行きつけのフレンチ

日曜日の昼に夫が食欲がないからランチを食べないと。
夏バテ気味のようなので、美味しい物を食べに行きつけのフレンチへ行く事にしました。

今回ワイン選びで悩んでいたらシェフが「好みを言ってくれたら選びますよ。」と。
私が「渋いのは苦手です。」と言うとシェフが「僕も渋くて苦いのは苦手なんですよね。」と。
その言葉を聞いてシェフに任せて大丈夫だと思いました。

お勧めがトップの写真のRAICES。ロマネコンティを目指して作ったワインだそう。ロマネを飲んだ事ないのでよくわかりませんが。
レイシス デ テンプラニーリョとレイシス デ ガルナッチャ。どっちにするか聞かれて、シェフのお勧めはしっかりとした飲み応えのあるテンプラニーリョだったのでそちらに。

　
付き出しにはいつものスペイン産生ハム。このワインとても飲みやすくて気に入りました。

フォカッチャ。料理のソースを付けて食べても美味しいんですよね。


いつもの私達大好きのウニと人参ムース。

今回器が変わり、器に対してスプーンが大きかったので底の端についたムースを上手くキャッチできず。
シェフに話したら新しいスプーンを買うと仰っていたので次回は大丈夫でしょう。

前菜のテリーヌと夏野菜のサラダ。


この比内地鶏のテリーヌは恐ろしくワインが勧む味で。

シェフは今までテリーヌは作らなかったそうですが、最近作りだしたとか。
レバーも入っていてメチャウマ。

赤いキャベツは苦味があって桃の甘味と合います。


フォアグラとビーツのソテー。

正直、今までビーツを美味しいと思った事がないのですが初めて美味しいと思いました。
新鮮なビーツはヤングコーンみたいな味。

実はこの日、客は私達だけだったのです。
でも前日までは盛況で、予約をお断りする事態だったとか。

そんなわけで今回はシェフといろいろなお話をしました。
これらの本はシェフの大切なお料理本の一部。

　
中でもこのフランス料理総覧は今や絶版の大切な本で、修行時代に熟読されていたそう。
料理長が作ったメニューを見て、例えば今日はとうもろこしを使うとわかったら、この本に書いてある下処理をしておくのだとか。
そうそう以前行った事のある四ッ谷の北島亭はここのシェフの先輩だとわかりびっくりしました。

尾長鯛とイカ墨スパゲティー。

上のオレンジはパプリカのソース。魚にパプリカのソースを合わせるのはスペインのある地方の家庭料理だとか。
それにシェフのフレンチの技法を合わせて、洗練されたお味に。
イカ墨の細いスパゲティは初めて食べました。弾力のあるひじきみたい。

メニューは鴨か子羊だったのですが、前回私達が鴨を食べたのを覚えていて下さって仔牛にしてくれました。

ボルチーニ茸とアンデスレッド（じゃがいも）添え。
仔牛は柔らかくてクセもなく食べやすい。アンデスレッドよりも前回食べたインカノヒカリの方が甘くて好きだな。

ものすごく満腹状態でデザート。いつもの事ですが。

バニラビーンズたっぷりのバニラアイス。食材の中でバニラビーンズがキロ単価でいくと一番高価だとか。
そのバニラビーンズの皮を乾燥させて、真っ黒なアイスクリームを後日作る予定だそう。貴重なアイスクリームだそうですよ。
ガトーショコラは食べ切れませんでしたが、プリンは大好きなのでしっかり完食。
今回はシェフを独占し、お抱えシェフ感覚でお料理とお話を楽しめてとても贅沢な時間を過ごせました。