世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

つぶて浦

2022-02-27 | ひとりごと








昔 伊勢の神様たちが小石を投げて
向かいの岸まで 小石がとどくか
力比べをいたしました







最初に 万旗豊秋津姫命(よろずはたとよあきつひめのみこと)
が 投げました

この神様は 天照大神(あまてらすおおみかみ)に
仕える機織りの女神です

小石は 向こう岸までとどかず
伊勢湾に散らばり落ちてしまいました







次に 伊勢神宮内宮に鎮座する御祭神
天照大神(あまてらすおおみかみ)が石を投げると
海岸を超えて 山の中に
小石が落ちたそうです







3番目に 天手力男命(あまのたぢからおのみこと)
が投げたのが写真の巨石です

この神様は 天照大神がお隠れになった
天の岩戸をこじあけた
力持で有名な神様です

投げた石は
見事 つぶて浦の海岸に とどきました







最後に ひとつかみ 小石を投げたのが
豊受大神(とようけのおおみかみ)です

豊受大神は 伊勢神宮外宮に鎮座する御祭神で
衣食住の守り神です

豊受大神の投げられた小石は
天手力男命が投げた巨石のまわりに
パラパラと落ちました







神様たちが 投げられた小石(つぶて)が
たくさん落ちていることから
ここが つぶて浦 と呼ばれて
伊勢神宮を遥拝するところに鳥居が建っています





昨日 つぶて浦の 夕陽に映える鳥居を
撮りに行こうと思い立ち
行ってみました

10人ほど 撮影に来ていました

中には 常連ともいえそうな
長靴を履いている人もいました

昨日は 引き潮でよかったけど
満ち潮だったら
濡れて撮ることになりそうです

つぶて浦の
このような民話があるのを知らなかったのですが
この国らしい ほのぼのとした
お話ですね



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