まずは、毎日新聞のこの記事から。
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大相撲の時津風部屋の力士急死問題で、暴行に加わったとされ、昨年11月の九州場所から全休している兄弟子3人(同部屋)の春場所番付が初場所の地位で据え置かれることになった。30日の番付編成会議で決まった。日本相撲協会審判部によると「捜査に全面協力することによる救済措置」としている。広報部によると、全休した力士の番付を留め置く前例はほとんどなく、異例の対応となった。
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さあ、みなさんはどう思われますか?
斉藤くんが亡くなった事件に関与したとされ、事情調査などをされ、相撲が取れる状況ではないと休場していたのが、「捜査に全面協力していたから」と判断されたわけです。
違和感を感じるのは私だけでしょうか。
乱暴な言い方をすれば、この3人は斉藤くん死亡事件の容疑者で、逮捕寸前の立場なんです。
それを、警察の捜査に協力していたと言うんです。
もともと、時津風部屋に対する協会のスタンスはいい加減すぎます。
私は、前の時津風親方がクビになった段階で、部屋を閉じるべきだったと思っています。
伝統とかなんだとかは関係ありません。
そんなことをしたら、ほかの関係のない力士たちがかわいそうと言われるかもしれませんが、あの部屋の中に関係のない人はいないはずです。
だって、一つ屋根の下で、一緒に稽古して、一緒にご飯を食べて、一緒に生活してるんですよ。
斉藤くんが暴行を受けていたことを知らなかったなんて言わせません。
みんなが知っていたはずで、その段階で関与していたことになります。
もし本当に知らなかったとすれば、同じ部屋にいながら、他人のことはまったく無関心だったわけで、それはそれで問題です。
ようするに、あの部屋は相撲部屋としては成り立っていなかったんです。
ですから、一度部屋は閉めて、それからやる気があるなら、時津海が立ち上げ直せばいいんです。
本当の意味でのゼロからの出直しをするべきなのに、親方だけがスルッと代わって、新しいスタートとしていることに、私は引っかかっています。
相撲中継のときは、いろいろな親方が交代で解説します。
そこで気をつけて聞いていると分かりますが、だいたいの親方は、アナウンサーに自分の部屋の力士のことについて質問されると、
「・・・だと思います」
と答えます。
でも、親方と弟子との関係が密接な部屋の親方、たとえば豊真将の師匠の錣山親方はそういうとき、
「・・・です」
と、自信を持って言い切ります。
聞いていて、豊真将のことを知り尽くしていることがよく分かります。
そして、厳しさの中に培われた信頼関係を、ひしひしと感じます。
親方ってそういうもんなんじゃないでしょうか。
そういう親方がいて、はじめて相撲部屋と呼べるんじゃないでしょうか。
私の子供がもし相撲取りになりたいといったら、そういう部屋に預けたいと思います。
きっと、斉藤くんの親御さんも同じ気持ちだったと思います。
今、このニュースを聞いて、どう思われているのか、それを考えると胸が詰まります。
ちなみに、本日、日本相撲協会の役員選挙の立候補受け付けが締め切られ、理事、監事とも立候補者は定員と同数で、無投票当選が決まったそうです。
理事選は3期続けての無投票当選で、理事、監事ともに無投票当選も2期連続だったとか。
そして、明日の新理事会での北の湖理事長の4選も確実だそうです。
相撲界が変わるには、まだまだ時間がかかりそうです。
まさに正論。
おかしいですよ。
全休した力士の番付を留め置くなんて・・・
本来ならばいくら伝統のある部屋だろうがなんだろうがあの時点で部屋を閉じるべきです。
錣山親方、舞の海、旭道山の三人がちゃんこを食べながら、今の相撲界について、もの申してくれました。
かなり突っ込んで意見していたので、かなり面白かったです。
娘も観ながら、「この人たちがトップに立てばいいのに」と、ごもっともな意見を言ってました。
今の相撲界には新しい風が必要なんですが、まだ先の話のようです。