、いろんなことをリセットするための重要なイベント。

起点は、標高2300mに位置する赤岳鉱泉小屋。
天気がいいせいか、アイスキャンディはいつになく活気にあふれています。
しかし、今年は驚くほど雪がない!





例年の年始はこんな感じに雪がてんこ盛りなのですが、、





今年はまるで初秋のような風景。

さて、これから後ろに見える稜線全部歩いてこようと思います。






小屋に到着したのが朝11時。
この日はのんびりと小屋で過ごそうと、小屋の図書コーナーへ寄ってみました。

本棚にはメジャーな山岳誌やアウトドア誌のバックナンバーやマンガが充実。
何を読もうかな~ ここは岳か孤高の人というところなのでしょうが、、







3月に新潟で開催されるお酒のイベント”にいがた酒の陣”への予習もかねて、この作品にしました。
これ一度読んでみたかった~









途中、コーヒータイム。時間はいくらでもあります。








図書コーナーの横にMAMMUTのゴアつなぎを着たマネキン君が。
足先から指先まで全部MAMMUTのトップラインって、こりゃ高そう~(^^;

しかし実際に山でこれを着てる人に会ったことがないかも。そう思うとマネキンとはいえかなり貴重な出会いですね。







今回、小屋泊まりとはいえ、自炊することにしました。
今宵の夕食は簡単にビーフカレー。この日は大して疲れてなかったけど、山の飯はうまい!

そして缶ビール飲んで寝床について数分で爆睡。






関連記事

2014 謹賀新年 八ケ岳にて - スローでいこうよ

2013年 登り初め ~赤岳から富士に向かって~ - スローでいこうよ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015晩夏 涸沢合宿

2015-09-07 00:15:01 | 登山


週末、会社登山部の皆と一緒に涸沢で山宴会。総勢15名のパーティ。雨続きだったのですがこの日は快晴♪
日差しはありましたが、冷たい風が程よく吹いていてとても気持ちよくアプローチすることができました。





そしてちょうどお昼に涸沢到着。テン場はお盆のような盛況さはなく、レンタルエスパースの緑が目立ちます。
向こうに見える涸沢小屋のモツ煮が食べたいと、着いたばかりなのにもう2次会の予定を話しております。





まずはビールで乾杯! しかし一気に飲み干したのがよくなかった、、あまり酒に強くないので酔いが早く
自分はこのあと奥穂へは断念、テントで居眠りするハメに。部員の皆さんごめんなさい。。

しかしこのマムートロゴのジョッキ。現地販売すれば売れると思うのですが。





昼食宴会を終えて、しばしテントで休憩。テント持参しない部員はレンタルエスパースにチェックイン。






自分は最近出動率の高いTERRA NOVA Voyager Ultra 2。涸沢のコンパネサイズにジャストサイズでタイベックいらず。
やっぱ自立式は楽、酔ってても難なくたてることができるし、3フレームはなにせ広くて快適。





次の日はあいにくの曇り、予報ではこのあと雨ということで早朝奥穂に行くのはやめにして下山することにしました。
そしてこの後、恒例の横尾~徳沢間の猛ダッシュ。WINNERには徳沢園のソフトクリーム!を勝ち取った!

まだ若い者にはまけられん! また来年。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015夏 小梨平キャンプ場にて

2015-08-29 07:43:23 | 登山



絶景かな、絶景かな

槍~西穂縦走を終えて上高地小梨平キャンプ場で足を休めることにしました。

ここは穂高登山の行き帰りに通過するところですが、何せバスターミナルがすぐのところにあって、スルーしてしまいがち。
とはいえ 雷鳥沢キャンプ場 と勝るとも劣らない最高の立地。
これまで夏と冬に何度か利用させていただきました。






チェックインは朝7時から受付。1泊800円ととてもリーズナブル。ちなみに冬はタダです。







管理棟にはいろんなグッズ






野菜や果物






肉に麺もありました。こりゃ、贅沢言わなければキャンプ生活を支える必要最低限なものは何でも揃いますね。







今回の山行でずっと供にしたTerra Nova Voyager ULTRA 2
ゴミ袋と揶揄される薄いキューベンのフライはスケスケで中の様子が丸見え(^^;ってここまで見えてたとは。。







