先日から、3桁のわりざんにつまづいている生徒がいました。
彼はなぜか、2桁目までは、スムーズに引いていけるのですが、3桁目になると引く位取りを間違ってしまうのです。
何度指導してもダメで、結局ぽろぽろ涙を流しながらその日は帰りました。
なんでもない位の引き間違いなのですが、彼にとっては大問題でもう僕にはこの級は難しすぎる!わりざんは苦手なんだと、思い込み勝手にできない病にかかってしまいました。
ホントはなんでもないことなのに、自分で勝手に、できない病になってしまう子が時々います。
こんな子には、早期治療が必要なので、(こちらが気付かないでいると重症化してしまいます。)この子には処方箋なる、数字を紙に書いてはめ込むオリジナル問題を作って指導しました。もちろん問題数を抑えてですが。
で、紙に書きながらそろばんに置いていくと、自分がどうして間違っていたかが理解できたようで、さながらアニメの頭に電球がピカッと光るあれです(笑)
後は自分ひとりで問題をこなせるではありませんか!
「できた!!!」という彼のプリントを採点すると全問正解!
「全部○だね!」というと満面の笑み!!
この嬉しそうな笑顔と「できた!!!」の一声が私たちへのごほうびです。
子ども達が、理解できる喜びをつかむお手伝いをすること。
そろばんの先生になって幸せだとかみしめる瞬間です。
今日も何回聞けるでしょうか?