里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

里山の山野草、萌え出づる春

2021-03-24 | ここ里山の草花あれこれ
 
  石ばしる 垂水の上のさ蕨の 萌え出づる春になりにけるかも

万葉集ですね。

早蕨を初めとする里山の山野草も、萌え出づる春を謳歌するようになってきました。そんな山野草の花たちです。


まず最初はモミジイチゴの花です。

純白の花の白さと相まって、春光を浴びて輝くモミジのような葉っぱも瑞々しく感じられます。

#1










逆光に照らされたこの白い花も、秋には黄色いイチゴへと成長します。

#2










春を代表する美人花、クロモジです。

#3










春の散策で一番楽しみなのがこの花との出会いです。春を実感する花です。

#4










葉っぱを出し始めたばかりのマムシグサです。

#5










その成長速度は速く、あっという間に両手を広げて仁王立ちします。

#6










こちらはマムシグサの仲間のウラシマソウです。芽吹きの最初から特徴的な”釣り糸”を伸ばしています。

#7










最初は上向きに成長する仏炎苞がかわいらしく見えます。

#8










こちらも成長は早く、あっという間に立派な仏炎苞になってその存在感をアピールし始めます。

#9










春のほんの一時期にしかその姿を表さないビロードツリアブです。この立派な口吻で吸蜜するハナアブの仲間です。

#10










そこそこ大きな羽音を立てて飛び回りますので、比較的見つけやすいハナアブだと思います。出会うと嬉しくなる

春の妖精のひとりです。

#11










スミレも春を代表する花のひとつですね。

#12










種類がたくさんあるスミレですが、私にはどれがどれだかよく分かりません。このスミレは花が大きくて

立派なので撮ってみました。

#13










花が咲くとよく目立つようになるキブシです。舞妓さんのかんざしのような形が印象的な花です。

#14










花びらの形に特徴があるシャクの花です。群生して咲きますので、咲き始めるとこちらもよく目に付くようになる

花です。

#15










シャクとよく似たツルカノコソウです。花が終わるとすぐに冠羽をつけたかわいらしいタネができます。

#16










春の味わいふきのとう、その花が咲き始めたところです。

#17










ミドリハコベの可憐な花です。

私が小学生の頃ジュウシマツを飼っていたことがあって、その子たちのために毎朝ハコベ摘みをしたものでした。

#18










春の山野草の定番ともいえるツクシですね。オオイヌノフグリと一緒に咲いていました。

#19










緑色の花粉を飛ばしたあとの花殻にも独特の造形美を感じます。

#20










毒草のムラサキケマンです。独特の形をした花で、北海道でよく見られるエゾエンゴサクにもよく似ていると

思います。

#21










最後は兵どもが夢のあと、昨年実を結んだヤマノイモのさく果の枯れ残りです。美しい佇まいだと思います。

#22




















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探鳥日和「ノスリ、その優雅な飛翔」

2021-03-13 | 野鳥・探鳥日和
 
今年初めてのタカ、ノスリの飛翔です。

翼幅が広くてどっしりと優雅に飛ぶその姿にはいつも見惚れてしまいます。

#1










もの凄く目のいい鳥ですから、すぐに私を見つけて睨み付けてきました。

#2










「なんだこいつ! 何してんだ?」

#3










それでもすぐに無害だと分かったようで、ゆっくりと右旋回。

#4










目の鋭さが印象的です。

#5










哲学的な顔をしているようにも見えます。

#6










何を考えて飛んでいるんでしょう?

#7










空に溶け込む翼面の白さがノスリの特徴ですね。

#8










何度も私の上空を旋回していました。

#9










やがてどこに行くか決めたようです。まっしぐらに飛び始めました。

#10










どこに行くんでしょう?

#11










途中、翼の先端をちょこっとあげて(ん?) 私を一瞥したのかな?

(実際には翼の先端をあげるのは、抵抗を減らして無理なく飛ぶための仕組みだそうですが)

#12










やがてどこへともなく飛び去ってしまいました。わずか5分ほどのうれしい邂逅でした。

#13




















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探鳥日和「孤高のシラガウ」

2021-03-07 | 野鳥・探鳥日和
 
病気のために白頭巾をかぶっていたとされる戦国武将の大谷吉継、そんな彼を連想させるシラガウ(白髪鵜)です。

#1










この堰でシラガウが見られるのは12月から2月ぐらいまでの3ヶ月間です。そのためカワウの雄が繁殖期を迎えて

こんな風になるのかと思っていたのですが、ほぼ1年中繁殖をするという文献も見られて、なかなか奥が深い世界の

ようです。

門外漢の私は気楽に眺めていたいと思います。

#2











12月にはこの堰でも数羽のシラガウが見られていたのですが、今年に入ってからはどうやらひとり暮らしに

なってしまったようです。まさに孤高のシラガウです。

#3










鵜飼いで使われる鵜はウミウだそうですが、当然カワウも水に潜って魚を捕まえるのは得意です。上の写真でも

分かるように足には立派な水かきもついていますし。

#4










しかし、この沈み方、ずいぶん身体が水の中に浸かっています。

ウの身体は水に潜りやすいように濡れやすくできているそうです。それでお風呂にでも浸かっているかのように

こんなに沈んでいるんですね。

#5












こちらは10年前にトンボ沼で撮ったコハクチョウです。シラガウよりも体重が倍ぐらい重いコハクチョウですが

みごとにぷっかり浮いています。ずいぶん違うものだと思います。

#6










身体が濡れやすい分、水から上がると毎回こんな風に翼を広げて乾かしている姿が見られます。

毎度毎度ご苦労様です。

#7










こちらでは倒木に止まったあと、身体をぶるっと震わせて身体についた水をふるい落としていました。

#8










正面顔はいつ見ても恐ろしい! そして、ちょっと笑えるかも?

#9















<<おまけ>>

今回のおまけはまだ蕾のハクモクレンの枝に止まって囀るシジュウカラです。

  ツツピー♪  ツツピー♪

#10










ひとしきり鳴いたあと、どこかへ飛んで行ってしまいました。

3月に入った今はハクモクレンも咲き始めました。外房はそろそろ春本番を迎えます。

#11



















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