野球の猛特訓で生徒が死亡 その３

「どうにかならないかなあ．．．。」

昨年、野球の練習中に倒れ死亡した生徒の両親が、元総監督を告訴した。

当時の練習内容を見てみると、「特訓」の範囲ははるかに超えている。
「いじめ」「虐待」と言ってもよいレベルだ。

時として「特訓」は必要だろう。「限界」を超えてはじめて得るモノもある。
だが、それは、練習メニューをキチンと管理していることが前提であり、
最低でも、選手の状態を見極めて適切に行う必要がある。

今回のこの不幸な事件を起こした最終的な責任は元総監督にある。
組織のトップとしての責任がある。
だが、
この練習に違和感を抱かなかった周りの大人にも責任はある。
さらに酷なことを言えば、
このようなチームに入れてしまった親御さんにも責任はある。

しかし、
親御さんが四六時中、子どもを見守ることは不可能であり、
学校や塾・習い事などの先生や指導者にお願いすることになる。
「信頼するしかない」というのが実情だろう。

今回、告訴という形になったが、
だからといって、死亡した生徒が生き返るわけでもなく、
親御さんの「心のキズ」が癒されるわけもないが、
「今後、同じような事件を起こしてほしくない」という
社会に対するメッセージだと思う。

この不幸な事件を無にすることがないように、見守っていこうと思う。

重ね重ね、死亡した生徒さんのご冥福をお祈りいたします。

急死生徒の両親、少年野球チーム元総監督を告訴　京都 2005年12月28日 　京都府京田辺市の少年野球チーム「京都田辺硬式野球部」に所属していた 中学２年の男子生徒（当時１３）が１０月、練習中に倒れて死亡した事故で、 生徒の両親が２８日、チームの元総監督（６３）を業務上過失致死の疑いで 府警田辺署に告訴した。同チームは事故後、日本少年野球連盟から解散処分を受け、 総監督は除名処分になっている。 　告訴状によると、男子生徒は１０月１日、宇治市で開かれた少年野球大会で ２試合に出場。敗戦後、総監督の指示で練習を午後５時半ごろから、 京田辺市内の河川敷で始めた。同８時半ごろ、坂道ダッシュをしている最中に倒れ、 翌２日夜、熱射病による多臓器不全で死亡した。 両親は、総監督が十分な水分と休憩を取らせるなど配慮する義務があったとしている。 asahi.com： 急死生徒の両親、少年野球チーム元総監督を告訴　京都 - 関西 http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200512280046.html

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