京漬物近清の九代目日記

毎日、お店や九代目の周りで起こった事、九代目からのお知らせ等を日記形式でお伝えしていきます。

食べ合せから新商品

2007年03月17日 | Weblog
まあ食べ合わせは身体に宜しくないって言うよりも味覚的、もしくは美的感覚で受け容れ難いと私は解釈しますが、30年前は絶対日本人の美意識や味覚にそぐわないと思われた隣国の国民食キムチが、今や日本の日常食化しています。

それは何故かと考えると答えは簡単、美味しくて便利だから、キムチ程優れた漬物、と言うよりも加工食品は他に無いからです。

日本の漬物の場合、特に京漬物は精進を念頭に作られてきた歴史が有るので、キムチとは対極、全く相容れない部分が有りますが、この数十年で食生活が大きく変わり、幸か不幸か日本人特有の異文化をすんなり自分達風にアレンジして取り入れる能力が今や韓国に匹敵するぐらいのキムチ市場を作りあげました。

是から確実に日本の加工食品は濃厚なパンチの効いた味に移行していくのは間違いありません。

辛いやスパイシーは痛覚を伴いますが、この感覚は麻薬のように脳内に興奮物質を発生さす事が判っています。

そしてこの感覚は正しく麻薬のように中毒性があり、更には感覚が麻痺してエスカレートしていきます。

又動物性蛋白質、脂肪などが豊富な欧米型の食事、そして旨味調味料の普及による濃厚味志向は年々強まっています。

この辺りを踏まえた新しい感覚の漬物作りを考えていかねばと思っています。

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