『宇宙の再構成プログラム』

次元変容の旅を通して … 見えてくる世界とは!

ジャミッソン・ネルダ博士の第五のインタビュー(その1)

2020-06-26 01:18:48 | ウイングメーカー

ジャミッソン・ネルダ博士の第五のインタビュー(その1)

By.サラ  

これは、一九九八年一月二日に行われたネルダ博士とのインタビューを私自身が記録したものです。博士は私との質疑応答を録音することを許可してくれました。これは、そのセッションの記録です。このインタビューは、私がテープに録音することができた五つのインタビューのうちのひとつです。私はインタビューが行われた通りに、正確にその記録を保存しました。ネルダ博士が使用した正確な言葉や語法を用いるように最善を尽くしました。  

編集者(注) :このインタビュー(No.5)は、二〇一四年三月十四日まで非公開でした。その理由は、公開のタイミングがネルダ博士より指示があったからです。そのタイミングに関する具体的な理由は明らかにされていません。  

    

サラ :水曜の夜に私たちが議論したことが、私の中でずっと渦巻いています。博士が話されたことで、私の頭の中がいっぱいになっているように思えます … 私にとっては、すべてが新しい情報ですので。それらの情報を、私の精神のフレームワークの中に組み込もうと全力を尽くしているのですが、それが上手くいっているか良く分からないと認めざるを得ません。  

ネルダ博士 :分かります。まさしく、そういった反応が予測できたため、私はある情報を差し控えていましたから。それはあなたのためだけではなく、最終的にこれを読む人々のためなのですが。  

サラ :前回のセッションの終りに、もっと(※)グランド・ポータルについて議論する時間を費やすことを私たちは約束しました。それは博士が既に言及されたことですか? それとも他の「何か」なのでしょうか?  

(解説):グランド・ポータルとは、人間の魂の反駁不能の科学的発見としてウイングメーカー・マテリアルの中で定義されているものです。  

ネルダ博士 :私が話したことすべてに関連があります。その全体像は、非常に壮大なものであり、広大なタイムラインをまたにかけるものです。  

サラ :今、その話を博士はお話することはできますか?  

ネルダ博士 :ひとつずつ話していきましょう。あなたの質問をお受けすることによって、すべてがクリアになることを願っていますが、全体像が見えてくるまで、かなり奇妙で理解し難いものに見えるということを予めお断わりしておかなくてはなりません。  

サラ :分かりました。どこから始めたいですか?  

ネルダ博士 :私が思うに、グランド・ポータルの真の背景を理解するため、私たちは「始まり」に戻る必要があります。  

サラ :はい …。  

ネルダ博士 :地球は、過去も現在も非常に珍しい惑星です。元々は、地球は全体が完全に水に覆われていました。しかし、生物にとって地球が興味の対象となった理由は、その核(コア)によって地球が物質化を助長してくれる重力を持つことができたという事実でした。  

サラ :「物質化」とは、どんな意味でしょうか?  

ネルダ博士 :音声周波数の状態にある相互次元の惑星から、物質すなわち物理的な惑星へと移行を開始するという意味です。その重力を発生する核(コア)こそが、永劫の昔から地球自身を物質化させることを可能とさせる状況を文字通り創造してきたのです。  

サラ :博士はどのようにしてその歴史を知ったのですか?  

ネルダ博士 :「古代の矢(エンシェント・アロー遺跡)」 の第二十三室から発見されたディスクの中に、その記録があったのです。しかし私たちはその幾つかを、あまり広く知られていないシュメールの記録を解読した文書によって以前から知っていました。それから、私たちはコルテウムとの間でそれを裏付ける議論も行いました。  

サラ :では、地球は水の惑星として誕生し、もともとは固体の物質の惑星ではなかったということなのでしょうか?  

ネルダ博士 :その通りです。その当時は、この惑星にはアトランティス人が住んでいました。アトランティス人が、地球が形成された時に住んでいた種族だったのです。アヌンナキがアトランティス人のところへやってきて、惑星の核(コア)の付近で「ある物質」を採掘する同意を得ようと交渉しました。その物質とは、本質的には今日、私たちが黄金(ゴールド)と呼んでいるものです。  

アトランティス人やアヌンナキと呼ばれている種族は、三次元の生物ではありませんでした。彼らは、今日の私たちが思っているような肉体を持っていなかったのです。彼らの存在は、異なった周波数の領域の中に含まれていました。その周波数を、私たちは高次元の周波数と呼んでもいいかもしれません。  

サラ :どうして彼らは黄金(ゴールド)を欲しがったのですか?  

ネルダ博士 :ただ、アヌンナキがそれを要求したのです。正確な理由は分かりませんが、黄金には彼らの身体の周波数を変調させる方法に何らかの関係があったようです。黄金が彼らの種族にとっては欠かせないものだったのです。黄金が、彼らの生存に不可欠な財産を形成していました。黄金がそれほど重要であった正確な理由については、記録は少し曖昧です。しかし、その記録によれば、アヌンナキの惑星には全部で十二の大都市があり、その都市のすべてが半透明の黄金で作られていたそうです。黙示録の本の中にさえ、それについての言及があります。  

サラ :その生物たちは何者なのですか? つまり、私はアトランティス人については聞いたことがありますが、アヌンナキのことは聞いたことがありません。  

ネルダ博士 :彼らは、複数の次元間を行き来することができる種族でした。アトランティス人がその当時の地球に唯一存在していた種族でした。そして彼ら ─ アヌンナキが、地球での採掘への許可を求め、それにアトランティス人が同意したのです。  

サラ :なぜ、それに同意したのでしょうか?  

ネルダ博士 :アヌンナキに協力しても何の害もないと彼らが思ったからです。アトランティス人の数が多かったため、アヌンナキは競争相手ではありませんでした。アトランティス人たちは、アヌンナキがテクノロジーの分野で友好関係にある限りは、協定を結びたいと願っていました。また、金鉱採掘のエリアは、アトランティス人にとって殆ど影響のない場所でした。  

サラ :この話がグランド・ポータルに何の関係があるのか分かりません。  

ネルダ博士 :それは長い話で、話は始まったばかりです。しかし、もう少しでそこまで話が進むことを約束します。  

サラ :そうなのですね。それならいいです。もう少し辛抱しましょう。  

ネルダ博士 :地球の更なる物質化が始まりました。硬質化が始まったと言っていいでしょう。黄金にもそれが起こりました。地球の、惑星上のあらゆるものが固体化していきました。アヌンナキにとって、黄金の採掘がすぐに不可能になる見込みでした。何故なら、黄金が物理的な状態の密度にあると、彼らには採掘できないからです。  

サラ :どうして不可能になるのですか?  