前室からは梓川のせせらぎを聞きながら岳沢、そして穂高の峰々を眺めることができます。







キャンプ場にはお風呂もあるのですが、せっかくなので温泉に行くことにしました。
向かったのはキャンプ場から徒歩30分くらいのところにある上高地温泉ホテル。
ウォルターウェストン卿が浸かったところとして知られています。温度はちょうどいい良くて長湯してしまいました。







温泉から帰って、コーヒータイム。先ほど、上高地帝国ホテルで買ってきたピーカンナッツケーキをいただきましたが
さすがに1人では多すぎる(^^; こんな感じなので山に行っても全然痩せない。。







いやあ、しかし絶景やわ~







以上、これまで何回かにわたって槍~西穂縦走をレポさせていただきました。

またアク抜きに9月に戻ってこようと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015夏 槍~西穂縦走 山行記 ⑥ 西穂山荘~上高地

2015-08-24 21:36:31 | 登山


9:02 西穂山荘から上高地へ、いざ下山開始。
道中は尾瀬みたいに木道が整備されてたりと、とても歩き易い。ずっと木陰でよかった。






ただし上高地から西穂へ目指すこのルートは穂高への最短として知られていますが、こういった平坦な部分はほんの一部だけ。
後はず~っと絶え間のない登りで体力に自身の無い方にはおすすめできません。







9:38 途中、宝水と呼ばれる水場で、宝水をいただきました。下りといえど咽がカラカラ。おいしい~
といっても、この後のビールのためにやや乾きは残しておいてがぶ飲み厳禁(^^;







今回の旅の最終地点、西穂登山道ゲートが見えてきました。マラソンでいうところのゴール地点。
これより向こうは舗装された上高地エリアです。







10:30 GOAL! 登山口に到着。西穂山荘から約90分の道のりでした。
ついさっきまで奥穂にいたとはとても思えない。
まだ昼前ですが、ビールブランチをいただこうと、上高地帝国ホテルに向かいます。






10:40 舗装路を歩いて赤い屋根が象徴的な帝国ホテルに到着。
あいにくレストランは11時からとのことで、ザックを降ろして待つことにしました。
自分が上高地に初めて来たのは40年くらい前でしょうか。その後、河童橋は架け替えられ、また周辺の施設はモダンな様相に新しく立て替えられてゆく中で、
ここ帝国ホテルだけは昔と変わらない姿をしています。子供のとき、強烈な印象を受けた丸太をしきつめたロビーも昔と変わらず。






山を降りたらまずはカツカレー、というのが定番というかゲン担ぎ。
いつもは河童橋そばにある河童食堂で山行の無事を祝い一気に食らうのですが、さすがにメニューにカツカレーが無くビーフカレーをいただくことにしました。
1杯1200円もするグラスビールが体に染みる~ でもやっぱ自分には河童食堂のカツカレーがお似合いかも。
結局、よく頑張ったご褒美~とばかりビールおかわり3杯でお財布的にきつかった。。反省







食事をすんで、このまま帰ろうかなと思ったのですが、それだと飲酒運転になってしまうやん!
ということでこの日は、河童橋から5分ほどのところにある小梨平キャンプ場に泊まることにしました。

途中、これまで歩いてきた穂高連峰の稜線を眺めます。

長い道のりだった、、よくがんばったやん! 
と帝国ビール3杯をどうにか肯定化しようとする自分がいました。







余談になりますが河童橋の下を流れる梓川のせせらぎは実は観光車両が入れない短い休閑期を利用して人為的に徹底的に流れが整えられており
自然なようで自然でなかったりする。
梓川本流は完全にせき止められ、土管でいったん五千尺のほうへ迂回させて、その間に本流河床をパワーショベルやドーザーで整備していました。
そういうのを目撃した経験からあらためて見てみると、確かに整いすぎている感じがします。








