この世をば まぼろしと言わば まぼろしと
言うもこだわる 愚か人 (おろかびと) かな
by まあ
以前 西行について書いたことがある
その時 最後に載せた僕の和歌
この世は まぼろしで仮の世と言うのだけど
やっぱり こだわってしまう愚かなオレ
なんていう意味
つくづく 自分が愚か人だと思う
でも 昔とちがうのは
その愚か人を愛しんで
抱きしめられるようになったこと
花に染む 心のいかで残りけむ
捨て果ててきと 思ふわが身に
花の色に染まる こころ は なんで残ったのかなぁ
そんな心は捨てた わが身なのに・・・・
訳 まあ
なにとなく さすがに惜しき命かな
ありへば人や 思ひ知るとて
何となく やっぱり命が惜しいかな
僕を分かってくれる人がいるかもしれないから・・・・
訳 まあ
いとほしや さらに心のをさなびて
魂切れ ( たまぎれ ) らるる 恋もするかな
困ったもんだ・・・・ さらに こころ が幼くなってしまって
魂が尽きてしまうような恋をするとは・・・・
訳 まあ
こんな西行の和歌が 心にしみるよ
ふぉと は 老鴉柿 ( ろうやがき )
いい色しているなぁ と思う
静かに秋は深まっていくよね