京漬物近清の九代目日記

毎日、お店や九代目の周りで起こった事、九代目からのお知らせ等を日記形式でお伝えしていきます。

京都鮨話

2007年11月30日 | Weblog
昨日の纏鮨の話には実は前振りがあるんです。

予算を表明し、アラカルトで頼むってのは価格表の無い鮨屋さんには有効な方法で、初めての土地では若い時に多用しました。

さすがに或る程度の年齢になってからは止めましたが、過去どのお店も全て快く聞き入れて頂きました。

しかしながらこの方法にもじゃっかんのテクニックが必要でして・・。

先ずは京都から来ている漬物屋の息子、出来るだけ早い段階でそれとなくアピールします。

是は大きな武器になりました。

幕開けから関西弁で懇願するんですが、京都の漬物屋って言う時点で、畏敬の想いと親近感を持って頂けました
そして、向こうのイメージ通り普段は早口の私ですがゆっくりと丁寧に京都弁で話します。

更に最大のポイントはどうしてもここの鮨が食べたい、ここの鮨じゃなきゃ嫌なんだ!って事を強くアピール、好きな女の子を口説き落とす勢い、君じゃなきゃどうしようもないんだ!くらいの感情移入をします。

そして最後に、この予算では無理なんでしょうか?この機会を逃したらもう二度と本当のお鮨を食べれない様な予感がします、くらいの思い入れをぶつけます。

ここまでして「判りやした、なんとかしやしょ!」って心意気の無い鮨屋ならさっさと帰った方がいいと私は思います。

この方法に辿り着く前には紆余曲折が有ったのですが、ルーツは高校時代に遡ります。

続く

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