今日のキャンプ地、小梨平キャンプ場に到着しました。せっかくなので穂高が眺められる河原サイトに幕営することにしました。







1泊800円? 帝国ビールより安いやん!(笑





次に続く>> 小梨平キャンプ場にて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015夏 槍~西穂縦走 山行記 ⑤ 奥穂~ジャンダルム~西穂

2015-08-22 19:54:00 | 登山



3:30 3時起床、テントをたたんで荷物をパックして小屋で早めの朝食。
鮎の甘露煮に酢飯、美味しくいただくことができました。
この後、3時50分に出発しました。外は真っ暗でヘッドライトが無いと何にも見えない(^^;






4:30 奥穂山頂の祠に到着。風が強くこの時はショートパンツだったので寒くて仕方ない。
まだ暗いですが、向こうに槍を眺めることができるので稜線の天気は良好のようです。






振り返るとこれから目指すジャンダルムの勇姿が。この上で日の出を迎えたいと思います。






徐々に明るくなってきてますが、まだ足下が暗くヘッドライトの灯りを頼りに向かうことにしました。






4:45 歩きはじめてすぐに馬の背と呼ばれる痩せた岩場にさしかかります。浮き石に細心の注意をはかりながら一歩一歩すすめます。







5:05 近づけば近づくほど、異様さをましてゆきます。かすかに頂上の天使が見えます。
今からそっちに行くからね~







5:11 ジャンダルム到着 天使がお出迎え。澄んで冷えた風が心地いい。







5:12 奥穂のほうを眺めましたら、まだ暗いですが何名か祠のところにいる様子をうかがうことができました。






雲海の向こうには富士山を見ることもできました。向こうの人もこっちを見てるかな?






今年も天使に会うことができました。今回の山行の中で最高のクライマックス。槍にむかってじょうろで雨を降らすような構図に見えます。
この日は東に雲があって明確に日の出を見ることができなかったけど大満足。







ジャンダルムの頂上は、大槍頂上の半分くらいのスペースでしょうか。
小槍の上よりかは断然広くてアルペン踊りも余裕でできるスペースがあります。

ここへは基部を飛騨側に時計回りに巻いて登ってくればハシゴなどなくても普通に登ってくることができます。







5:30 奥穂のほうを眺めますと、たった20分なのにずいぶん明るくなってきました。何名か登山者を確認することができます。
自分も天使と一緒に写真をとってもらおうと、どなたか頂上に来るのを待ってましたが結局誰も来ることはありませんでした。

名残惜しいですがジャンを下り西穂へ向かいます。次の目標は天狗岳






6:29 天狗岳山頂到着。
ここまでアップダウンの繰り返しですが、ここ数日、ずっとそんなルートだったので体が慣れてしまってるせいか、苦になりません。
ここからの眺めはこれといったものもなく、そのまま休憩もなく次の目的地、西穂へ向かいます。






先の見えない鎖場(^^;
槍~西穂ルートには多くの鎖場がありますが、自分の場合は雨でもない限り鎖に一切頼らないようにしています。







6:29 西穂山頂が見えてきました。何名か登山者を確認することができます。あとひと登り!







6:37 今回の山行での最終目的地。西穂に到達。お疲れ様でした~
奥穂出発から約2時間40分の行程でした。ここでしばしのんびりと言いたいところですが、日差しが強くなるまえに西穂山荘に辿り着きたくて
休憩そこそこで向かうことに。






そしたらいきなり渋滞。ジャンから西穂までは誰にも会うことがなかったので、どうやら西穂山荘~西穂の往復組に遭遇したみたいです。
人にあえてほっとする一方で、ここから時間をかけると日差しにやられてしまう~なんても思ってました。
奥に見えるハゲた山が焼岳です。






8:00 ピラミッドピーク到着







8:11 独標到着
ここから西穂山荘間のルートが個人的には一番苦手とするところ。道は整備されているけれど、なにせ浮き石が多く、
また、遮るものがないので直射日光をモロに浴びる。今回、奥穂を朝4時前に出たのは、とにかくここからのルートを朝早くに踏破したかったことが一番の理由。








