22日放送の「新報道2001」に枝野幸男議員が出演。事業仕分けへの批判に対して反論をしていました。
(司会)1時間では短いんじゃないかとい言われてるんですが?
(枝野)
まず、財務省がマニュアルを作っていると指摘がありますが、あれは事前にヒアリングを各官庁としたものを整理してもらったもので、つまり仕分けの1時間の議論の前に、もっとやり取りをしているんです。
もう一つ言うと、従来のプロセスの中で、一事業にこれ以上の時間をかけていたのかというと、どうも違うようで、継続事業なんかは特に、去年もやったから今年もという感じで決まっていたんです。(司会)
判決の結果に対して、批判が続出しているんですが?
(枝野)それは当然で、議論が起こる事に意味があるんです。
(司会)先ほどもお話がありましたが、マニュアルがあって、結論ありきなんじゃないかという指摘がありますが?
(枝野)このマニュアルは、事前のヒアリングを整理したもので、そのプロセスを共有したほうがいいだろうということで、私が作らせたものです。
(司会)削るということじゃなくて、景気の事も考えて、残した方がいいんじゃないかという視点が必要だと思うんですが?
(枝野)そこは政府内部における役割分担だと思ってまして、経済の事を考えて予算全体の枠組をどうするのかというのは、主に戦略室が中心となってやることで、本当は先にやって頂いたほうが楽だったんですが、同時進行ということで、我々は、同じ目的でも、もっと効率的な使い方はないか?というような視点でやっています。
両方を同時にやると自己矛盾を起こしますので、我々の所は、あくまでも削れるところはないかということを中心にやり、それを踏まえた上で、そこからは政府全体が決める事です。
(司会)スパコンなんですが、3兆円の経済効果があるとも言われていて、これを本当に凍結でいいんですか?
(枝野)正確に言うと、凍結という結論ではありません。総合科学技術会議などに戻して、この事業を進めることの意義を整理し直しなさいというのが結論です。仕分けの現場では、何に必要だということが全く説明されませんでした。科学だから大事なんだということだけで予算をつけることは出来ません。必要だと言うならば、政府なり文科省がきちっと整理をして、国民の皆さんに改めて発信をして頂かなければいけません。そのことが仕分けの意味なんです。何のための事業なのかということをちゃんと分かるように説明して頂くというのがポイントです。