私は専門家ではないので、間違っている部分等があれば指摘して頂くと助かります。
Q:民主政権が韓国の豚肉の輸入解禁をしたから、今回の事態が起きた?
下記のブログを参照してください。
http://d.hatena.ne.jp/ohira-y/20100506/1273118670
また、今年1月に韓国で口蹄疫が発生し、輸入が止められました。その時のウイルスのタイプはA型です。(今回はO型)
http://ss.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/korea_2010.html
Q:こんな時に赤松農水大臣が外遊してていいの?
法律では、特定家畜伝染病防疫指針に基づき自治体が対策するよう定めています。
5月11日訂正:臨時大臣に任命されたのは、福島みずほ大臣だけでした。
また、外遊の際には、臨時代理が任命され、代理が農水大臣の職務を代行することになります。今回、臨時大臣に任命されたのは、7日閣議概要によると、福島みずほ特命担当大臣だったようです。
原口大臣はtwitterで2日前に、口蹄疫対策に関する呟きをしています。以下引用。
ありがとうございます。後手ではありません。発生後、すぐ私は指示をしています。風評被害が大きくなれば、さらに大きな被害となります。畜産と言う産業の性質上の問題もご考慮ください。(自民党支持者の批判に対しての返事)
Q:農水大臣の役割はどうなっているの?
法律では、重大な被害が恐れがある場合、大臣自ら指示できると記してありますが、義務とは書いてありません。防疫指針では「移動の制限等の規制は、法第32条第1項、第33条及び第34条の規定に基づき、都道府県知事が規則を定めて行うことを原則とするが、制限が広範囲の地域に及ぶ場合等必要があるときは、農林水産大臣が都道府県知事に対し、これらの規制措置を実施すべき旨を指示し、又は法第32条第2項の規定に基づき、自ら区域を指定し、家畜及びその死体等の移動を制限する。」と書かれています。
国、自治体、畜産業者自身等のそれぞれの役割については「家畜伝染病予防法」と「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針」並びに「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針に基づく発生予防及びまん延防止措置の実施にあたっての留意事項」を参照してください。
Q:国は全く対応していない?
法律で定められた最低限の対策はしているはずですが、国、自治体、畜産業者自身等の対応については、今後しっかり検証されるべきことです。公式発表のものですが、農水省と防衛省の対策について関連URLを貼っておきます。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/index.html
宮崎県において発生した口蹄疫への対応に係る災害派遣について(防衛省)
http://www.mod.go.jp/j/press/news/index.html
Q:国の初動対応が遅れたからここまで被害が大きくなった?
国の対応について、問題がある部分があれば指摘されて今後に生かされるべきですが、前述の通り、法律で基本的に自治体が対策をするよう定めているので、まず自治体の対応が重要になります。なので、国だけでなく県の対応も検証される必要があります。
暇があれば、00年のケースと今回のケースとの対応の違いをまとめたいと思います。
一つだけ気になる事を書いておくと、00年の口蹄疫ウイルスは非定型的で、空気感染の可能性が低い上、従来のウイルスと比べて感染力が極めて弱かったので、幸い被害が少なかったという面があるらしく、単純に比較できない部分があると思います。以下、00年の口蹄疫に関する資料。
http://www.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/taiou.html
http://www.sat.affrc.go.jp/special_pgm/FMD_Japan_review.htm
また、東国原宮崎県知事は、「家畜伝染病予防法」並びに「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針」自体に問題があるのではないかとして、見直しを求めています。
Q:不都合な情報を隠すために報道規制がされているのでは?
表向きには報道規制されているという事実はないはずです。上記で紹介した原口大臣の呟きから、「原口大臣が報道規制をしたことを認めた」と一部で受け止められていますが、真偽は定かではありません。
5月11日追記:原口大臣が本日ツイッターで、報道規制をしているというような事実はありませんと呟いています。
http://twitter.com/kharaguchi/status/13749873726
ただ、報道規制はありませんが、人が感染を広めることから、報道関係に対し、「現場での取材は厳に慎むようにしてください」と、国や県が協力をお願いしています。
新聞サイトでは公式発表を元に逐一報道されているように思いますが、映像が無いことからテレビでは報道されにくい面があるのかもしれません。僕が本日見たテレビでは、宮崎県提供の映像が使われていました。
Q:消毒剤を韓国に全部あげちゃったから国の備蓄は無い?