日が出てきました。まだ暑いという感じではないですが、急いで下ります。これより2時間遅いと多分、灼熱地獄を味わうことになったでしょう。
一昨年はここで完全にバテて熱中症になりかけました。







8:38 丸山到着。山というかルート上にある丘陵地という感じです。
これまでたどってきた道を眺めます。
一見、樹林帯のようですがそうではなく背丈の低く影にならないハイ松の間に、ごろごろと安定しない石が敷き詰められた道というのが
正しい表現でしょうか。自分はついにこのルートで2度転倒してしまいました。しかしこれは毎度のことです。
キレットよりも足運びが面倒なところです。 そうした道がこの丸山からさらに続きます。






西穂山荘が見えてきました。あと少し! 奥に見えるのは焼岳です。








8:49 西穂山荘到着。あいかあらず日陰が無いテラスですね(^^; 







この日、西穂のテン場で1泊と思いましたが、この日差しの中ではとてものんびりとは言い難いので、
上高地まで下ることにしました。






ここからは、3.5キロの下り。ずっと樹林帯なので涼しく楽々下ることができます。
目指すは上高地帝国ホテル! ランチをいただこうと思います。





次に続く>> 西穂山荘~上高地
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015夏 槍~西穂縦走 山行記 ④ 穂高岳山荘のテン場にて

2015-08-18 23:54:15 | 登山


奥穂高岳と涸沢岳の間の稜線に位置する穂高岳山荘のテン場(2996m)にやってきました。

今回は宿として軽量なTerra Nova Voyager Ultra2を担ぎ上げてきたわけですが、岩場仕様へと細引きを増やした結果、フライ込みで100g増の約1kgになってしまった。
これにヤワなキューベンファイバー製フロアシートへの穴あきを懸念して、エアライズ用のグランドシートの上に更にULTRA1用にカットしたタイベックを敷くことにしてこれで300gの増。






結果的に1.3kgと、素のエアライズ1とあまり変わらない重量になってしまったのは微妙だけど、
それでもこのサイズでジオデシックドーム型の自立はなかなか快適で◎ 今回の山行ではこのダブルグランドシート仕様のおかげで、穴あきを回避することができました。






奥穂のテン場は棚状をしていて幅が狭く、ほんと崖っぷちに張ることになります。
ですので、長辺側に出入り口があるテントは寝ぼけてそのままステップアウトしてしまうと崖から墜落ということになりかねないわけで、
この点、Voyagerにしてもエアライズにしても短辺側に出入り口があるのは安心ですね。






テン場からは前穂がよく見えます。こんな景色を眺めながらビールを飲んでひたすらだらだらと過ごしました。
とはいえ、時折直射日光をあびるととても幕内にいてられない。






3本目のフレームのおかげで、前室がとても広く高さがあるため、ここで火器を使っての調理も問題なし。






テント宿泊者は水はタダというのはうれしいサービスですね。
といってもココは稜線に位置する小屋で川から水を得てるわけでなくジャブジャブと使うわけにはいきません。






奧に涸沢岳がみえます。
自分の幕は一番下の段の右端(黄色い幕の右)にありますが、こう見ると、岩棚の色に同化してしまってますね(^^;
万一遭難とかの自体にフライを振りかざしてもヘリから見つけてもらうのは困難ですが、そういえばインナーが黄色だった、と妙に納得。
お盆なので、テラスまで幕で一杯になるかなと思いきや、今年はそんなに混雑してなかったようです。







夜8時、コーヒーを小屋でいただいて、予備ヘッドライトの点検。
明日の朝は3時起床、暗いうちの4時には奥穂へ登りだし、ジャンダルムで日の出を迎えて、後は一気に日差しがキツくなる前に西穂へ抜けようと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015夏 槍~西穂縦走 山行記 ③ 朝焼けの大キレット~北穂を経て奥穂へ