ネルダ博士 :彼らの身体がエーテル状だったからです。黄金が物理的な状態にあると、彼らにはそれが採掘できないのです。彼らには、地球上で活動し黄金を採掘することができる身体が必要でした。  

サラ :どうして、地球の硬質化がそんなに急に起こったのですか?  

ネルダ博士 :私には分かりません。私たちの記録には、タイムスケールが明記されていませんが、私の推測だと数万年以上かかって硬質化が進行していったのだと思います。要するに、宇宙空間で生存するために宇宙飛行士が宇宙服を必要とするように、物理的な衣服を創り出す必要がアヌンナキにはあったのです。彼らは何百回も実験を繰り返し、アトランティス人とシリウス人の両方に支援を求めました。  

サラ :その衣服とは、人間の肉体のことでしょうか?  

ネルダ博士:そうです。私たちは、それをよく「物理的(フィジカル)なユニフォーム」と呼んでいます。ウイングメーカーは、それを「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」と呼んでいます。  

サラ :つまり、アヌンナキは黄金を採掘するために、物理的な身体を創造したわけですね。博士が仰っているのは、ロボットのようなものですか? それとも、それが人間だったのでしょうか?  

ネルダ博士 :それは人間ではありません。それは、猿人に相当するものでした。それは、長い期間にわたって、「人間の前駆体(プレ・ヒューマン)」でした。しかし、それらの猿人が私たちの先祖なのです。私たちは、その前駆体をしばしば「ヒューマンVer.1.0」と呼んでいます。  

サラ :でも、彼らはロボットだったのでしょうか? それとも生物だったのですか?  

ネルダ博士 :彼らは完全に生物学的な存在でした。しかし、「ヒューマンVer.1.0」は完全に物理的な存在ではありませんでした。彼らは、部分的にエーテル状だったのです。つまり、アヌンナキとシリウス人は、高密度に進化し続けている地球にシンクロさせるように「ヒューマンVer.1.0」を設計していたのです。地球が硬質化すれば、「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」も硬質化していくわけです。  

サラ :彼らが生物だったとしたら、魂(ソウル)があったのでしょうか?  

ネルダ博士 :魂がなければ、私たちはそれを人間とは呼びません。アトランティス人のことを話したのを覚えていますでしょうか?  

サラ :ええ。  

ネルダ博士 :アヌンナキとシリウス人が、彼ら - アトランティス人を、そのヒューマン・ユニフォームの中に入れたのです。アトランティス人は、非常に高度な存在だったのですが、明らかに無垢(ナイーヴ)すぎました。  

サラ :アトランティス人がその中 … 猿人の肉体の中に入って、黄金を採掘したいと願ったのですか?  

ネルダ博士 :いいえ。黄金の採掘には彼らはまったく興味はありませんでした。実際、アトランティス人はアヌンナキに自分たちで黄金を採掘することを許可していましたが、地球の硬質化が始まると、黄金の採掘を続けることを可能とさせる「乗り物」をアヌンナキが開発することができれば、小規模であれば採掘の継続を容認するとアトランティス人はアヌンナキに伝えました。

アヌンナキは、アトランティス人たちとある種の不仲の関係に陥りましたが、シリウス人と「蛇人種」と呼ばれていた別の種族と共に陰謀をたくらみ始めました。その三つの種族は、物理的な惑星に具現化する方法に興味を持っていました。彼らは、その方法を模索するための一種の実験室のように地球を見ていました。アヌンナキは既にヒューマン・ユニフォームを持っていました。彼らに必要なことは単に、それに「命の源」、つまり魂(ソウル)を注ぎ込むことだったのです。  

最大の問題は、どのようにしてアトランティス人をその中に具現化させ、その中に留まらせることができるかということでした。実質的に、その三つの種族は、アトランティス人をその「人間の前駆体(プレ・ヒューマン)」という乗り物の中に入れて奴隷化しようと企んだのです。アトランティス人は、その生物学的な存在を活動させるための動力源だったわけです。  

サラ :その原始的な猿人の内側には、パワフルな魂(ソウル)が存在していると博士は仰っているのでしょうか? そんなことが有り得るのか分かりません。  

ネルダ博士 :これは非常に複雑な主題です。ウイングメーカーは、ヒューマン・ユニフォームの内側への移植プログラムに関して言及しています。「ヒューマンVer.1.0」にすら触れているのです。シリウス人に、その発明の主たる功績があるのですが、それをプログラミングしてインプラントを完成させたのは、(※)アヌの子孫でした。  

(解説):アヌとは、アヌンナキのリーダーです。メソポタミア文明では、アヌは空の神と呼ばれていました。アヌンナキは、王家の血統を持つ神々であるとシュメールの文書には書かれています。  

「ヴァージョン1.0」のヒューマン・ユニフォームは、アヌンナキによって設計されました。(※)インプラントの設計はシリウス人によってなされ、(※)インプラントをプログラミングし、それを発展させたのはマルドゥークという存在でした。  

(解説):
1.アヌンナキによる遺伝子操作によって、「ヴァージョン1.0」のヒューマン・ユニフォームが設計されました。
2.シリウス人によって、インプラントの設計がなされ、それは原始的な猿人の内側に、パワフルな魂(ソウル)を移植しました。
3.マルドゥークによって、インプラントのプログラミングがなされ、それは「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」をうまく機能させるよう魂(ソウル)を移植した後、意図した動きを可能にするため、何度もプログラミングが施されました。

サラ :それは私の質問の答えになっていません。どうしてパワフルな魂(ソウル)が突然、猿人の乗り物の中に繋がれ、ネアンデルタール人のように行動するようになったのですか?  

