夕べ携帯で見た映画

今朝(3時ごろ)布団の中で見た映画

チャン・イーモウ監督の

「初恋の来た道」です

この映画は何度見ても

心が揺れ動きます

ドラマの最初の場面は

都会で働いている息子(物語の語り手)は

父の急逝に急いで村(三合屯)に帰ってきます

父ルオ・チャンユーは村で教師をしていましたが

学校改修？建て替え？資金を工面するために

奔走している時　ひどい吹雪にあって倒れてしまい

県の病院に運ばれましたが結局そこで亡くなってしまいます

村長と息子はトラクターで遺体を運べばいいと言いますが

母親のチャオ・ディは頑なにそれを拒みます

村には担げば家路が見えるという迷信

担いで家路をたどる習わしがあって

その習わしに従って運びたいといいます

村長と息子は

文革前にはそうしていたが文革後には

もうそんな事をする人は誰もいない

おまけに村には年寄りと子供だけで

担げるわけもないと反対しますが

ディは他所から人を雇って運べば良いと

棺にかける布を自ら夜なべして織ります

その夜息子は父の部屋で両親の新婚時代の写真を見て

初恋の来た道

両親の物語がはじまります

チャオ・ディ役のチャオ・ツィイーはこれがデビュー作だそうですが

初々しくて、かわいかったです

何かの事情で町に連れて行かれるチャンユー

それを知り手作りの餃子を藍色の花柄の碗に入れ

風呂敷のような物で包みチャンユーに食べさせようと追いますが

途中で転んでしまい器は壊れてしまいました

帰って来ない先生=チャンユーを待つディ

胸を締め付けられました

初恋はハッピーエンドです

このシーンは冒頭です

息子は父の遺体を担いで運ぼうとお金を出して人を雇おうと思いますが

ディは40年以上生徒のために尽くし

朝から晩まで生徒の事を思っていたのだから迷惑なはずがないといいます

チャンユーの遺体は大勢の人によって運び出されます

家路にむかう棺は集まった多くの教え子によって担がれ

学校の見える若い頃のディがチャンユーを見るために

水を汲みに行った井戸のある丘に埋葬されました

ディは自分のチャンユーに対する気持ちを貫いたんですね

幾つになっても夫を思う気持ちは変わらなかった

純愛です

※

余談ですがチャン・イーモウ監督は

1950年4月2日生まれ、同い年です

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