里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥鳥日和「再掲 野鳥スペシャル 第4弾 札幌その2」

2024-10-01 | 野鳥・探鳥日和
 
人のすぐそばに豊かな自然とともに野生の生き物が寄り添う街 「札幌その2」です。



<ゴジュウカラ>

私が大好きな野鳥のひとつ、ゴジュウカラです。このころっとした可愛らしさが

この子の持ち味のひとつです。

#1











ゴジュウカラはシジュウカラよりも10歳年長な(?)だけあって、

その身体能力にも目を見張るものがあります。

#2


こんなふうに逆さまに止まって体をそり返してみたり、木の幹を上から下へと

素早く降りてみたり、他の鳥にはできない忍者のような動きが得意な鳥です。











クチバシの先に虫を咥えて逆さまに止まっているこの子・・・

#3










飲み込もうとクチバシの根元に虫を咥えなおして、ハイポーズ♪ 

とにかく止まり方がユニークな鳥です。

#4










こちらのゴジュウカラは木の実を咥えています。 でもこれは今食べるためではなく、

この実を木の皮の裏なんかに隠して冬の食糧不足に備えるためのものです。

野鳥やエゾリスなんかがよくやる貯食行動です。

#5










この子、下のクチバシが折れてしまっているように見えませんか? 

最初私は「あれ、折れてる!」と思ってしまいました。

#6


でもこの子の他の写真にも当たってよく見てみると、下のクチバシに何か白いものが

ついているための錯覚でした。この写真でもよ~く見てみると、ちゃんと下のクチバシが

あることがわかります。よかった!









おや、下のゴジュウカラ、何か怒っていますかね? えらい剣幕で

襲いかかっているように見えますが・・・

#7


でも実際には勢いよく上のゴジュウカラの横を駆け上っていっただけのようでした。











<オオアカゲラ・アカゲラ>

札幌の森では割と普通に見られるキツツキです。この奴さん顔になんとも言えない

愛嬌を感じてしまいます。この子はオオアカゲラのようです。

#8










こちらではアカゲラの奴さんが木の幹(ダケカンバでしょうか?)に止まって

いました。

#9










次の瞬間、颯爽と飛び立ちました。

#10










そして再び止まって、あさっての方向を見ていました。

「さて、これからどうしよう?」と思案投げ首のご様子。

#11









トドマツの幹にアカゲラの巣を見つけました。中にヒナがいる現役の巣です。

#12










メスが虫をたくさん咥えて帰ってきました。ヒナたちのための餌です。

子育て真っ最中です。

#13










アカゲラはオスも子育てを一緒にやっていました。代わりばんこに餌を運んできていて、

とっても忙しそうでした。食欲旺盛なヒナたちです。

#14











<ハシブトガラス>

札幌の鳥といえば、なんと言ってもカラスは絶対に外せません。マストな鳥です。

とにかく人間との距離が驚くほど近いんです。手を伸ばせば頭を撫でられそうな

ぐらいまで近づけてしまいます。そしてこの青にも紫にも見える羽の高貴な色合い、

とっても美しい鳥でもあります。

#15


良く言えば人に対してとってもフレンドリー、悪くいえば完璧に人間を舐めくさっている、

そんな鳥です。とにかく賢い鳥なので、対峙する人間を見極めて、その距離を微妙に測って

いるように感じます。










美しいこの羽に加えてこのでっかいクチバシ! やんちゃ坊主のような頭の毛! 

ハシブトガラスには王者の風格のようなものさえ感じてしまいます。

#16









ハシブトガラスは「カー、カー」と澄んだ鳴き声、ハシボソガラスは「ガー、ガー」と

濁った鳴き声。ブトくんの声の方が優しく聞こえます。

#17









オンコの木の枝に威風堂々の立ち姿、ど迫力の勇姿です!

#18


真っ赤なオンコの実も印象的です。この赤い実は甘くて美味しいんです。

この子も食べていましたが、私も子供の頃にはよく食べていました。

でもこの木、この赤い実以外はタネも含めて、木全体に毒があるそうです。

子供の頃は知らずに食べていました。危険と隣り合わせでした。

北海道ではオンコといいますが、正式な名前はイチイ、アララギともいいます。

(歌人の斎藤茂吉や「野菊の墓」の伊藤左千夫らが所属するアララギ派なんて

いうのもありましたっけ)









ハシブトガラスの若い個体、カズシゲくん(仮名)です。彼の尖った頭の形を

覚えておいてください。

#19










こちらは熟年の個体、シゲオくん(仮名)です。カズシゲくんよりも頭が大きいことが

わかります。成長とともに脳も大きくなって賢くなっているのかもしれません。

#20










再びカズシゲくん、彼の方はクチバシもまだそんなに大きくはありません。

#21










一方シゲオくんの方はクチバシも大きく、先端も曲がっていて強そうです。

それに顔に生えている毛も長く伸びて老練な感じも漂っています。

#22










円山動物園のカバのプールでハシブトくんが水浴びをしていました。

目の瞬膜を閉じて万全の体制での水浴びです(瞬膜が薄青色に見えています)。

#23


オープンエアのプールなので、こんな風に野生のカラスも時々水浴びに

やってくるようです。








女性の美しい髪を表現する「髪は烏の濡れ羽色」という言葉がありますが、

さすがは本家、綺麗な濡れ羽です。 瞬膜は相変わらず閉じたまま。

#24










「うひょ~、さっぱりしたぜぃ!」

ここでもまだ瞬膜を閉じたままですが、瞬膜は閉じていても目は見えていますので

何の問題もなさそうです。

#25










この子はどうしたんでしょう? 目が潤んでいるように見えます。

何か悲しいことでもあったのかな? 涙もこぼれてきそう?!

あるいは往年の少女マンガのように、目の中にたくさんの星があるようにも・・・

#26













<<おまけ>>

<凍裂>

凍裂とは木に含まれる水分が冬の厳しい寒さのために凍りつき、急激に体積が

増えるために木が裂ける現象です。ご覧のように縦に一直線に、見事に避けて

いるのがわかると思います。

#27










どちらの写真も野幌原始林で撮ったものですが、こんな木がいくつか散見されますので、

寒い地域ではそんなに珍しい現象ではないのかもしれません。

#28


私はまだ裂ける瞬間に出会ったことはありませんが、「バーン!」とかなり激しい音が

するようです。興味のある方は下のNHKアーカイブスを覗いてみてください。

かなり迫力のある音が聴かれると思います。

https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0004150022_00000




















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○