ルース・スタイルス・ガネット 著
ルース・クリスマン・ガネット 挿絵
渡辺茂男 訳
福音館書店 1963年
「趣味は?」と聞かれれば、最初に「読書」を迷わず挙げる私。そのきっかけとなったのは、幼稚園児だったころに父親が買ってきた一冊の本にさかのぼる。
初めて手にする「画より字のほうが多い本」。最初はつっかえつっかえだったものの(主人公の名前が「エルマー・エレベーター」なのだが、エレベーターが苗字だと理解するまでしばらくかかった)、物語が進むほどにすらすらと読めるようになり、読み終わるころにはすっかりハマっていたのであった。
それから小学生になり、様々な本を読むようになったが、それでも時々「エルマー」を読み返し、何度読んでも変わらぬ魅力に浸った。
去年、小学生のイトコにこの本を貸したとき、「名作とはこのようにして受け継がれていくものなのか」と、妙に感動したものである。
というわけで、ネタが尽きた時用のシリーズとして考えていた「雨場毒太の気まぐれ書評」第一弾。
何をとりあげるか、いろいろ考えたのですが原点を見つめる意味で「エルマーのぼうけん」をセレクトしました。
次は何を書こうか・・・