ショパンとベートーヴェンは相性が悪い!?と思われる節が無くもないように聞きますが、しかし今ショパンの楽譜を前にしながら、和声的にはベートーヴェンに相通じる共通性を感じずにはいられません。まぁ、クラシック音楽全般がベートーヴェン等に集約される感もあるわけで!?ショパンも然り!?
人間的性格というところでは、ショパンとベートーヴェンは、もちろん全く違った人間(笑)でしょう。だからもちろん、作曲された作品も、その性格は少なからず反映しているでしょう。しかし両作品は、クラシック音楽の歴史を背負った和声という共通点があることを、見過ごしたくはないのです
・・・今見ているショパンの楽譜は、作者中期のもの。すなわち、成熟してきたショパンの和声感が、ベートーヴェン等のクラシック音楽の王道!?に寄ってきた時期といえるのかもしれない!? 若い頃のショパンの和声はユニークなようですから!(もちろんユニークさは生涯に渡って)
今日はショパン作曲《子守唄op.57》を、初めて本腰を入れて!?練習し、引続き勉強しています。ショパンのピアノ演奏芸術が結集しているよう!そんな感触を得ています。ショパン芸術を会得するのにうってつけの曲!?とも思いました。レガート奏法とペダリングの高度な結合の勉強にも!
ショパン《子守唄》を勉強しながら、まさにショパンにも「5本の指」があって、それらを巧みに使いこなしたことがこの楽曲に反映されている気がします!ショパン自身が使ったであろうと疑いがないくらいまで!?音型のポジションに5本の指がはまった時、ピアノ演奏芸術の極致が一瞬見えるよう!?
ピアノ演奏芸術の極致、これは特定の人にのみ与えられたものではない、ある程度ピアノを練習してきて鍵盤に指が慣れている人であれば、真面目に作品に取り組めば!誰しも名人に近付けるよう、私は思っています。J.S.バッハの言葉も思い出されます、
J.S.バッハはたしか「私のようになれないのは、勤勉さが足りないからだ。私のように勤勉であれば、誰しも私のようになれる」というようなことを言っていたそうです。・・・いやはや、まさか!?・・・と思われなくもないのですが、いや・・・一理ある?とも、ちょっと思えるのです
およそ10年(以上?)に渡ってジストニアと思われる症状を持った私の右手は、音型によっては「4本指」で弾いています・・・しかしこの夏「5本指の復活!?」を目指して練習してきて、ショパンの5本指全てを使ったピアノ演奏芸術に触れる時、大きな喜びを感じるのです!もうちょいがんば・・・
ジストニアの改善に向けては、「がんばる」という言葉はできるだけ避けた方がいいように思っています。都合の悪い筋肉の硬直を「直そう・無くそう・柔らかくしよう」とする際に、「がんばる」というのは矛盾するようなので・・・ではどうすれば治る!?