2015-08-16 22:27:36 | 登山


5:03 朝4時起床。コーヒーわかして朝食をとってテントをたたんで5時に出立。
少し登って振り返ると南岳小屋とテン場を見下ろすことができました。

日の出前ですが周りはすでに明るく、少し行動開始には遅かったかも。この明るさを目安に明日の行動開始は4時にしようと思った次第です。







行程の最初はいきなり大キレット。いつもは槍を出発して向かうのでこんな朝早くにキレットにさしかかるのは初めての経験。
朝焼けがきれいです。写真ではわかりづらいですが、向こうの峰に目指す北穂の小屋が見えます。






ルート自体はこんな感じのザレ場状になってるところと、大きな岩がゴロゴロとした感じのミックスですが、人気コースだけあってしっかりトレースがついている。






今回履いてきたのはトレラン用シューズですが、底がビブラムソールで若干固めのせいか、こういう岩場も楽に歩くことができました。






6:09 A沢のコル近くにある崖っぷちの木道。20年くらい前にかけられたと記憶してます。それまではちょっとした勇気が試されたところ。






高校生の方がここから滑落して、すぐさまこの立派な木道がかけられました。







6:25 長谷川ピークと並んで渋滞箇所となる飛騨泣きとよばれるところですが、朝早いこともあってか誰にも会わずスムーズに進むことができました。






途中、同じく南岳から北穂へ向かう登山者の方に出会い、写真をとってもらいました。
このとき実際、怖くて足が震えてた。







北穂の小屋がみえてきました。あとひと登り!
まだ日差しが暑くないので登りがとても楽に感じます。






6:56 北穂の小屋に到着。南岳小屋から2時間の稜線散歩。






テラスから来た道を振り返ると、天を付く槍がよくみえます。
いつもなら槍から歩いて丁度お昼に到着するのでランチにミートスパをいただくのですが、今回は時間的にまださっき朝飯を食べたばかりなので、
そのまま奥穂に向かうことにしました。






分岐を後に奥穂に向かいます。しかし朝早いのは日差しがキツくなくて楽。






個人的にはキレットよりもこの北穂~奥穂間のほうが浮き石が多く、道のしっかりしない崖もあり足の取り回しが難しいと思います。
また槍から来てる場合、この辺りで疲労がピークに達してより慎重に歩をすすめないと大変なことになります。
自分は以前、ここで上を歩く登山者が引き起こした落石をモロに頭に受けたことがありますが、ヘルメットのおかげで命拾いしました。






8:24 涸沢岳に到着。







眼下には目指す奥穂の山荘、そして右側にはジャンダルムを眺めることができます。






8:41 奥穂山荘到着。南岳小屋を5時に出発したので、3時間40分の道のりでした。
テント受付は10時なので、とりあえず朝ビールしながらダラダラと過ごすことに。







小腹がすいたのでまだ朝だというのに味噌ラーメン(900円)をいただきました。疲れたからだに塩気が絶妙で美味い!スープを全部飲み干してしまった。
この時すでにビールロング2缶も飲み干してます。こんなことをするから山にいっても一向に痩せない。



次に続く>> 奥穂のテン場にて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015夏 槍~西穂縦走 山行記 ② 大渋滞の槍、そして南岳テン場へ

2015-08-16 01:19:23 | 登山


12時過ぎに到着したというのに槍のテン場が満室だということで、といって殺生ヒュッテまで下るのもメゲるな~と思い、
結局この日は南岳小屋までいくことにしました。

でもその前に槍に登っておこうと取り付けまでいきましたら、大渋滞。ひゃ~ くもの糸状態です。
ここから2時間先にある南岳に暗くなる前には到着しておきたいのですが間に合うだろうか。。






頂上にある祠裏手にまわって昨年たどってきた北鎌を覗いてみます。こっちはさすがにガラガラでした。

下りも渋滞で、結局往復90分もかかってしまった。







14:02 槍を後にして、いざ南岳へ。






周りはガスってきました。
個人的にはココから西穂までの稜線散歩がたまらなく癒される大好きなルート。高山植物も色々とみれて、運よければ雷鳥にもあえたりして。







大喰岳手前で振り返ると槍のテン場がみえます。まだ空きがちらほらあったんだけど、予約制になったのだろうか?