ネルダ博士 :そうですね。まず、その猿人はネアンデルタール人よりもずっと原始的な存在でした。そして、ご質問への答えはインプラントの中にあります。宜しいでしょうか。私たちが話している、その生物学的な存在である猿人は、そのままでは物理的な世界で活動することはできませんでした。彼らにはサバイバルのスキルが必要だったのです。どのようにして食べ、狩りをし、自分の体を清潔に保つのか、身体を動かす方法ですら習得しなくてはなりませんでした。それらの極めて基本的な機能が、その乗り物の中に実際に含まれる、つまりプログラミングされる必要がありました … それが(※)「機能移植(ファンクショナル・インプラント)」の目的でした。  

(解説):「機能移植(ファンクショナル・インプラント)」の目的とは、どのようにして食べ、狩りをし、自分の体を清潔に保ち、身体を動かすなど、生活に必要な動きを可能にするため、身体の各部位に組織を移植し、それがうまく機能するよう何度もプログラミングをし直し調整することでした。
そのインプラントは、「ヒューマンVer.1.0」の脳に等しいと言っていいものでしたが、インプラントは脳だけに限ったことでありません。そのインプラントは、身体の様々な部分-胸、背中、腕、踵などの内部にも施されたのです。主要なインプラントが、頭蓋骨の中に含まれていました。そして、それらのインプラントは一般的に、頭部や脳のエリアから作動するようにネットワーク化されていました。  

サラ :どうして、シンプルに「脳」とは言わずに、「頭部や脳のエリア」と仰ったのでしょうか?  

ネルダ博士 :それが、脳の中ではなかったからです。まだ「ヒューマンVer.1.0」が部分的にエーテル状で、部分的に物理的だったことを思い出してください。またインプラントには、共通化した一貫性や、音のヴァイブレーションも必要とされました。それらのインプラントは、主に骨、つまり骨格構造に施されました。筋肉組織の中に施されたものもあります。これらのファンクショナル・インプラントは、筋肉や骨と融合されたのです。それにはDNAも含まれました。ウイングメーカーは、それをこのように言っています。「DNAとの融合は、知性を生み出すために計画された。筋肉組織によって、ファンクショナル・インプラントへの生命の源(ライフ・エッセンス)の供給が可能となった」  

中央管制塔のような制御ポイントがあったのですが、インプラントは身体中のいたるところに施されていたのです。それは、ヒューマン・ユニフォームをコントロールしモニターするためにインストールされた集積システムで、長い期間に渡ってプログラムされ続けました。それは、進化する「飴と鞭」でした。  

このインプラントによって、初期の人間に黄金を採掘させることが可能となったのです。前にも言いましたが、それが彼らの当初の主な目的でした。  

サラ :何度も同じことを言うようで申し訳ないのですが、アトランティス人のような高度な種族が、そのような猿人に動力を供給し、奴隷になったなんて、いまだに信じられません。私にとっては、道理が合わないのです。  

ネルダ博士 :ファンクショナル・インプラントは、「ヒューマンVer.1.0」とその動力の供給源 - アトランティス人を効率良く黄金を採掘することができる鉱山労働者にすることに、目的の一部があったことを理解して頂きたいです。それが最大の目的でした。しかしながら、第二の目的が、動力の供給源(パワー・ソース)を抑圧することだったのです。この場合、それは人間という乗り物の内部にいるアトランティス人です。  

アヌンナキたちはファンクショナル・インプラントを行うことによって、そのパワー・ソースであるアトランティス人に、自分の起源と無限の存在としての真の表現を忘れさせてしまったのです。アトランティス人たちが、そのヒューマン・ユニフォームの内部に入っていたとき、彼らは物理的なサバイバルと機能面におけるパフォーマンスに基本的に100%集中していました。  

彼らには人間関係はありませんでした。結婚もしませんし、出産することもありませんでした。彼らは、本質的にクローンだったのです。彼らは、容姿や能力のそのすべてにおいてまったく同じでした。ファンクショナル・インプラントを施されたアトランティス人がその内部で操縦する「人間の無人機(ヒューマン・ドローン)」はやがて、その操縦士と結び付けられていきました。内部の無限の存在は、ヒューマン・ユニフォームとは機能が埋め込まれた「体」であって、それ以外の何物でもないと信じるようになってしまったのです。  

サラ :彼らが死んだら、どうなるのですか?  

ネルダ博士 :はっきりさせておいた方がいいですね。その存在-アトランティス人は無限の存在で、それは彼らが時空に制約されないという意味です。肉体が死んだ後も、彼らは生きていました。しかしアヌンナキは、アトランティス人が体験することが可能な一連の次元、つまり世界を創りだしました。それは、「拘留次元」に相当するものでした。「拘留次元」とはウイングメーカーの呼び方で、「彼らはそこで、リサイクルされた」と言っています。  

サラ :リサイクルですって … 輪廻転生の中で?  

ネルダ博士 :そうです。これが後になって輪廻転生のベースとなりました。この仕組みによって、アヌンナキはアトランティス人をリサイクルすることが可能となりました。ファンクショナル・インプラントの幾つかは、相互次元的でした。これは、意識の「拘留次元」内の適切な場所へとアトランティス人を転送するのに役立つことを意味し、新しい乗り物へと彼らを輪廻させるのに利用されました。  

サラ :でも、博士は彼ら … その猿人は再生されないと言っていませんでしたでしょうか?  

ネルダ博士 :「ヴァージョン1.0」では不可能でした。そのヴァージョンは非常に基礎的なものでした。しかし、アヌンナキはそれを大量に生産しました。ある一体のヒューマン・ユニフォームがダメになると ─ 例えば、採掘中に事故に遭った場合などは、別の個体が作りだされました。それらはクローンでした。自己再生産の能力は、「ヴァージョン2.0」になってからです。  

自己再生産の能力が搭載されたのは、そのプロセスがアヌンナキの側にとって莫大な労力を要することがその主たる理由でした。アヌンナキは、全自動のシステムを作りだしたかったのです。すべての変数を調整する必要がないシステムです。  

それで、再生産を通じて繁殖できるようなインプラントを作りだすためシリウス人がアヌンナキを助けました。このシステムによって、拘留次元から物理的な次元へと赤ん坊としてリサイクルさせる自動化が可能となったのです。  

サラ :それじゃあ、これはすべて全自動だったってことですか … プログラミンによる … テクノロジーってこと? 分からないわ。ちょっと気味が悪すぎます。  

ネルダ博士 :宇宙は、数学の方程式の結果である多数の次元から成り立っています。宇宙は、数学で構成されているのです。時空を編成し、設計するために数学方程式を応用する方法を理解している存在がいるのです。宇宙とは、すべて創造されたものなのです。この世界は創造されたものであって、「本当の世界」ではありません。この世界は、プログラムされたリアリティなのです。  

私は今、「設計」と言いましたが、それは時空を編成しコントロールできるということです。つまり、この世界はプログラムされた時空の世界なのです。人類のような種族が、その中にいる時空の世界をプログラムできた場合、個人レベルでプログラムをすることが可能です。やりたいと思えば、ある人の鼻を痒くしてしまうことすらできてしまいます。すべては、数学の方程式なのです。  

サラ :何を言ってよいか分かりません。今のところは、博士のお話についていきますが、私にはちょっとフィクションのように思えます。それで、その猿人に何が起こったのですか?  

ネルダ博士 :先ほど、マルドゥークについて触れました。彼は、親密に種族の進化に関わっていました。それが彼の役割でした。すべてのアヌンナキの中で、マルドゥークは「ヒューマンVer.1.0」に最も精通していました。彼は「ヒューマンVer.1.0」を理解しており、彼らの側面の幾つかについては称賛すらしていました。それは多分、無意識だったのでしょう。マルドゥークは「ヒューマンVer.1.0」の行動をもっとアヌンナキに似せるようにプログラムを変更し始めました。  

「ヒューマンVer.1.0」がアヌンナキの性質を帯び始めたとき、アヌとその息子のエンキとエンリルはそのことに懸念を覚えました。マルドゥークは、感情とフィーリングをプログラムしました。マルドゥークは、急速に人間を進化させていったのです。しかし、留意して頂きたいのは、それはファンクショナル・インプラントの進化で、動力源(パワーソース)であるアトランティス人とその人間の物理的な体との間のインターフェイスの進化であったということです。つまり、それは進化するインターフェイスでした。その進化によって、人間の体は、感情を示すようになり、意思の疎通が可能となり、地球と呼ばれる三次元世界を豊かに感じるようになりました。  

他にも起こっていたことがあり、それは地球がどんどん三次元的に硬質化し続けたことで、それに伴って「ヒューマンVer.1.0」とそのファンクショナル・インプラントも三次元的なものに順応するようになりました。硬質化が進行することによって、ヒューマン・ユニフォームの内部の動力源であるアトランティス人をコントロールし抑圧することがますます容易になりました。それはまるで、この地球次元上で圧縮が起こったようなもので、それにより地球次元でのサバイバルに焦点が深まっていきました。  

サラ :私のノートには、「蛇」という単語が書きとめられています。文字通りの「蛇」のことを話されているのですか?  

ネルダ博士 :いいえ。(※)「蛇」とは、ある種族のことです。その種族は、爬虫類のDNAに基づいた種族で、アヌンナキとは異なる存在です。アヌンナキと「蛇」は、親戚のような関係にあったと言うことができるかもしれません。「蛇」は「生命の播種者(ライフ・キャリアー)」と呼ばれています。彼らが幾つもの惑星に生命の種を播いたのです。食物連鎖を組み立てたのは彼らです。彼らは、「惑星という食料雑貨店」の経営者のように考えることができるかもしれません。  

(解説):「蛇」とは「蛇人種」のことであり、彼らは爬虫類すなわち「レプテリアン」と呼ばれていました。彼らが、惑星上に生命の種を播き、食物連鎖の仕組みを組み立て、捕食するという爬虫類脳ならではの性質を植え付けました。
サラ :でも、「蛇」は、「ヒューマンVer.1.0」の創造には関わっていないのですよね?  

ネルダ博士 :技術的な意味では関わっていません。彼らの仕事は、「ヒューマンVer.1.0」に食料と栄養を与えることでした。  

サラ :インプラントによって「ヒューマンVer.1.0」の中のアトランティス人がどのようにして抑圧されたかは理解しました。しかし、どうして彼らはその中に入ったのですか? 博士が示唆されたようにアトランティス人が自ら志願したのでないのなら、どうして以前はパワフルで自立した存在であった彼らが強制的に奴隷化されたのでしょうか?  

ネルダ博士 :それがどのようにして成されたのか、私たちには正確には分かりません。私たちが読んだ記録には、その点については具体的な記述はありませんでした。しかし、記録に用いられていた言葉や雰囲気では、アトランティス人が無垢(ナイーヴ)だったようです。アトランティス人には、自分たちが奴隷になる可能性があると考えるような理由はありませんでした。アトランティス人には、奴隷のような概念がまったく無かったからなのでしょう。  

アトランティス人は、これまで誰も奴隷を使ったことはなかったのですから … 彼らにはそのようなことを考えることもできなかったのです。無限の存在を奴隷化することはできないのです。勿論、ヒューマン・ユニフォームに彼らを閉じ込めない限りにおいてですが。そして、そこがアヌンナキとそのパートナーだったシリウス人の狡猾さだったのです。アヌンナキとシリウス人は、アトランティス人が思いつかないような奇想天外な角度から攻撃を開始しました。私が思うに、それは待ち伏せや奇襲攻撃のようなものだったのでしょう。  

サラ :博士は先ほど、「ヒューマンVer.2.0」から再生産が可能になったと仰っていました。Ver.1.0とVer.2.0の間には、どれくらいの間隔があったのですか? それから、両者の主な違いはどんなものだったのでしょう?  

