ペンギン音頭

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ペンギン散歩2・長崎のペンギンビーチ4

2015-06-14 08:50:23 | ペンギン



「あ~よっこらせっと~。」 「今日もよぉ働いたな~。」

家路につくサラリーマンが駅の階段を上るような、おそろい姿勢がなんとも人っぽいフンボルトたち。

向こう側を回れば楽々コースだと思うんですが。




帰り道もちゃんとご存じな彼ら。ただし、海に引き返さないように後ろには見張りが。亜成鳥1羽は先に行ってます。




10羽そろって進みます。この広場は、冬場にはキングペンギンのパレードが行われるところです。元はもうちょっと芝生の面積が広かったんですが。




専用通路の途中には、浅い消毒液槽が用意されています。ちゃんとセルフで足を消毒します。外から帰ったら手を洗うのと同じですね。




シャワーも浴びて、全身洗い流します。これでやっと帰宅。お疲れ様でした。

ペンギンビーチの海には、仕切りネットを通り抜けられるサイズの天然小魚がいます。ペンギンたちはそれを追いかけて捕らえ、おやつに食べているようです。そんな楽しみもあるので、ペンギンビーチはやめられない!かも。


ペンギン散歩2・長崎のペンギンビーチ3

2015-06-13 09:00:24 | ペンギン



「帰りますよ~。」 
「もおおしまいかいな。」 「今日のところはこれくらいでかんべんしといたるわ。」

足取りは来るときのように軽くはありませんが、とりあえず指示に従う8羽(1羽は画面外)。ぞろぞろと引き上げます。

でも、10羽いたはず。あと2羽は、どこに?




そういう場合は、これ。秘密兵器カヌーを繰り出しての指導作戦が効果を発揮。これで1羽が上陸しました。残りあと1羽。




よい子の皆さんは、ここでちょっと待っててね。

亜成鳥が2羽いることに気づいた御方は、さすがお目が高い。ほんわり白ほっぺの、可憐な見頃若鳥でございました。


 

エサを使ったり、いろいろ駆け引きと説得の結果、おとなしく?戻る気になった最後の1羽。でもまだ海に未練がありそうですね。




よい子の皆さん、お待たせいたしました。館内に戻ります。

つづく。


ペンギン散歩2・長崎のペンギンビーチ2

2015-06-11 09:05:36 | ペンギン



砂浜に出ました。




「来たで!」 海が目前に! みんな早足になります。砂についた三本指の足跡がカワイイですね。




走ります。けっこう速いです。




「うっひゃ~!」 走ってきた勢いで、海に入っていきました。

ここは小さな入り江になっていて、外とは海底からしっかりとネットで区切ってあるので、ペンギンが外に出てしまうことはありません。ご安心を。泳ぐ姿は観察デッキから見られます。

観覧の時間制限はありませんが、一般の入館者は波打ち際近くには立ち入り禁止。ロープが置いてあるところから先へは進めません。

次回は帰りの様子です。


ペンギン散歩2・長崎のペンギンビーチ1

2015-06-11 08:55:21 | ペンギン



「行ってくるで~。」 「留守番たのむわ。」
「え~な~・・・(しょんぼり)。」

長崎ペンギン水族館の、フンボルトが天然ビーチで泳ぐ「ペンギンビーチ」。朝出て夕方戻ります。

フェンスの向こうでは、ビーチ組が出番待ち。手前は本日の落選個体。うらやましそう。




行き先はご存じ。先導なしでスタスタと進みます。広場を抜けて、




砂浜に続くスロープ。迷わず余裕で海を目指します。




「ど~やろ、これ。使えんやろか。」

余裕ありすぎなので、巣材になりそうな物件の調査もしちゃいます。

つづく。


ペンギン散歩1・京水の空中廻廊

2015-06-10 09:02:42 | ペンギン



「え?ウチ?これから散歩やねん。」 飼育員さんの招きでスロープを上がりブリッジに入ろうとする京都水族館のケープさん。




「上を見ろ!」 「ペンギンだ!」 「お散歩よ!!」 そうです。ペンギンのお散歩です。

仲間もやって来ました。半屋外通路の天井近く、観客の頭の上を横断すれば、みんな大喜び。




「お腰につけたおサカナを~、ひとつワタシにくださいな~~。」 ケープ集団が注目しているのは、どうやら飼育員さんの腰にぶら下がったエサ箱と飼育員さんの手、みたいです。