天狗原への分岐を少し越えたあたりで、雷鳥に遭遇。写真の調度中央に写っています。
黒い色をしていて岩と区別がつきません。学生の時同じところで見かけました.なのでかれこれ20数年ぶり。
その時も同じような天気だったので、もしかしたらガスってるほうが遭遇しやすいのでしょうか。





さすがにこの時間にココを歩いてる人はあまりいないようで、結局、槍から南岳の間、誰にも会うことはありませんでした。






15:36 南岳 (3082m) 到着。でもガスってて周りは何もみえない。小屋はここから10分ほど下ったところにあります。







南岳小屋でキャンプ届けをすませ、そそくさとテントを張りビール休憩。そしたら雨が降ってきた。間一髪濡れずにすんだ。

今回の宿としてチョイスしたのはTERRA NOVAのVoyager Ultra 2。Ultra 1の倍の重さ(約1kg)だけど、セルフスタンドなため設営が楽で、それに居住空間が広いので快適さが段違い。
ただしデカいので、混雑したテン場で張れるスペースを探すのに結構時間がかかった。この日、雨風が強かったけど、浸水は一切無し。ドーム型だけあって安定度抜群で気に入りました。






しかしこの日は、疲労度がハンパない。元々は槍で宿泊する予定だったので、そこから南岳への追加行程はさすがにキツかった。
でもおかげで明日は朝一から大キレットに取り付けるのがいい。なんて考えてる間にいつのまにか寝てしまいました。




次に続く>> 朝焼けの大キレット、涸沢岳~奥穂へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015夏 槍~西穂縦走 山行記 ① 上高地から槍へ

2015-08-13 20:03:18 | 登山

大人の夏休み。槍から西穂へとテン泊縦走してきました。(写真は大キレット途中の岩稜にて)


<山行コースタイム1日目>2015/8/10 晴れ後ガス後雨
4:50アカンダナ駐車場始発バス 5:30河童橋 5:57明神 6:20徳沢 7:08横尾 8:02槍沢ロッジ 8:38ババ平 8:56大曲 12:25槍ヶ岳山荘 
13:15槍ヶ岳(3180m) 14:12槍ヶ岳山荘テン場 14:20大喰岳(3101m) 14:45中岳3084m 15:21天狗原分岐 15:36南岳(3033m) 15:50南岳山荘テン場(泊) 




4:50 旅の起点となる上高地へ今回はアカンダナ駐車場から始発のバスに乗って上高地まで約25分。
釜トンネルゲートが開くのが5時なので、これ以上早くいっても結局入れない。個人的には夏は4時に開けてほしいのですが。

ところで上高地へのアプローチについてですが、
中の湯と平湯を結ぶ安房トンネルが開通するまでは関西からでも上高地に向かうには松本経由で沢渡駐車場利用というのが一般的でしたが、
トンネル開通のおかげで、関西の方からは高山から平湯のアカンダナ駐車場利用のほうが距離も短く楽に来れるようになりました。

それに伴って山行の後の温泉処として、沢渡利用の場合は熱い坂巻かぬるい白骨というのが定番ですが
アカンダナだと、すぐそばの平湯だったり少し足をのばすと新穂高温泉に行けたりする。

トンネル代を気にしなければ山行後の温泉をどこにするかで駐車場を選択するというのもアリかと思います。






5:30 登山届けをすませて河童橋の上から穂高を眺めます。周りは明るく歩くのにヘッドライトは必要ありません。
雲一つない快晴! でもそのおかげで急がないと日照りの中の長い登りでバテるというのもこの景色から直感できます。
またこの日の目的地になる槍のテン場は張れる数に限りがあり、早いもん順なので万一満員御礼状態になってしまうと登ってきた道を下って殺生のテン場か、それとも2時間先の南岳まで足を伸ばさないといけない。
それはどうしても避けたいところです。なので、少しペースをあげていくことにしました。





6:20 徳沢のキャンプ場は色とりどりのテントでいっぱいでした。徳沢園のカフェで何か腹の足しにと思ったらまだ閉まっていたので、そのまま休まず一気に横尾へ。
(写真をクリックすると大きくみえます)






