波切の大念仏 (志摩市波切)

志摩・伝統のお盆行事　大念仏
昔は　宝門の浜だったが　護岸で狭くなり　
その後　墓地で行われていたが　駐車場が確保できず
現在は　漁港広場になった　
今年の　新亡者58霊の供養のために
太鼓　鉦が打ち鳴らされる

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波切大念仏の持参品 (志摩市波切)

故人に最も近い近親者が　和傘に巾40ｃｍの白い布を垂し
戒名　屋号　新盆者の俗名　没年令を書き。

内側には　小さな提灯や　故人遺愛の扇子　
財布　数珠　箸　小袋　などが紐で下げた
傘ブクと　戒名の書いた幟を持って　寄ってくる

会場の外回りには　升状に58軒分の水屋というか
接待者の待機場所が設けられている

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波切大念仏の傘ぶく (志摩市波切)

お孫さんでしょうか　大事にしてもらった
おばあちゃんの傘ぶくに　感慨も一入の様子

傘ぶくを広げ　遺品に見入り　故人を偲んでいるようです

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波切大念仏の傘ぶくの輪が動き出した (志摩市波切)

傘ぶくの輪は　58霊の念仏が終わるまで　回り続ける
傘ぶくを持つのは　　親戚　縁者　友達　取引関係など
１軒に付き　１００名前後集まり　個人の供養を行う


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波切大念仏の人間扇風機 (志摩市波切)

傘ぶくを持つのは　男性　傘の中は　暑い
傘ぶくの後ろに　女性をたずさえる
この女性は　絶えず団扇で　風を送る
人間扇風機　時には　子供たちもお手伝い

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波切大念仏のガチャガチャ (志摩市波切)

大念仏が始まり　暫くすると
戒名の竹竿幟と　それを持つ男性一人が　
広場中央に集められ　幟がちぎれるまで　叩き合う

戒名は　あの世で使うもの　忌きらい　
亡者が　未練の無きよう　
この世に残さないようにするためです

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波切の大念仏の夕方 (志摩市波切)

辺りが　やや暗くなった
傘ぶくを持つ人も　多くなり　
次々と　加速度的に交代してゆく

58霊の念仏が終わるまでは続けられる
暗くなる頃　会場内は　ぐんと人も増えてきた

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波切大念仏の会場風景 (志摩市波切)

会場は　炎天下午後で暑い　
故人を出した家の供養に訪れた方へ
冷たい物の接待場所と
多くなった人の輪　まだまだ続く

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