Neroliの日記

Neroliは好きな香り。大好きなフィギュアスケーター羽生くん、エンタメ(歌舞伎・映画)、初孫のことを日記に書いてます。

CS衛星劇場 蜷川幸雄演出「ヴェニスの商人」※ネタバレ注意

2020年01月02日 | エンタメ(歌舞伎etc.)
CS衛星劇場元日ステージアワー♪


「ヴェニスの商人」

演出:蜷川幸雄
作:W. シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:市川猿之助 中村倫也 横田栄司 大野拓朗 間宮啓行 石井愃一 高橋克実、他

蜷川幸雄が手掛ける彩の国シェイクスピア・シリーズ第28弾。シェイクスピアの時代に倣い、すべての役を男性俳優が演じるオールメール作品の第7弾で、同じオールメールの第23弾『じゃじゃ馬馴らし』で主人公キャタリーナを務め、大絶賛された市川猿之助(当時:亀治郎)が、世界中の名優が演じてきた敵役シャイロックに挑む!
共演陣にもヒロイン・ポーシャ役の中村倫也や彼女に求婚する紳士バサーニオ役の横田栄司に加え、アントーニオ役にはこれが蜷川作品初参加となる実力派俳優、高橋克実といった面々が顔を揃える。
シリーズ終盤に遂に登場した、待望の蜷川版『ヴェニスの商人』!

【あらすじ】
舞台は貿易都市ヴェニス。ある日、貿易商を営む裕福な紳士アントーニオのもとに、年下の親友バサーニオが借金の申込にやってくる。彼は莫大な財産を相続した才色兼備の貴婦人ポーシャにプロポーズをしようとしており、そのための資金をアントーニオに頼ってきたのだ。生憎と全財産が海を渡る船の上にあったアントーニオは、自らを保証人として借金をするよう、バサーニオに勧める。ところがバサーニオが借金を申し込んだのは、よりによってアントーニオの天敵、高利貸のシャイロックだった――。
(2013年9月5日~9月22日 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール)









蜷川さん演出のシェイクスピアシリーズを劇場で最後に観たのは

かれこれ10年以上前・・・

以降は、Wowowで時々見るくらいで

「ヴェニスの商人」は見逃していたので

今回の放送が楽しみで♪





歌舞伎役者ならではの見得で沸せたり

他の役者さんとは一味違う台詞まわしで惹きつけたり

一筋縄ではいかない感満載の

猿之助シャイロックに

最初から最後までワクワクさせられました!




風貌からして異彩を放つシャイロックと対照的に

高橋克実さんのアントーニオは

いっさいアクのない、善良で慈悲深いキリスト教徒


その根底にあたりまえのようにユダヤ人差別があることには

気づいてないのか、それとも気にもとめてないのか・・・

ある意味鈍感で

そのため窮地に陥ってしまうのですが

ちっぽけなことは気にしない

鷹揚な魅力にあふれていました




中村倫也さんのポーシャは

歌舞伎の女形もびっくり!

表情、仕草、しゃべり方、立ち姿

どれも様になっていて違和感ゼロ

可愛らしく華があるのはもちろん

聡明さと芯の強さを兼ね備えた魅力的なヒロインでした



見せ場の一つ

裁判官に扮して法廷に乗り込むシーンは

ハラハラ、ドキドキ♪

とても楽しめました



それも途中まで・・・




キリスト教徒の中にたった一人置かれて

「シャイロック」という名前ではなく

「ユダヤ人」と呼ばれ続け


裁判の中で

隠されていた悲しみと苦悩が浮き彫りになるにつれて

少しずつポーシャの側にも違和感を覚えて・・・




「キリスト教に改宗せよ」には

はあ!?


アントーニオが助かって

めでたし、めでたしどころか

無性に腹立たしくなってしまいました




ロザリオをいきなり首にかけられて

感情を失って廃人のように

シャイロックがよろよろと舞台から客席へと消えていく姿は

哀れで可哀そうで(涙、涙)



その後舞台では

恋人たちの永遠の愛が誓われたり

キリスト教徒たちの屈託のない幸せなやりとりが続き

どこかもやもやしたままの

ハッピーエンドかと思われましたが




蜷川さんの「ヴェニスの商人」には

原作にはないラストが用意されていて

思わず拍手喝采!!





キリスト教徒への憎悪や怒りが生きる糧かのような

悪意のかたまり、人でなしだったとしても

ユダヤ教徒の誇り、人間の尊厳まで捨ててしまっていいの?





そこへ

シャイロック再び登場!



よろよろとしながらも

目には恐ろしいくらい力が宿っていて

首にかけたロザリオを引きちぎった手から

血がしたたり落ちる・・・




そうこなくちゃ!



あれ?

いつのまにかシャイロックに肩入れしてる(笑)





蜷川マジック?

猿之助マジック?



何度でも観たくなる「ヴェニスの商人」でした



































































新年あけましておめでとうございます 初詣とフィギュアスケート四大陸選手権必勝祈願

2020年01月02日 | フィギュアスケート
新年あけましておめでとうございます


2020年元旦は

恒例の家族そろって初詣






祝詞をあげていただき

巫女さんのお神楽、鈴払いの鈴の音で

心身を清めていただきました


※写真はお借りしました



そして

2本の護摩木に羽生くんの健康と

四大陸選手権の優勝を祈願しました

世界選手権の前に

フィギュアスケート男子シングル初のスーパーグランドスラム達成!

羽生くんの夢が叶いますように




帰りはおいしいものをいただいて

ほろ酔い♪

無事新年を迎えることができて

神様と家族に感謝の一日でした