世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

ことば

2011-08-04 | ひとりごと











言 葉

すべての星の運行が ぼくの手の中にある
極めつくした錬金術により
すべての美を すべての生命の中に
  よびおこすとき ・・・・

冬の冷たさに 心は燃え上がる
詩人としての 魂が
ふたたび ぼくの心に甦る

今こそ
ぼくの言葉の躍動の時

ぼくの頭の中にこそ 宇宙はある

その 宇宙一点から
やさしく荘厳な声が聞こえてくる


「 すべての美を おまえは言葉にて
表現するのだ 」


今 感動そのものが 地鳴りをあげて
心の地核を変化させる

すべての美を
すべての生命で 言葉で表そう

そのための 言葉だから










若い頃 書いた詩です


ひょっとして 今の僕は
このときよりも真実の姿が
見えていないのかもしれない

そう 思う時がある

言葉は価値を創造するために
神様から頂いた道具だよ
だから この言葉を大切に使って
幸せになる義務が人にある

もし まちがって使ったならば
それなりの結果がその人に表れる

純粋にそのことを信じて
美しい言霊を追っていた若き日々

あの頃の僕がここにいたら
きっと こういうにちがいない

「 言葉の中に 疑いを入れた人々よ
 あなた達は言葉の奥にある
 くしびな宇宙のささやきは聞き取れまい
そして そこに
 神の言葉を聞き取ることも出来ないだろう
 なんて 不幸な人々なんだ 」


それに比べると
心がよごれて  変に物分かりのいい
今の自分がここにいる


                                2006.12.14 記





La Mer