ネルダ博士 :「ヒューマンVer.1.0」は、会話や意思疎通ができるという点において、かなり高いレベルにまで達しました。それが、マルドゥークが「ヒューマンVer.1.0」に施した大きな「アド・オン」でした。しかしながら、自分たちがクローンであるという精神状態は、「ヒューマンVer.1.0」にとってあまりにも辛いものでした。  

彼らは外見が全員同じで、同じ思考をしたので、それがある程度コミュニケーションに役立ちました。例えば、座標を合わせる作業などです。しかし、実際に個としてのアイディアは持っていなかったのです。そして、これが鬱病につながりました。ウイングメーカーによれば、彼らは文字通り狂ってしまうような精神状態になったのです。  

この不具合は、大きな問題となりました。アヌは彼らを一掃することに決め、それが大洪水の物語なのです。マルドゥークは、なんとかして大洪水から他の動植物と共に「ヒューマンVer.1.0」を何人か救いましたが、それが「ヒューマンVer.1.0」の終焉となりました。  

「ヒューマンVer.2.0」はその後に創りだされました。この段階になって、人間は自己再生産ができるようになりました。人間の自己生産が可能になった際、アヌンナキの数名が人間の女性を妊娠させ、自分たちの血統を人類種の中にもたらしました。  

これによって人類の多様化が始まりました。このアイディアによって、もはや人間はクローンではなくなり始めたのです。しかし、「ヒューマンVer.2.0」があまりにもパワフルになって自己を認識するのではないかという懸念が生まれました。動力源であるアトランティス人が、自分が無限の存在であることに気が付いたら、どうなるでしょうか?  

この時が、アヌが自分が「神」にならなければならないと決心した時だったのです。人間には、自分たちの上に君臨する「王」や「支配者」が必要でした。それによって、自分たちが外的な「支配者」に劣っているということが明確になるからです。これが、彼らの教化プログラムのカギとなる部分だったのです。マルドゥークとシリウス人は共同でエデンの環境を創造し、人類の堕落の扇動者としてのイヴの概念を作りだしました。  

これを、アヌの神としての「ACT・1」と言っていいかもしれません。このステージで、「ヒューマンVer.2.0」に外的な権威者という明白な概念が導入されました。そして、自己認識を試みたために、自分たちが楽園を追放されたという筋書きが生まれたのです。  

それは、創造主の怒りの鉄槌による懲罰のようなものでした。創造主は、自分が創造したものに自身がヒューマン・ユニフォームであると思い続けさせたかったのです。それは、こう言うようなものです。  

「一瞬たりとも、お前たちが私のようになれると考えるな」  

サラ :では、ウイングメーカーは、聖書に書いてあるようなことが、実際に起こったのだと言っていたのでしょうか?  

ネルダ博士 :ええ。  

サラ :じゃあ、聖書の「神」というのは、アヌという名のアヌンナキの王だということなんですか?  

ネルダ博士 :その通りです。  

サラ :どうして今、博士はこの話を私に話されているのですか? この情報は、博士が前にシェアしてくださった情報の幾つかと齟齬があるように思えます。  

ネルダ博士 :本当にグランド・ポータルを理解するためには、この進化のプロセスを理解しなくてはなりません。そして、それを理解するための唯一の方法は、人類という種族の起源に遡ることです。  

サラ :それでは、どうしてアヌは神になりたかったのですか?  

ネルダ博士 :当初の目的が、黄金の獲得であったことを思い出してください。しかし、アトランティス人がアヌを拒否したとき、アヌはシリウス人と共謀を開始しました。アヌは自分が採掘した黄金の量が十分であることに、大洪水の直前に気が付きました。アヌには、それ以上、黄金が必要なくなったのです。しかしアヌにとって、アトランティス人の神という概念は魅力がありました。  

シリウス人と「蛇」は、生態系(エコシステム)を持つ惑星上で無限の存在を奴隷化するというアイディアは自分たちの発明であると感じていました。彼らは、まったく比類のない独自のものを所有していたのです。彼らが創造主 ─ 神だったのです。そして、他のどのような種族をも類似のタイプのヒューマン・ユニフォームの中に奴隷化することができました。  

 彼らは、それを実際に行動に移し始めました。  

サラ :他の種族も奴隷化したということでしょうか?  

ネルダ博士 :そうです。お話しした通り、地球はユニークな性質の核(コア)を持っています。アヌンナキが初めて地球を訪れた時、この核(コア)に強烈な関心を抱きました。惑星を、物理的な生命体を育むことができる程に完全に物理化することを可能とした重力を生み出したのは、その核(コア)でした。  

勿論、そのような状態を生むのには他の条件も必要だったのですが、核(コア)が真のカギだったのです。アヌンナキは、シリウス人と「蛇」と共に活動しながら、他の惑星でも同様の奴隷化を開始しました。  

彼らは、地球の核(コア)を複製し、他の惑星にその核(コア)を移植する方法を開発しました。彼らは、地球の核(コア)をクローンし、インストールすることによって、惑星を本質的にテラフォーミング(惑星地球化計画)したのです。  

サラ :博士がその話を信じていらっしゃればの話ですが、真の質問は、「現在の人間とは何なのか?」ということだと思います。単純に、彼らと私たちは、ほぼ同じなのでしょうか? 私たちは「ヒューマンVer.2.0」なのですか?  

ネルダ博士 :ヒューマン・ユニフォームは進化すると言った通り、それは進化します。しかし、その進化は一本の軌道に沿ったものであり、それは予めプログラムされたものです。そのプログラムの意図は、「雲」の上に乗ったアヌの帰還を迎えさせることにありました。全体再臨が、アヌが登場するための舞台となるように計画されていたのです。  

アヌの再登場が私たちの意識にとって良い事だと理解するように人類は進化するようになっていました。人類の救済です。私たちはすべて彼の子供であり、神の栄光が地上に満ちるでしょう。それが計画だったのです。イエスの時代の前から、それが計画されていました。マルドゥークは、その全体のブログラムを-  

サラ :それらの生物は、どれくらいの寿命を持っているのですか?  

ネルダ博士 :前にも言いましたが、マルドゥークやエンキ、アヌのような存在は時空に基づいた生物ではありません。彼らは無限の存在で、つまり死ぬことがないのです。彼らには年齢というものはありません。私たちも本来はそうなのです。  

サラ :博士の話のすべてを理解しようと努めているのですが、人間が単純にプログラミングされた存在のユニフォームであると信じるのが非常に難しく感じます。  

ネルダ博士 :「現在の人間とは何なのか?」という、あなたの前のご質問に戻りましょう。人間のインターフェイスであるファンクショナル・インプラントは、完璧に人間という器と同化しています。  

この仕組みは(※)シームレスで作動しています。あまりにもシームレスなために、私たちは「それ」が私たちではないことに気が付きません。私たちは、自分の思考と感情を自分だと思っていて、その時空の中に私たちの思考と感情が存在していると考えているのです。神という考え、天国、地獄、魂、マスター、それらのすべてがプログラムの一部なのです。  

(解説):ヒューマン・ユニフォームは、あまりにもシームレス(遜色なく滑らかに作動する肉体)なため、自分が永遠の存在であることに気が付かない。
そのプログラムは、地球次元と死後の世界の両方を包含しているのです。死後の世界も、幻想の一部なのです。  

サラ :そのインターフェイスと、そのファンクショナル・インプラントについてもっと詳しく教えてください。  

ネルダ博士 :「目と脳」が、ファンクショナル・インプラントが動作する上でアヌがデザインする際に必要とされたカギとなる要素でした。「目と脳」がカギだったのは「ヒューマンVer.1.0」の時代です。「ヒューマンVer.2.0」では、DNAがカギとなりました。  

DNAの導入が達成されると、シリウス人が「意識のフレームワーク」として人間の意識を設計することができるようになりました。人間の意識が、無限の存在を抑圧する上でカギとなります。人間の意識は、「三位一体の意識」とも言われ、三つのインタラクティブなレイヤーから構成されています。  

第一のレイヤーは、普遍的意識、つまり無意識で、このレイヤーが個人と種族全体の間のリンクを形成しています。このレイヤーによって、誰もが見ているものを私たちに見させ、誰もが感じているものを私たちに感じさせ、誰もが知っているものを私たちが知ることを可能にさせています。この仕組みは、分離状態にある種族を統合する完璧な方法です。実際に、これが集合的無意識を通じて私たちが統合を感じることができる手段なのです。  

第二のレイヤーは、ウイングメーカーがそう呼ぶところの「遺伝子の記憶(ジェネティック・マインド)」の意識です。ジークムント・フロイトは、それを潜在意識と呼んでいます。「ジェネティック・マインド」は、個人とその家系の遺伝子との間のリンクを形成しています。血統が表現されるのは、ここです。  

第三のレイヤーは、顕在意識です。これは、個人の独自の知覚と表現です-私たちの大半が、自分のパーソナリティや性格(気質・特性)と呼んでいるもので、それがこのレイヤーに構築されます。  個人の顕在意識は、「遺伝子の記憶(ジェネティック・マインド)」から大きな影響を受けます。特に、誕生から七歳・八歳の間が顕著です。その年齢に達する頃までに、その影響は全包含的なものになっています。  

アヌンナキが、生物学的な形態、つまり肉体を創造し、シリウス人がファンクショナル・インプラント(機能移植)を創りだし、マルドゥークがそのファンクショナル・インプラント(機能移植)のプログラムを実行し、それによってアヌの帰還につながるように進化の経路をプログラムしてきたことを思い出してください。これは、宗教や神秘学の文献の中で、神やマスターについて語ってきた人類の階層的(ヒエラルキー)な構造の中に表現されているのです。  

これは、すべてデザインの一部であり、それによって巨大な階層を支える様々な宗教や秘教的なカルトが生み出され、「マスターと生徒の関係性」で人類を秩序づけました。そして、自分が信じ、服従する神やマスターが報いてくれる、多層構造の死後の世界を生み出したのです。  

つまりは、この全体の目論みの背後にある、原理原則のすべては、或る一つの言葉に要約されます。それは、(※)「分離」です。あらゆるものが、地球次元内部の分離の中に存在しているのです。その死後の世界も同じです。  

(解説):縦社会として一見秩序付けられた階層的(ヒエラルキー)な構造の中に、その「分離」が潜んでいます。それは、平等の本質からは程遠い組織的秩序として、人間の持つ幻想が反映されているからです。

しかし、ウイングメーカーによれば、私たちのすべてに等価性とワンネスが染み込んでいるというのが真実なのです。そして、それは分離の中における私たちの唯一のリンクである無意識を通じてではなく、本当の私たちである「生命の本質(ライフ・エッセンス)」を通じて浸透しているものなのです。そして、その(※)生命の本質(ライフ・エッセンス)が、「サヴァリン・インテグラル」なのです。サヴァリン・インテグラルは、 「I AM WE ARE - 個であり全体であるもの」です。何ものも、上にはなく、誰も下にはいないのです。何人も、誰かよりも優れているわけでも、劣っているわけではないのです。  

(解説):生命の本質(ライフ・エッセンス)とは、自己像といったパーソナリティや感情を超えた存在である「自己の本質」に基づくもの。つまりは、永遠なる自己「サヴァリン・インテグラル」なのです。また、 「I AM WE ARE - 個であり全体であるもの」とは、真我(アートマン)と全体(ブラフマン)との融合、すなわち「神我一体」の境地といえるものなのです。

サラ :でも、博士はすべてはウソだって仰っていませんでしたでしょうか? すべてが … 要するに、幻想の中で私たちが教わってきたすべてが! どうしてそんなことが有り得るのでしょうか … 信じることすらできません。  

ネルダ博士 :それが有り得るのです。人類を奴隷化してきた存在は、永劫の昔から私たちに適合するように世界をデザインしてきたからです。私たちは、自分たちの世界に没頭するような形で進化してきました。私たちの上に覆いかぶさっているヴェールは不透明なのです。そのような訳によって、人々は自分たちを取り巻くすべてが幻だということに気が付くことなく、ヒューマン・ユニフォーム(肉体)として活動しています。それがプログラムされた現実世界であり、本当の世界ではありません。  

すべてが、単に現実のものに見えるように構成された高度なホログラムなのだと、ウイングメーカーは言っています。  

サラ :そんなの、がっかりです…  

ネルダ博士 :がっかりする必要はありません。幻想であるというのは、その幻想の範囲と、人類が自分たちの行動を規制されるがままとなっている状態を理解するまでの話なのですから。今あなたは、良い報せを耳にしたのです。  

サラ :良い報せには感じられませんが。  

ネルダ博士 :一人ひとりが、幻想から抜け出すことができます。ここには、マスターなどいないのです。私たちのために地上に降りてきて、幻想から救ってくれる神などいません。そのようなETもいません。誰もいないのですよ。幻想から抜け出すには、私たち一人ひとりの力によるしかないのです。それが私が「I AM」という言葉を使った意味なのです。  

「I ─ 私」とは 「One ─ 個」のことです。 「One」とは私であり、「個と私たちのすべて」が統合されます。 「AM」とは、「今」に存在することを意味します。この「瞬間」に、です。歴史の中や記憶の中ではなく。未来のいつかや、目標の中にではなく。今にです!  