横尾へ向かう途中の河原を走るクルマ。多分,出勤中なのでしょう。自分も乗せてほしい~





7:08 横尾のテント場は意外に閑散としてました。皆すでに山へと出立したようです。
ここまで来ると、キャンプメインの人はまばらで登山目的のベースキャンプといった趣になります。

奧に先日、滑落でニュースになった屏風岩の垂壁がみえます。(写真をクリックすると大きくみえます)





8:02 槍沢ロッジ到着。5:30に河童橋を出て2時間半なのでなかなかのペース。しかしここまではほぼ緩やかな登りなので足も早く運べますが、問題はココから。
この時自分の頭の中は、日差しが強くなる11時前に槍が眺められるグリーンベルト上まで到達!というものでした。
それほど自分は日照りの中の登りは普通の人以上にバテます。でも、テン泊装備を背負ってるのでトレラン真似て走るわけにもいかない。。





8:39 ババ平。ん?先週も見た通りのグレートドームのある風景。ただ、影の位置が微妙に違う。
先週は友人らとの山行だったので、要所要所でトイレ休憩をしてたりしたので1時間も遅い9:47分に到着している。
同じ始発バスで来たはずなのに~ どうりでバテたわけだ。。






8:56 大曲に到着。北鎌を目指すかそれとも槍沢経由で行くかの分岐になりますが、この時間なので当然槍沢経由でいきます。






9:15 大曲から先は、草原散歩といいたいところですが、ここが1時間遅いと日陰が無くなる。この日陰のあるうちに歩き抜けないと!
見た目、雷鳥沢から立山雄山へのアプローチに似てみえますが、斜度が全然違う。
(写真をクリックすると大きくみえます)

この途中の水場で、iPhoneを岩の上に置き水浴び休憩してたら、そのまま忘れて登ってしまった!! 取りに帰ってあったもののこれで約20分のロス。
日はどんどんあがって暑くなってゆく。。







11:06 槍が見えるグリーンベルト上に到達。岩と雪に深い緑をした高山植物。これまでの登りの疲れが一気に飛ぶ瞬間ですね。
(写真をクリックすると大きくみえます)

雲が出てきて日差しがやわらいできたのはうれしい誤算。

先週はココで貴重品を忘れて2度登るハメに。
届けていただいた方にあらためて感謝。

そして播隆窟で手をあわせて、貴重品が届けられたことを報告とお礼。






11:52 最後の登りを前に直下の岩陰で一休み。

装備ですが今回も1週間以上かけてコツコツと軽量化を徹底的に努めました。
でも行動食とかは無頓着に持ってきすぎたかも。。おやき(1個132g×6)やらラスク(1袋19gx6)やらと満載です(^^;









12:02 あと500mなんだけど、、、平地で陸上選手なら1分足らずで走る抜ける距離なんだけど、、心拍数バクバクで走る気力などない。
でもこの時間なら、どうやらテン場は間に合いそう。






横を眺めると、東鎌尾根を歩く登山者が見えます。(写真をクリックすると大きくみえます)






12:23 生ビールへの最後の登り。
結局、500mを20分以上かけて歩いたことになる。iPhoneを水場まで取りに返るアクシデントがなければ12時ジャストに到着といったところか。
河童橋から6時間半の行程。
昨年のお盆は同じく5時半に河童橋を出発して6時間後の11時半に到着したが、その時はずっと天気が悪く霧雨の中だったので全然登りが苦にならず途中休憩も必要なかった。
そして、先週は日照りの中、仲間と要所で休憩しながら8時間20分かかっている。ゆっくりと登っているので疲労度は少ないと思いきや、そうでもなく8時間20分のが一番疲労困憊した。

この経験がこの先の西穂縦走への良いヒントを与えてくれた。要するに日差しが強くなる前に歩ききる行程を組むということ。
登山をするものには当たり前のことなのだろうけど、それをこの同じ行程での3パターンのタイム差を体現して理解することができた。


さーって、まずはビール飲んで、あ、その前にテン場を確保~と受付に行こうとしましたら。。






えっ?? どして?



次に続く>> 大渋滞の槍、そして南岳テン場へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする