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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

台北市内買い物歩き~新北投温泉露天風呂~水餃子・・・

2007年04月28日 | おもしろすぎる台湾
2007年4月2日(月)のち夜

台湾3日目は昨日までの晴天と打って変わり曇り空。たまにパラパラと落ちていた雨は夜に入って本降りとなった。
台北市内をいろいろと買い物をしながら散策。午後は新北投温泉の露天風呂につかり、夜はうまい水餃子や台湾料理を楽しんだ。

【パイナップルケーキの双福

台北ナビで紹介されていたMRT雙連駅の双福は家族経営のこじんまりしたパン屋さん。ここでお目当てはパイナップルケーキ、箱入りもバラもある。ここのパイナップルケーキはナビでの評判どおりのおいしさ!パイナップルケーキといえば台湾みやげの定番だが、こんなまろやかで絶品パイナップルケーキは初めてかも。

【大型スーパーの家楽福

続いてこれも台北ナビに載っていたスーパーの家楽福(カルフール)は、双福から歩いてほど近いところにある大きなデパートB1のワンフロア。買い置き用の商品がいっぱいあるアメリカ型の(本当はフランスのお店らしい)大型スーパーだ。

ここでは奥さんがナビで紹介されていた台湾版ベビースターラーメンやクノールの中華スープ「港式酸辣濃湯」などを買い込んでいた。娘は友達へのおみやげにと、双福よりリーズナブルなパイナップルケーキをまとめ買い。味はどうなんだろう…?

pocknはこういうスーパーよりもっと地元っぽい店が好きだが、広い店の中を歩いていたら日本語の入っている商品がたくさんあっておもしろかった。日本からの輸入品もいっぱいだが(不二家のお菓子も健在!)、台湾で作られた商品の多くにも日本語が書いてある。そのいくつかを紹介すると…



これらをよくみるとどの日本語も怪しい。笑って通り過ぎることもできるが、これらの日本語はきっと台湾人が日本人の助けを借りずに独自に入れたものなんだろうなぁ、と思ったり、別に日本人をターゲットにした商品でもないのにこんなに日本語がいっぱい出てくるということは、日本語自体が商品価値になるほど台湾人は日本に親しみを感じてくれてるのかなぁ、なんて思うと台湾に益々親しみがわいてくる。

左下のミネラルウォーターのラベルの「好喝の水」、これは「おいしい(好喝)水」という意味だが、台湾ではひらがなの「の」の字をあちこちで見かける。YOYOさんが、「の」は台湾人ならだれでも読み方も使い方も知ってる日本語なんだと言っていたのを思い出した。

【迪化街】

家楽福から迪化街(ディーホァージェ)へと足を伸ばす。漢方や乾物屋などの問屋が軒を連ねる迪化街は古い街並が続く界隈としても有名。

どの店先でも乾物を広げて売っているので歩いていると漢方薬や乾物のにおいがプンプンと漂う。立ち止まって見ているとお店の人が声をかけてきて試食をさせてくれる。

ここでカボチャの種を塩味で亥った酒のつまみとしてもうまい瓜子(クァーズ)、最近おみやげでもらってそのおいしさに目覚めたカラスミを買った。子供たちはいろんなお菓子の量り売りしているやつを嬉しそうに選ぶ。


迪化街の路上、リアカーの屋台で売っていたこの黄金に輝く食べ物はさつま芋を甘く煮て団子状にしたようなスナック。アツアツを割り箸で刺して紙に包んでくれる。あま~くてこってりしててうまい。


【お茶屋の新純香

お昼を食べてから今度はMRT中山駅に近いお茶屋さん「新純香」を訪ねた。ここも「歩く台北」に載っていたお店で、帰国後台北ナビでも紹介されているのを見つけた。

とても上品でにこやかで日本語が上手な女主人さんがカウンターに4人を座らせてくれて、詳しくお茶の説明をしてくれながらゆっくりとお茶を淹れてくれる。お茶請けもいろいろ出してくれてとてもくつろげる雰囲気。

今回は凍頂烏龍茶が買いたいな、と思っていたので機械摘みのものをまず試飲させてもらった。pocknにはこれでもう十分おいしいお茶だったが、「手摘みのものも試飲してみませんか」と言われて試飲させてもらうことにした。
「手摘み」なんて言われたらたとえ違いがわからなくても「やっぱりおいしいですね~」なんて言って買うことになるんだろうな… と思いつつ。

実際手摘みの凍頂烏龍茶は味がより深い。普段用に機械摘み、ゆっくりお茶を淹れる時用に手摘みのを100グラムずつ買うことにした。

それからpocknが香港に行ったとき以来愛飲している普洱茶(プーアール茶、香港ではポーレイ茶と広東語で呼ばれていたので、うちではいつもポーレイ茶と呼んでいます)の20年ものがあるというのでそれも淹れてもらった。う~ん、これもいい。購入!

お茶請けをいろいろ食べ、説明を聞きながら何杯もいろいろなお茶を飲ませてもらった。退屈した子供にはお絵描き用の紙をくれながらもお茶を冷まして「飲んでごらんなさい」と勧めてくれる。随分長居しているのに「ほかにも試したいお茶があったら言って下さい」と同じペースでサービスしてくれるが、そろそろお腹もタポタポに…

お茶請けもどれもおいしく、出してくれたやつは殆ど平らげた。中でも舞茸チップは香りがよかったが、結局お茶しか買わなかった…

とても居心地が良くすっかりくつろいでしまった。こんな時間を過ごせるのも台湾ならでは。昨夜は去年気に入ったお茶屋がなくなってしまって寂しい思いをしたが、またいいお茶屋を見つけた。


【台湾みやげ大友特産

「新純香」から歩いてすぐのところに、これまた台北ナビで紹介されていたおみやげ屋「大友特産」がある。
ここを経営するのは双子の兄弟だそうで、にこやかでとても温厚そうなお二人。それに女性の店員さんもとても感じがいい。
台湾みやげの店だが、ツアーで連れて来られるような押しつけがましい商売とはまったく違ってゆっくりと商品をみてまわれるのがいいし、品数も種類も多い。


急須は日本の中華ファミレス「暖中」でポイントを集めてもらったもの…
いろいろ買ってしまったが、自宅用に工夫茶をやるときに使う茶盤を買えたのも嬉しかった。
竹製の上等そうな茶盤が300元の2割引(台北ナビクーポンで)の240元で買えてかなりのお得感!! 台湾に来る度に少しずつ買い揃えている工夫茶の道具だが、茶盤が加わってかなり本格的になってきた。

この大友特産、ナビで紹介してあるとおりのとてもよいお店だった。

大友特産からホテルの天成大飯店は楽に歩ける距離。買い物で購入した品々をホテルに置いてからMRTに乗って温泉で有名な新北投へ向かった。

MRTの車窓から面白いビルが見えた。ちょっとまえにNHKの「世界ふれあい街歩き」という番組で香港のビルが風水を取り入れていろんな細工が仕掛けてあるのをやっていたが、このビルの穴もそれか?


新北投温泉 親水露天浴地

新北投温泉は8年前に一度来たことがある。
その時は日本統治時代からあるという「瀧乃湯」という銭湯に行った。思いっきりローカルな銭湯で、脱衣所も浴槽も同じスペースにあり、お湯は高温、地元の人らしき人がちらほら湯につかって世間話をしているようなところだった。

8年振りに訪れた新北投は随分こぎれいになった印象を受けた。立ち並ぶ温泉旅館もデラックスできれいなのが多くなっている。そんな中で8年前と変わらぬ瀧乃湯と川を隔てた向かいに、広くて立派な公共露天風呂が出来ていた。

入口の門で40元(子供は半額)を払って入った中は棚田のように3層の段になっていて岩風呂がたくさんある。源泉が注ぐ上の段の浴槽が一番熱く、下にお湯がおちるに連れてぬるくなってくる。

露天風呂の温泉に入るのをとりわけ楽しみにしていた息子は喜んで早速一番下のぬるそうな浴槽に入った。
しかし間もなく「あしがシミルしみる」と騒ぎ出した。温泉の成分のせいで多少刺激があるのかも知れない。我慢して入っていれば慣れると思って「がまんがまん、そのうちなれるから」と出ようとする息子をつかまえて入らせていたら、しまいに「イヤダいやだー」と泣き出すではないか!! 足を見ると太ももが赤くなってポチポチと発疹ができている。湯当たりだ。
「こりゃあいかん。。。」と息子を湯から出して服を着せた。

日本ではよく温泉に行くし、去年は烏来の河原の露天風呂に入ったりもしたが、こんな風に湯当たりするのは初めてだ。よっぽど強い温泉なのかも知れない。お湯を舐めてみたらにがしょっぱかった。

この温泉に入るためだけにわざわざ新北投まできたのに、まだあったまってもいないうちに帰るのは残念だなぁ。。。と思っていたら、幸い絵を描くのが好きな息子は浴槽横にあったベンチで楽しそうに絵を描き始めた。その間、他の3人はゆっくりと温泉を楽しませてもらった。いちばん楽しみにしていた息子が入れないのはかわいそうだったが…


【左】温泉に着いてごきげんの息子だったが… 【中】このときはもう泣きべそ。。。

いちばん上の屋根の下の岩風呂のお湯は45℃近くあるらしい。かなりピリピリと熱かったが、入ってしまえば結構気持ちいい。おじいちゃんが日本語で話しかけてきた。65歳以上は格安で入れるのでよく来るんだとか、日本には何度も行って仙台に住んでいたこともあるとか… 
日本語教育世代ぐらいの齢の人の日本語は本当に流暢だ。しばらく話をしているうちにかなり上ぼせてきてまたぬるい方へ戻ったが、その人は全然平気な様子で、また別の人と熱い湯につかりながら長々とおしゃべりをしていた。

この公衆浴場は水着着用で男女は一緒。来ている人たちはみんな地元の人っぽい。日本人のカップルが一組いたが、思いっきり場馴れしている感じで観光客って感じはしない。烏来の露天風呂ほどローカルではないが、人々の日常という風景の温泉だ。息子は湯当たりしてしまったが、温泉を出てからも肌がサラサラ、ポカポカで気持ちのいい温泉だった。


嗚呼、水餃子!

温泉を出て河原を散歩しているうちにすっかり日も暮れてきた。そろそろ晩ご飯の時刻だ。今夜は1回目の台湾旅行の時から毎回来ている結構有名な台湾料理のレストラン「欣葉(シンイェー)」に行くことにして、MRT淡水線を戻り民権西路駅で下車。

欣葉に行く前にその近くの双城街の夜市で水餃子を食べようと思い、去年おいしかった屋台を探したのだが見つからない。水餃子の屋台があったあたりに新しい水餃子の店ができていたので、そこで水餃子(水餃 シュイジャオ)を注文した。

台湾といえば水餃子!という感じで、これまでに台湾で食べた水餃子はどれも本当にうまかった。ところが、今日のお昼に入った店(「刀削麺」の看板が目立つ店で昼休みのサラリーマンで賑わっていた)で食べた水餃子がもう一つ感動できる味でなかった、というか正直言って「台湾の水餃子ってこんなもんだっけ??」と思ってしまうような味で、何としてもうまい水餃子を食いたかった。

そして入ったここの店の水餃子は絶品だった。口のなかに広がるまろやかさがたまらない!おれは4個、他の3人はこのあと欣葉も控えているし「2つでいい」というので全部で10個注文したのだが、娘が「もっと頼めばよかった」と残念そうに言うものだから、優しいおとうさんは「じゃあおれの1個食っていいよ」と1つあげてしまった。嗚呼、、、本当は4個食いたかった。。。


【左上】あ~っ、やっぱりおれが食いたい!【右上】夜市のフルーツ
【その下】黒タピオカ入りミルクティーを吸い上げるpockn


この晴光市場へ入る向かいの双城街にある水餃子屋は「八方雲集」という名前の店で、後でネットで調べてみたら台湾全国にチェーンを持つ店らしい。おいしいので見かけたら寄ってみてください。

【台湾料理の欣葉

さて水餃子を食べたあとは5回目の欣葉だ。ここはpocknファミリーが行く中ではいちばん豪華なレストランで、観光客も多く大人数のグループの日本人客もよく見かける。

この店は台北ナビでも紹介されているが、そこに書き込まれる「口コミ」での評価は芳しくない。接客態度が悪いとか、たいした味じゃないとか、がっかりしたとか… 

でもここの豚の角煮やビーフン、牡蠣入りオムレツなどなど、どれもみんなおいしいと思うのは本当にうまい台湾料理を知らないせい? 「サービスです」と言って決まって食後に出てくるワラビ餅のようなデザートも好きだ。


角煮、ハマグリのスープ、牡蠣入りオムレツ、そしてここにもあった「変な日本語!」

お店の小姐(ウェイトレス)は決して上品ではないが、ざっくばらんで子供たちにもよく笑いかけ、元気があっていいと思うのだが… だいたい日本人ってのは接客態度にやかまし過ぎるんじゃないの? サービスを金で買うような超高級レストランじゃああるまいし、同じ人間同士、対等に付き合えばいいじゃないっすか。

おいしい料理で今回も満足したが、もう5回も同じ店に来ているし、そんなにもっとおいしい角煮やビーフンが食べられるというなら、次回は別の店を開拓してみようかな。

【珍珠乃茶】

欣葉に入る頃から本降りになった雨は、店を出てからも降り続いていた。雨の中、台北ナビで紹介されていた晴光市場にある氷屋を探したのだが、まだ9時前なのにお店はみんな店じまいして閑散としていた。氷屋も見つけられなかった。

この晴光市場は屋根つきのストリートで雨だからちょうどいいし、屋台料理を少し食おうとお腹を少しだけ空けておいたのだが、台湾にしては早すぎる店じまいにがっかり。

この通りを出たところで開いていたテイクアウトのドリンク屋で、せめて、とタピオカ入りミルクティー(珍珠乃茶 チンジューナイチャー)を買って、雨だったのでホテルで飲もうと、それを持ってタクシーに乗り込んだ。

ところがタクシーの中で、テイクアウトするときにもらったはずのぶっといストローが無いことに気づく。「え?え?ストロー落としたかなぁ。。。 タピオカをあのストローで吸い上げて食べるのが楽しいのに…」

すっかり困り顔のpocknだったが、娘の「コンビニにないの?」という言葉で、ダメ元でホテルの隣のセブンイレブンに行ってみたら… 「あったあった、ありました!」ぶっといストローがカウンターに置いてあってもらうことができた。こんなストローがコンビににあるなんて、さすが台湾!!

ホテルでさっそく飲んだミルクティーはチャイみたいな香ばしさがすごくうまく、黒タピオカもたっぷり入っていた。容器が透明じゃないので量がわからず、最初はケチってちょびちょびと吸い上げていたタピオカだったが、ティーを飲み終わっても大量に底に残ってしまった。これを吸い上げるのは一苦労。。。 結局フタを取ってムシャムシャと食べることになった…

5度目の台湾

おもしろすぎる台湾

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