ブリッジから右に直角に曲がり、空中廻廊を進んでいきます。


飼育員さんは、さっきのブリッジをしゃがみ姿勢で渡るのです。




こんなふうに、青空にペンギン!というシーンが見られます。ただしアクリル越し。

それにしても、建物側はともかく、空中廻廊の外側は低い手すりとペンギン用のアクリル板だけ。一緒に歩く飼育員さんはスリル満点だと思います。

ペンギンたちはここを歩いて行って、海獣広場を見下ろすデッキで何やら秘密の特訓を受けているようです。そこは観覧通路から見えません。

このお散歩は、これまでの様子ではスケジュールが決まっているのではなく、機会があればトレーニングという感じで随時行われるようです。

またペンギンたちは自由に廻廊に出ることもできます。(あまり出ない。)


ペンギンのアベック

2015-06-09 09:11:40 | ペンギン



キングペンギンは、毎年ペアの相手を選び直します。でも、飼育下では特定の相手と通年仲良くしているのをしばしば目にします。

こちらは越前松島のハッちゃん(左)とヨン君。ヨン君はかなりお年寄りなんですが、年齢を感じさせない元気。よくサン君にも迫られています。




こちら、海遊館の私的命名マユゲちゃん(左)と一番君、ここ数年決まってペアになっています。2011年には一子をもうけました。

婚活シーンにおいては、一番君の奪い合いも見られます。かなり激しい争奪戦になることもありますが、最後にはマユゲちゃんが勝利!してきました。 今年はどうかな?




同じく海遊館の、2013年生まれキング。左が女子、右が男子です。子供同士でいると心強いのか、亜成鳥になってからいつ見ても一緒に過ごしていました。

このまま仲良しペアになってくれてもいいのですが、そううまくいくとは限りません。女子はオトナになるのが早いので、コドモっぽい幼なじみとは別れて年上のカレを見つけるかも。




京都市動物園の旧ペンギンプール、中央の島でラブ声合唱するコナスビちゃんとハコベちゃん、女子ペアです。

その後月日は流れ、コナスビちゃんは他界。今年ハコベちゃんはガマ君との間にヒナをもうけました。

って、ガマ君、ワサビちゃんはどうしたの?




女子ペアペンギンもいれば、男子ペアもいます。登別のキング青白君と黄色君。青白君はお年寄り、黄色君は若いですが、気の合う2羽は「できる子育て請負ユニット」として活躍。

でも、若い黄色君には、はるばる海遊館からお嫁に来た赤バンドちゃんにも興味を持ってほしいものです。


マカロニペンギン:おしゃれ

2015-06-08 08:59:19 | ペンギン



しものせき海響館、岩の上に陣取る派閥が3つ。左にはインカアジサシ(飛びます)、右の方にはイワトビ。そして中央の大きな岩にはマカロニ。崖の下にはジェンツーがたむろして、暇つぶしに体重計に乗ってみたりしてます。

自然界では今のところ危機にはひんしていないらしいマカロニですが、国内飼育では繁殖対策が必要。というわけで、海響館にある程度まとめられました。長崎にも。




急な崖を器用に降りてくるマカロニ。イワトビと似ていますが、身体が一回り大きいのと、ヘアスタイルが違います。マカロニにはイワトビの「一本マユ」がありません。黄色の飾り羽が、クチバシ付け根から頭両サイドに広がっています。

このヘアスタイルがオシャレなので、昔イギリスで「オシャレ男子」を「イタリア風にキメキメなやつ」という気持ちで「マカロニ」と呼ぶのが流行したことから、「マカロニ」となったそうです。




