唯仏是真
夕ぐれにあがった雨は
現象界 ( うつしよ ) を ひいやりと
限りなく清く浄化して
去っていきました
西の空には きれぎれの茜雲
・・・・ それは まるで 人々の無明(まよい)を燃やす
業火のやう
やがて 照度をなくした空の色が
東のほうから くすんできて
人々の無常の業火をつつみこむやうに
消してしまいました
上の詩は
25歳くらいの時 書いたもの
感性が溢れ出てウエットで
今の僕には とてもこんな詩は書けない
この頃は 飛鳥時代が好きで
聖徳太子の文献や万葉集・記紀を読んでいた
仏教思想に触れ 思索にふけっていたし
よく 法隆寺とか飛鳥にも行った
振り返ってみると 懐かしい時代だね