最近、ゴニルとワッパのおかげで寒い日々でも心はあたたかく癒されますね。
ゴニルとワッパのかわいい関係に思い出したことがありました。
私のご近所さんにワンちゃんを飼っているお宅があります。
とっても愛情深く本当にワンちゃんを大切にしています。
次男がまだ幼稚園の頃のことです。
そこのお宅の息子さんと同じ幼稚園バスで通園していまして、
いつもワンちゃんと一緒に息子さんをバス停まで送って来ていました。
ある日いつもと違うワンちゃんを抱っこしていました。
ワンちゃんの名前は“レオ”くんといいました。
独身の頃からずっと一緒だったそうです。
「レオね、ガンなの・・・」
レオはガンのために片方の目が飛び出すように変形していて、白い毛が浸出液で赤茶色になっていました。
自分で歩くことはもうできないということでした。
「でも、今日みたいに天気がいい日は外に出してあげたいから」
そう言って、時々抱っこして散歩していました。
何日かして、
「レオ、もうご飯も水もだめなの。でも、呼ぶと一生懸命にこっちを見るの」
その姿があまりにかわいそうでたまらないと言っていました。
「かなり衰弱してるのに、でも、なかなか逝けないの・・・」
レオがいなくなるのは悲しすぎる、でもレオを早く楽にしてあげたい。
とても辛そうでした。
ある日の朝、彼女が話してくれました。
前日、お友だちが突然訪ねてきて言ったそうです。
「レオがね、おかあさんがすごく悲しむから逝けない。おかあさんが心配で逝けない。そう言ってるよ」
彼女はとても驚いたと言っていました。
お友だちはなぜか犬の考えていることがわかるんだそうです。
そして、レオのことはそのお友だちには全く話していなかったということでした。
涙が止まらなかったそうです。
水も飲めないくらい衰弱している状態のレオが自分のことを心配して楽になれない。
苦しいはずなのに自分のことだけを考えていてくれるレオ。
レオに申し訳ない気持ちでいっぱいになったそうです。
彼女はレオに「ごめんね、ごめんね。おかあさん、大丈夫だから。ごめんねレオ」そう言ったそうです。
それから間もなくレオは逝きました。
きっと安心したのでしょうね、レオ。
愛情とお互いを思いやる気持ち。
強くつながっているレオと彼女の絆にとても深く感動して、私も胸がいっぱいになりました。
心から愛してかわいがっていれば、たとえ言葉は話せなくても心は通じるんですよね。
ゴニルとワッパもきっとそんな関係を築いていけることでしょう。
そしてみなさんの中にも、すでにそんな素敵な関係を築いていらっしゃる方も多いのではないですか。