ミナミイワトビと比べると、大きさの違いがわかりますね。左2羽がイワトビ、右がマカロニです。




マカロニペンギンは、年を取るとクチバシがめちゃ大きくなります。写真集の野生マカロニでは見たことありません。自然界では極端なお年寄りになるまで生きていられないでしょう。

モデルは、二見シーパラダイスの今は亡きパンダ君。30歳は超えていたようです。


フェアリーペンギン:赤ちゃんじゃありません

2015-06-07 08:57:47 | ペンギン



葛西臨海水族園のフェアリーペンギン。ちっちゃいので、「赤ちゃん」と間違われることが多いです。

お食事が終わったところ。中央奧の個体は換羽中ですね。

かなり前傾した立ち姿で、もっとも「鳥っぽい」ペンギンだと思います。




フェンスの向こうにはフンボルトのトルネード、こちら側にはフェアリーの集団ぷかぷか。遠くにいるフンボルトと比べてもこの小ささ。ずばり「コガタペンギン」とも呼ばれます。

なお、葛西のフンボルトは、お食事前に高密度集団で渦状に泳ぎ回ります。写真はその初期段階。




こちらは長崎ペン水のフェアリー。青みを帯びた羽色と鋭い目つきが、ちょっと猛禽類を思わせます。

ころんとまるまっちいように見えますが、




おしり姿はけっこうスリム。


ジェンツーペンギン:シッポ美人

2015-06-06 08:43:00 | ペンギン



これまでにもわりと出番があったジェンツーですが、アデリーペンギン属3種そろい踏みということで。コミック『しろくまカフェ』では、「ピゴセリス属」というラテン語学名で登場する3人組です。

おたる水族館のお嬢様ボボンちゃん。長い尾羽のシッポ美人です。冬場はイルカショープールの前にあるペリカン舎『ペリ館』で雪を楽しむ屋外生活を送っています。その間ペリカンは本館内でぬくぬくとストーブ暮らし。




ジェンツーのヒナちゃんは、親に負けずにオシャレです。この巣では2羽がぐってりポーズでお昼寝中。アドベンチャーワールド白浜のペンギン王国です。




全身でどや顔の海遊館ジェンツーさん。


アデリーペンギン:元祖燕尾服

2015-06-05 08:46:08 | ペンギン



アデリーペンギンは時々登場するのですが、ヒゲペンギンとはご親戚つまり同じ「アデリーペンギン属」なので、並べてみます。

ヒゲペンと同じように、アデリーも南極大陸のフチとその付近に棲息します。氷の上でなくて、地面が露出した小高いところで繁殖します。なので、こういう小高いテラスがお気に入り。海遊館アデリーです。

手前右端の一番目立つペンギンは、これまたご親戚ジェンツーペンギンです。




アデリーペンギンは、ご存じ目の周りの白い「わっか」がトレードマーク。

それともうひとつ。右端のおしり個体をご覧ください。尾羽が長いです。ジェンツーほど長くはなりませんが、これもアデリーの特徴アイテム。

燕尾服を着てすましているペンギンのモデルは、アデリーですね。


あ、バックに私のお気に入りキングのマユゲちゃんがいる~。


ヒゲペンギン:コドモでもヒゲ

2015-06-04 09:09:04 | ペンギン



当コラムでの出番が少ないペンギン、エンペラーに続いてはヒゲペンギンです。

小高い擬岩テラスにマイホーム建築中の白浜ヒゲ夫婦。ヒゲペンは、メスでも男子に見えちゃう・・・。性別を問わずお嬢様ふうのジェンツーとは好対照。

小石を積み上げた巣の中にタマゴを産み、温めてヒナが孵り、うまく育ちますと、




ご覧の通り。すくすく育った名古屋港ヒゲヒナちゃん、そろそろ遠出の練習中。コドモなのに、もううっすらと「ヒゲ」が見えてきてるのが楽しいです。




ヒナちゃん、まだほわほわの幼綿羽が残っています。そして、親が食べさせ、いつもしっかりとガードしています。

ですがそれもあと少し。立派なヒゲペンになりそうですね。