世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

依るということ

2010-09-09 | ひとりごと










スタバにいるときに思いだしたこと・・・・


若い頃 職場のおばちゃんに可愛がってもらっていた
そのおばちゃんは よくおもしろい話をしてくれた
そんな話の中で お年寄りの話を思いだした

家の近くに 連れ合いを亡くした者同士
仲良くしているカップルがいるそうだ
お互い 子供に養ってもらっているので
あまり堂々と逢いびきは出来ない
お金もないので
マーケットの焼きそば屋さんで
いつも仲良く焼きそばを食べている

夜になると男の方が 窓から女の家に忍び込み
逢いにいくそうだ
それを 年寄りの仲間がおもしろがって見物しに来るという

なんでも 性行為はもう出来ず
お互い抱き合っていれば 幸せなんだって・・・・

でも しばらくして女の方が亡くなり
男は しおれきった姿で生きているそうだ


そんな話を聞いたとき
とてもおかしくて 僕は笑い転げた


でも 今その話は笑えない

妻を亡くし家庭を支えて生きていると
とても辛い
さみしくて さみしくて仕方がない
こころの中で
誰かの愛の思いを依りどころとしなければ
とても 辛くて生きていけない
そんなふうに思うようになった

だから
その老人の話は身につまされる


人は いくつになっても愛が欲しい
愛を依りどころとしなければ辛くて生きていけない
歳をとっても さみしさはなくならない

こんなことが身に染みてわかった


人は愛を求めて さみしい思いをして
少しづつ愛の本質に近づいていくのかなぁ・・・・・・


やさしさ
お互い身体を与えあい癒しあうこと
そして
お互いを依りどころとして生きていくこと
こんなことをエロスというのだろうか・・・・・・

愛がなかったら生命が枯れちゃうよなぁ・・・・・

死ぬまでさみしい思いして生きていくのかなぁ・・・・・

死んであの世に帰ったら さみしい思いはしないのかなぁ・・・・・

こうやって愛を学んでいくのかなぁ・・・・・・・

切ないなぁ・・・・・・・


勉強はどこかに飛んでしまい
こんなことを考えていた



                       2007.4.2  記







Lady Blue




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