サラ :私には、現実のことのようには感じられません。私は、クリスチャンとして育ちました。イエスがその幻想の計画のためのエージェントだったと信じる理由が私にはありません。  

ネルダ博士 :イエスがそうであったと私は言うつもりはありません。大勢の教師たちが、人間として地球にやってきて、この幻想がいかに深く、広大で、高くそびえたっている様を解き明かそうと挑んできました。それは、宇宙の端まで遠くに及び、あなたのDNAの中という身近なものにすらあるのです。  

あらゆるものが、「幻想の間」に存在しています。イエスは、その幻想の多くを解き明かしましたが、聖書の執筆者たちは、私たち人類が知っている生命のパラダイムの中で、受容可能なものに内容を留めることに決めたのです。彼らはイエスを幻想の一部にすると決めました。進化した「ヒューマンVer.2.0」に適用するように、神の再定義をする時期だと彼らは考えました。神は突然、愛すべき父となり、すべての人類が兄弟姉妹となりました。  

サラ :それでは、イエスはこの幻想に気付いていたと博士は仰るわけですね。しかし、彼の言葉は聖書の中には含まれなかったと。  

ネルダ博士 :イエスの言葉は、余りにもその当時の条件づけられた信念体系に反していたため、彼が語りかけた人々にそれが理解できなかったというのが私たちの意見です。そして、長い時間をかけて、それが私たちが今日知っている形へ翻訳されたのです。聖書の翻訳はシンプルに、イエスが彼らに語った本来の潜在力に欠いているのです。  

それに加えて、この幻想を暴露するのを非常に困難な命題にしている二つのメソッドがあるのです。  

サラ :それは、どういう意味でしょうか?  

ネルダ博士 :第一に、無意識が、全員の内部に存在するシステムだからです。それは、全員がアクセスすることができる情報のフィールドのようなものです。啓示的なアイディアを少数の人々に渡すことは可能ですが、大衆の目覚めを促すための十分な影響力に欠けています。つまり、(※)無意識には不活性にさせるような慣性が働いているわけです。  

(解説):無意識には不活性にさせるような慣性が働いているとは、脳の持つ機能として目の前の出来事に終始奔走させられるという仕組みが内在しており、これが習慣的な慣性となるからです。

次に、これはもっと悪質なのですが、ファンクショナル・インプラントがプログラムされていることです。そして、他のプログラムのように、それはアップ・グレードをすることも、オフにすることすらできるのです。  

サラ :博士のお話に耳を傾けていると … すみません、インタビューをどのように進めていくべきか少し困惑を感じています。何をお訊ねすべきか、どの方向へ舵をきってよいのか分かりません。自分のノートに目をやると、自分の筆跡でこう書いてあります。「神はいない」これが本当に博士の仰りたいことなのでしょうか?  

ネルダ博士 :ウイングメーカーは、三位一体の意識の内部には、神の意識がインストールされていると述べています - それは無意識のレイヤー(第一のレイヤー)にです。しかし、個人の意識が六歳か七歳頃まで発達すると、潜在意識のレイヤーの要素から個人のパーソナリティ(第三のレイヤーである顕在意識)を組み立はじめるともウイングメーカーは伝えています。  

彼らが十二歳か十四歳になる頃には、彼らの独自のパーソナリティが十分に定着します。人によっては、その独自性が神の存在というものをシャットアウトしている場合もあります。  

アヌの視点から見れば、これは都合の良いことです。彼は恐らく、無神論者や不可知論者がいることを好んでいます。その方が、更に分離の度合いが深まるからです。多様性も増します。事実、人類の中で多様性が拡大すればする程、分離も拡大しています。分離が拡大すればする程、奴隷化のプログラムを維持するのが容易となります。陣地を選び、自分の敵対者に異議を唱えます。そこに競合が発生します。それが、戦争や社会不安を焚き付けるわけです。  

神の存在については、集合としての私たちが、神に最も近いものです。私たちが神なのです。それが、ウイングメーカーのハッキリとしたメッセージなのです。(※)ファースト・ソースが存在し、それが存在の中心にあって、音を通じて存在のフレームワークを創造し ─  

(解説):ウイングメーカーは、ファースト・ソースを生命の本質(ライフ・エッセンス)の創造者であると言及しています。  

サラ :しかし、啓発された人々や、スピリチュアル・マスターはどうなのですか? 彼らは全員、でっち上げなのでしょうか?  

ネルダ博士 :そんなことはありません。彼らはでっち上げなどではありません。彼らは存在します。ただ、彼らが人間のインターフェイス、つまりファンクショナル・インプラントの内部に存在しているだけです。彼らはそこにいるわけです。本来の私たちの姿である「個であり全体である私たち」は、その幻想の世界には存在しません。  

それは、何百万年も大昔に相互次元生物によって創造されたホログラムの舞台には本当に存在しません。むしろ、それは人間というインターフェイス、ヒューマン・ユニフォームに生命を与えるパワー・ソース(肉体的な労働者)として使用されてきました。長い時間をかけて私たちは、死後の世界と異なった存在の次元を備えた、この作られた世界の内部に深く深く螺旋を描いて降りていったのです。  

その様を、こんな風に見ることができるかもしれません。アヌは、「ヒューマンVer.2.0」の内部にプログラムをインストールしました。そして、そのプログラムの中で人間は、自分たちの世界について完全に無知である状態から、神を知る状態へと進化していきます。人間は、神の意識を持つようにデザインされました - その意味するところは、アヌと同じ理解と認識を持つということです。  

しかしその後、(※)アヌはその進化系統に関するプログラムを修正し、人間が本質的にその神の意識を永遠に追い求めるよう、その神の意識を遥か遠い未来に辿り着ける位置へと配置しました。人類は影を追い求めるでしょう。何故なら、人類が幻想から目覚めるまでは、その世界に存在する唯一の神とはアヌなのですから。  

(解説):アヌはその進化系統に関するプログラムを修正し、人間が本質的にその神の意識を永遠に追い求めるよう、その神の意識を遥か遠い未来に辿り着ける位置へと配置しました。これは、人間の目覚めを遅らせようとするプログラムで、その間にありとあらゆる障害物を設置し、わざと生命進化を困難な道のりにしたのです。

いったん「I AM WE ARE ─ 個であり全体であるもの」、つまりサヴァリン・インテグラルに目覚めると、人類はその意識を表現して生きるようになります。ウイングメーカーによると、この時代に誰ひとりとして、その意識まで達成してはいません。しかし私たちの未来では、その意識が「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」の中で生きているのです。  

サラ :その意識に誰も達していない … 世界中のどこにもいないということでしょうか?  