農林水産省勤務の原田英男さんのツイッターによると、「国が消毒薬を保有している(た)ことも何処の国であれ譲渡したこともない。」ということです。
http://twitter.com/hideoharada/status/13508968579
追記:4月22日の農林水産政策会議の概要によると、日本にあるビルコンSについては、韓国が買い占めた可能性が高いとあります。
Q:中央畜産会が事業仕分けされたせいで、対策のお金が出ない?
中央畜産会の基金でカットされたのは、「産業動物獣医師修学資金基金」と「畜産特別資金融通事業基金」だけで、疾病対策に関する、「家畜疾病経営維持資金融通事業」や「家畜防疫互助基金造成等支援事業」は仕分けされていません。
Q:日本の畜産業がこのままでは全滅?
予断は許されない状況ですが、現在のところ2つの発生箇所に感染は留められています。発生箇所をまとめている、Googleマップを紹介します。
> 今回の事態が起きた?
>
> 韓国からの豚肉の輸入解禁は、
> 平成21年6月23日の時点で決定済みだったようです。
この時点では要請だけですね。
7月24日に「リスク評価の終了」
2009.08.28に家畜衛生条件の設定がされています。
これらだけでは「決定」というには
ちょっと足りないかもしれません。
輸入解禁について、参考になるブログが参考にあったので、その紹介を持って訂正させていただきます。。
これってなんでしょうね。
また、人的にも自治体の手には負えなくなったので、自衛隊の出動を要請しましたが、舟山政務官に拒否されています。
政府は、法律に定められた”最低限”のこと以上のことはする必要はないとおっしゃるのでしょうか?
>新聞では公式発表を元に逐一報道されているように思いますが、
えっ?? 逐一、報道されてましたか?報道されていないから問題にされているわけですが。
>最初期に国に消毒液の補充を要請したが無視、奔走して自分達で入手
>また、人的にも自治体の手には負えなくなったので、自衛隊の出動を要請しましたが、舟山政務官に拒否されています。
何かこの事実を示す正確な情報はお持ちでしょうか?正確な情報がない限り、その話を鵜呑みにするわけにはいきません。
自衛隊については、本文に紹介した防衛省のページにあるように、5月1日に宮崎県知事が要請があり、出動しています。
>政府は、法律に定められた”最低限”のこと以上のことはする必要はないとおっしゃるのでしょうか?
「国は何もしていない」という話に対して、最低限の事はしていますと回答したまでで、それ以外にも追加対策は行なっています。
本文にも書いたとおり、問題がある部分があれば、ちゃんと検証されて、今後に生かされるべきと考えています。
>えっ?? 逐一、報道されてましたか?報道されていないから問題にされているわけですが。
新聞と言ってしまうのは正確ではありませんでしたが、僕の知る限り、ネット配信のニュースでは報道されていたと思います。
鹿児島でこれだけの事ができるのに
宮崎でできない道理がないと思います
ただ隔離された牧場の方々は孤独で不安であると思います
その方々がネットを使えるのか、
あるいは使えても不安を煽るデマ情報ばかりに直面したら・・・等考えると悲しくなりますね
管理人さんがテレビで確認したのはいつですか?
赤松農相が帰国する以前ですか?
新聞等で記事として出ている時点で映像がないからといってテレビニュースで放送できないということはないと思いますがいかがお考えでしょうか。
>>管理人さんがテレビで確認したのはいつですか?
本日というのは、記事を書いた日ですので、10日になります。
>>映像がないからといってテレビニュースで放送できないということはないと思いますがいかがお考えでしょうか。
もちろん映像が無くても情報を伝えることはできると思いますが、それをしなかったということなのではないでしょうか。全部のニュースをチェックしているわけではないので、報道しているところもあったかもしれません。
口蹄疫について申し送りは無かったものと推測可能です。
福島みずほは宮崎県出身ですので、流石に進んで放置はしないでしょう。
一応指摘のみ