あめ~ば気まぐれ狂和国(Caprice Republicrazy of Amoeba)~Livin'LaVidaLoca

勤め人目夜勤科の生物・あめ~ばの目に見え心に思う事を微妙なやる気と常敬混交文で綴る雑記。
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パ・パ・パ

2007-01-13 23:17:14 | 鑑賞記
私の通う学校(中高一貫です)の中3~高2は、土曜に2時間、特別な選択授業があります。
人文・科学・芸術等様々な分野のユニークな授業が受けられる制度でして、私の3学期の授業内容は「オペラ鑑賞」です。

オペラ鑑賞担当の音楽の先生(一昨日の日記の人とは別人)は本職のオペラ歌手でもあり、今日はオペラの舞台が入ってしまったため授業がお休み。
代わりに、ということなのか受講生に渡されたのは案内の紙とチケット。
少しでもオペラに親しんでもらおうと、学生を招待して催されるオペラ鑑賞会のチケットでした。
演目はモーツァルトの代表作の一つ「魔笛」。
会場の区民ホールが私の家から歩いていける近さだったので、行ってみることにしました。タダだし。

しかし、少々予想外れの感ありでした。
高校生が多数いるものと期待して行ったのですが、聴衆の大半は小学生とその保護者。
当然内容もそれに合わせているわけで、

・2時間以上の作品は長すぎるため、いくつかの場面をピックアップした上で他の部分はナレーターの語るあらすじで済まされる(よって全体の上演時間は40分程である)
・台詞は全て日本語に翻訳されている
・20人近くの登場人物は8人にまで削られている

と、かなりの変更が行われています。
(あと、招待客のみのボランティア活動的な舞台なので仕方ないのかもしれませんが、衣装があまり本格的とは言えませんでした。主要登場人物の一人"鳥刺しパパゲーノ"を演じている歌手は、羽飾りこそつけているものの着ているのはフリースでした)

私がこれから受けていく予定のオペラ鑑賞の授業は上級編で、初級編のオペラ鑑賞の授業を既に受けた生徒のみ受講できるものです。
つまり、私の通う学校でチケットを貰った生徒は、既に何本かのオペラ鑑賞を経ている者だけです。
そういった人間にとっては物足りなさを感じさせるものでありました。

この後「第二部」としていくつかのオペラの有名な歌が、メドレー的に上演されていったのですが、これはまあまあ楽しめました(もっとも初級編の授業で既に聞いたものも多かったのですが)
最後にアンコールで、歌手全員が「乾杯の歌」を合唱して終了。


「オペラに馴染みの無かった小中学生に、オペラを知るきっかけを与える」という意味では良いものなのでしょうが、これを観るにはいかんせん私は歳をとりすぎているようです(笑)