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【映画】無法松の一生(1943年版)…小倉(北九州)では気性の荒い方などでは無さそうな気がする

2021-10-10 09:57:14 | 映画
本日は2021年10月10日(日曜日)
映画鑑賞記録です



「無法松の一生」(1943年版)🏃‍♂️
監督 :稲垣浩
出演 :阪東妻三郎、園井恵子、月形龍之介
制作年:1943年
制作国:日本🇯🇵

2021年10月7日(木曜日)にNHK BSプレミアム「プレミアムシネマ」枠で放送されたものを(舞台が地元というだけの理由で)録画。4Kリマスター版らしい。
その2021年10月7日(木曜日)の深夜と翌日8日(金曜日)の深夜、2回に分けて鑑賞しました。



概要
岩下俊作の小説「富島松五郎伝」の映画化(何度も映画化されているが最初の映画化)
明治時代後半、福岡県小倉に“無法松”と呼ばれる人力俥夫の富島松五郎(阪東妻三郎)がいた。喧嘩っ早い松五郎は芝居小屋に顔で入れてもらえなかった(なんかそういうしきたりみたいなものがあったらしい)腹いせに、枡席を買ってその中で大蒜や韮を炊いて嫌がらせ、木戸番の清吉(小宮一晃)と喧嘩になるが、地元の顔役 結城重蔵(月形龍之介)に仲裁に入られ、素直に謝罪したことから、その意気・侠気を重蔵から買われる事となる。
後日、松五郎は堀に落ちて怪我をして泣く少年 吉岡敏雄(澤村アキヲ〔後の長門裕之〕)を助け、家まで送り届ける。これが縁で敏雄の父親である陸軍大尉 吉岡小太郎(永田靖)やその妻 吉岡よし子(園井恵子)から懇意にされるようになった松五郎は、吉岡家に出入りするようになり、敏雄を“ぼんぼん”と呼んでかわいがるようになる。しかしその後体を壊した吉岡大尉が急逝、よし子や敏雄のため、松五郎は吉岡家に献身的に尽くすようになる。



感想
古すぎる歴史的価値のあるタイプの映画。
たまたまテレビ放送されるのを知ったのと、地元(に近い)小倉が舞台の有名な話ということで観てみました。

内容は…
気の良いおじさんが、偶然(小倉城🏯のお堀付近かな)知り合った子供に良くしてやる。
…というのを、ただただ観せられる映画😅
鑑賞前までは
「小倉祇園太鼓命」
みたいな映画だと勝手に思っていたのだけど、そんなこともなく小倉祇園太鼓は最後の方で、ちょこっとだけ登場します。
なぜか(それまでそぶりの描写もなかった)廃れて久しい小倉祇園太鼓に対し、無法松がこの正しい叩き方を伝承していたなどと言い出す始末のやや突飛な話💦
で、小倉祇園太鼓を叩けたからといって、そこからの広がりは特にないというものです。


映像は、当時としたら多分画期的な特殊撮影(多重露光なんかなが多用されていて割と面白い絵が多く感心します
資料映像ぐらいに思っていたけど、これが太平洋戦争の戦前から戦時中に作られた映像なのだと思うと凄いなという感じです


配役・スタッフは…

田村兄弟の父親、阪東妻三郎は辛うじて知っている俳優さんですが、他はほぼ知らない方々ばかりが登場。
他に知っている人は、澤村アキヲこと後の長門裕之
長門裕之の子供時代の顔が長門裕之なので笑ってしまいます🤣
あとは、脚本の伊丹万作は、伊丹十三の父親…ってことぐらいかな私の知識となんとか合致する情報は。私から数えても三世代ぐらいまえの映画ですので、こんな程度までです。


一応、地元小倉描写考察にも触れておきますが…

小倉祇園のところで「船頭町」という表記がでます。
現在では(新幹線で小倉駅を通過した方は見たことがあるであろう)小倉の印象を悪くしている風俗街付近💦が船頭町。当時(戦前)は違ったんでしょうかね(調べる気は無いけど)

無法松が子供の頃、小倉(お堀とか駅とか出るので小倉駅・小倉城付近)から「ひろの」…だったかな…まで4里歩いて行ったというエピソードが。
北九州市の地名に明るいわけではないので、どこのことだか分かりません「ひろの」(一生懸命調べると)小倉南区広徳が検索にかかりのですが、そこなんかな
昔だったら途中に山とかあって、距離的にそこいらなのかもしれません

小倉の風景は今とは全く違う風景。
この描写が本物か偽物かなのは分かりませんし、現地ロケなのか違う場所のロケなのかも分かりません

映画から受ける印象だけだと、この時代の小倉は…
そこまで現在の印象のような修羅な地域でもなかったんかな
無法松もそこまで無法者では無いし。
(※注:現在も思われているような治安の悪さでは無いです😅)


あとは…

このお話はなぜか昔の人気コンテンツ

映画だけでも他に
1953年版の三船敏郎主演版
1963年版の三國連太郎主演版
1965年版の勝新太郎主演版
等あります。

三國連太郎版と勝新太郎版が2年しか空いていないのは何なのでしょうね
映画会社同士のコンテンツ競合合戦(安っぽい産業スパイとか居そう)の結果なのか
なんとなく短期間のリメイクで批判とかされそうなのに、それにサラッと出演承諾してしまう勝新太郎インテリジェンスの低さが、しみじみと伝わってきます😅


ということで点数は…本当は採点不能作品だけど…
まぁまぁもの珍しさも含め楽しめた気もするので…
3点(5点満点中)
…普通点です。



では、このあたりで



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
無法松  (もののはじめのiina)
2021-10-10 10:46:03
1958年の「無法松の一生」(監督:稲垣浩、主演:三船敏郎) を見ました。
主人公、富島松五郎のモデルは作家・岩下俊作自身がいないといっているそうです。(・・?

iinaが小学生の頃に、この近くに住んでいたことから映画に刺激されて、無法松の墓をお寺の中で見ました。あれは何だったか❔
酔いつぶれて死んだとされた校庭の小学校もありましたが、後々のその跡地南に無法松の石碑が立ちました。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/499ef0dda64cb505526d7d20a1f7caa0

小倉祇園太鼓は、独特のリズムです

門司には、遠足でチンチン電車に乗ってよく行きました。いまはレトロ感満載です。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/5be3fd99a9bea6204a2a705a191a619f

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★★もののはじめのiinaさんへ★★ (ピロEK(もののはじめのiinaさんへ))
2021-10-30 17:11:56
コメントありがとうございます。
返事が遅くなってすいません。

無法松のお墓とか碑とかは気にしたことないです。もしかしたら前を通っているのかも知れませんが😅
どこにあるのでしょうか。

>門司には、遠足でチンチン電車に乗ってよく行きました。いまはレトロ感満載です。

電車は私が高校生の頃(30年以上前)に無くなっちゃいましたね。
西鉄路面電車よりもJRの方が早いんですけどね。

では、また来てくださいね。今後ともお願いいたします。
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