ネルダ博士 :この地球の次元の中では、誰もその意識に達していません。しかし、思い出してください。(※)ウイングメーカーとは、未来時間における人間なのです。彼らは、その殻に僅かな裂け目(クラック)を入れようと、現代に戻ってきたのです。ウイングメーカーは、彼らが発見したものを私たちに思い出させるために現代にやってきました。彼らは、この奴隷状態から抜け出したのです。ですから、私たちにもそれができるのです。  

(解説):ウイングメーカーとは、未来時間における人間であり、つまり彼らは過去我々と同じ人間であった時代に、幻想の殻に僅かな裂け目(クラック)を入れて、外宇宙である真実の宇宙(グランド・ポータル)へと脱出することに成功した先人たちということです。

サラ :でも博士は前に、その時空すらも幻想だと仰っていました。  

ネルダ博士 :それは真実です。しかし、私たちが存在している宇宙が本当はホログラムの投影だとイメージすることは困難なことです。それが、私たちの無意識の中にプログラムされていて、そのホログラムのみに知覚が制限されるヒューマン・ユニフォームを着て、実は自分たちがそのホログラムの内部にいるなんてことは。  

ウイングメーカーによれば、真の世界とは音です。あらゆるものは音と、音の共鳴なのです。私たちの宇宙を知覚するためのヒューマン・ユニフォームの中で私たちが見ているあらゆるものは、そのホログラムにだけ波長が合うように何百万年も進化を重ねるように設計されています。  

サラ :どんな風にそのホログラムは、この世界を超えて広がっているのでしょうか? 死後の世界もホログラムの一部だと仰っていましたが?  

ネルダ博士 :死後の世界については、様々な側面があります。何よりもまず、神です。そして、明るく輝く啓示の光。普遍的なスピリットと個別化された魂(ソウル)の存在。それから、天使とマスターの階層構造が。カルマや輪廻転生、罪と救済という概念。  

天国と地獄という概念。「選ばれし者」という概念。アセンションの道という概念。記録の本、つまりアカシック・レコードという概念。これらのすべての概念は、「ヒューマンVer.2.0」のインターフェイスのアップ・グレード版として設計されたものなのです。ある種の人間が、無意識のレイヤーでそれらの概念に気付くようにプログラムされていて、彼らがその概念をシェアするのです。つまり、これらは新たにアップ・グレードされた信念体系の一部ということです。  

結果として、宗教が発生します。時には、その宗教を支える中で哲学が生じ、場合によっては宗教と対立する哲学が出てくることもあります。秘教的なカルトが発生することもあります。それにも関わらず、人類はずっと彷徨ったままです。人類は、その幻想の中に留まり続けるわけです。あらゆるものが、ある信念の中で(空約束)に縛られます。そして、それらの信念の中で、あるひとつのものが維持されます。それは分離です。  

問題は、その範囲が広大であることと、アヌンナキが十分な量の黄金を採掘した後、彼らの元に奴隷化された種族全体がいたことです。アヌは、同盟関係にあったシリウス人と「蛇」の種族と共に、「ヒューマンVer.2.0」を信念を通じて、永遠に悟りを追い求める無価値な生物にするのがベストであろうと決定しました。では、その信じるための物事を提供したのは誰だと思いますか? アヌとマルドゥークです。  

すべてが、学習するためのレッスンになったのです。地球は、「学び舎」となったのです。レッスンを学べば、転生し続ける必要はないはずです。そして、学んで学んで、学びまくります。しかし、何を学ぶのでしょうか? 死後の世界を信じるために学んでいるのです。そして、それはアヌとその配下のデザイナーたちによって描写され、規定されたものなのです。  

素直にヒューマン・ユニフォームを着るために学んでいるのです。人類に、どのような相違があるのか識別するために学んでいるのです。三次元の世界に対して自分が持っているあらゆる自己像(セルフ・イメージ)を結びつけるために学んでいるのです。その一方で、死後の世界に、より良いものを期待しながら。  

目が覚めるような世界が、人が死んだ後にやってきます。ガーディアンが現れて、その人の内部にいた存在を目的地へと連れていくでしょう。その目的地は、大半はその人の現世での行動に基づいたものです。しかし、大半の人は自分の人生を詳細に渡って検証させられます。そしてその体験に基づいて、権限をもった人物が、その人の次の転生の選択肢に関する処方を下します。人は基本的に、新しい母親と家族と共に同じプログラムの中でリサイクルされるわけです。そして、再びその人が辿るためのプログラムされた人生経路が広がっていくのです。  

死後の世界とそのプロセスはすべて、存在の奴隷化を維持するためのマスター・プログラムの一部なのです。思い出してください。私たちは、「相互次元の存在」なのです。つまり、私たちは三次元の世界と、高次元の世界の両方に存在する、多次元の存在です。しかし、その高次元すらも、アヌンナキによって設計されたものに過ぎません。  

多層構造をもつ、その高次元ですらも、本当の世界ではないのです。さもなければ、私たちが死ねば、自分が本当は何者であるかに気付くはずです。そして、私たちは決して輪廻転生もしないはずです。あるいは、自分の真の姿に気付いたとしたら、この世界はすべて幻想だと地球上のあらゆる人に伝えるはずです。  

サラ :どうしてですか? 何故、そんな風になっているのでしょうか? そんなの、ナンセンスです。  

ネルダ博士 :高次元の世界からの三次元世界の調査実験として始まったものが、この今の世界のようなものになったのです。すべての人間は、最終的にその現実に向き合うことになるでしょう。私たちは公正さが欠如していることに苦悶し、その訳を訊ねることもできます。しかし、その現実が自分にとってナンセンスなものであったとしても、私たちが意図された分離の世界に住んでいるという事実を変えることはできません。分断と対立のこの世界に住んでいるという事実を。

続く