世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

サハラ'98

2015-10-03 | ふぉと








バラというば プリンセス・ドゥ・モナコ なんだけど

サハラ'98 も いいなぁ~ と思う


なんで いいのか って?


そりゃ~ なんとなくですよぉ~




















僕が定期便で夜間飛行をして
あの広いサハラ砂漠を越えて行くとき
飛行ルートを書いた地図にない目印を探すんだ

それは
その砂漠のオアシスの中にある
たった一軒の家の小さい孤独な灯り

その孤独な光を頼りにして
僕はより安全なルートに愛機を導く


そして

その光を見るときに
いつも僕は
その灯りのもとに暮らす人を想う

その灯りのもとでは
あたたかい家族の団らんひとときがあるのだろうか
それとも
独り孤独の中で闘っている人がいるのだろうか

その灯りのもとに暮らす人々は僕を知らなくても
それでも僕は
あなたの灯す光を頼りにして
砂漠を越えていく


だから
どんなに悲しくても
どんなに辛くても
どんなに苦しくても

あなたの灯す光を頼りに生きている人が
いるかもしれないことを知って欲しい


そして その光を見たときに
こんなことを想うんだ


それはね

人生っていうのは
いろんなことが起きて
苦しんだり悲しんだりして
人生って美しい爽やかな一本道じゃなくて
辛く曲がりくねった でこぼこ道に思えるけど

一生懸命に生きていれば
自分に正直に生きていれば

きっと 振り返ったとき

真っ直ぐな美しい道に見えるんだ ・・・・


今夜もまた漆黒の闇の中に向かって離陸する
そんな人生にときめきを感じる
今日この頃だ