POKOPOKO狸の手作り??日記

自己流の手作り菓子やパンの覚書!
世間話と時折大好きな京都と布施明さんのこと!

悲しい歌しかうたえない

2010-06-29 23:21:53 | 雑談
つい先ほどまで、雷が勢いよくなっていました。
ゆっくりお風呂にと思っていたのですが、
風呂場の中にまで地響きのようなゴロゴロ
ダメだァ・・・生きた心地もしません

今日は、従姉妹が出演させていただいている「峯の雪」という舞台を見てきました。
原作は三好十郎。
私は「炎の人」の原作者という程度の知識しかなくて
生前未発表の戯曲だそうです。
舞台の時代は、昭和16年の秋。あと数カ月で真珠湾攻撃という頃です。
大陸ではすでに混乱が始り、暗い時代の足音が
忍び寄ってきている頃。
今の私たちの時代とは全く違う頃の筈なのですが、
この不安定さは、現代に通じる時代なのかもしれません。

実は、お芝居を見ている間は、舞台の物語を追いかけて見ているだけで
一生懸命なので、帰ってから、未だに作者の思いが何か必死で考えている最中です。
きっと、もっと大きなテーマがあるとは思うのですが
今、考え付くのは主人公の陶工の親としての思いと
若い世代に対する優しさといたわり。
明るさの中に、時代の闇が透けて見えるような気がします。
大きな波がある芝居ではありません。
でも、ゆったりとした流れが却って強いインパクトを感じました。
それでも、2時間の上演時間がアッと言う間に過ぎました。


三好十郎 (1) 炎の人 (ハヤカワ演劇文庫 22)
三好 十郎
早川書房


今日のタイトルは布施明さんの「今夜は気取ってみたらいい」のアルバムの
収録曲を選びました。
この曲と同じタイトルが、布施さんが25年ほど前に発表された
「女優・涼子」の中で使われています。


この紫陽花は、三鷹の駅近く「風の道」の入り口に咲いています

この小説は、紫陽花の花の色と、同じタイトルの歌が大きなモチーフになっています。
主人公の女優・涼子とは、随分スタンスは違うと思いますが
お芝居が大好きで、舞台に一所懸命な従姉妹の姿をみて
今日のタイトルを選びました。

女優・涼子
布施 明
角川書店



BalladeII
クリエーター情報なし
ユニバーサル シグマ