大切な、人・・・・
想いを返してくれるから、好きになるのではない。
返される想いなどないと知っていても、この想いは在る。
その人に会えた幸運。
与えられたたくさんの幸せな時間と、想い。
たとえ会うことが叶わなくなっても
それは寂しく、哀しいけれど
決して、不幸ではない。
そう思えるほどの。
多くを望まない・・・・・・そう思うのは、あきらめからではない。
その人に出会たことが、何にもまさる奇跡だから。
それ以上多くを望むなど考えられないだけだ。
『彩雲国物語』のなかの一節です。
決してその想いが叶うはずのない人への、
それでも止めることのできないひたむきな愛。
辛いという思いよりも、ただひたすらに、出会えたことに幸せを感じて。
とても心に響きました。