まいど！ 亜成鳥から換羽中まで、いろいろ取りそろえてまっせ。え？泳いだるとこ？すんまへん、時間外ですねん。
というわけで、１羽たりともプールに入ってくれませんでした。
水中観察トンネルもあったのですが。ただし、日本でおなじみのトンネルとはちょっと感じが違いました。アクリルの外側に藻がびっしりで、水中がよく見えません。
オットセイプールにも同じものがあって、こちらは泳ぐオットセイの写真が撮れましたが、たぶんお呼びでないと思いますので・・・。
あ～、平たい顔族が来たで～。
へ～え、珍しな～。
と、人の側を向いているのは約２羽。その他はご多忙中のようです。
ブリストル動物園のケープ展示。全体をスッポリとネットで覆い、トンネルをくぐって中に入るようになっています。
観察は、敷地中央に配置されたウッドデッキから。右端にその手すりが写ってます。
これまでに見たことのないレイアウト。自然志向の陸場はご覧のように変化に富んでいます。
「うふふ、私が何しているのか、わかるかしら？」
抱卵でしょ。
ガラス室の中にはジェンツーの巣が４つあり、それぞれに抱卵個体がいました。
自由に出入りできるように扉はあいていて、この巣だけが直接見えました。残りはガラス越しになるので、写真がうまく撮れません。
ジェンツーたちの羽、かなり茶色っぽくなって使い古し感が見えます。彼らは子育てが終わってから換羽をするのです。
キングは換羽が終われば即婚活して抱卵子育てに入るのがスケジュール。
どちらも上手く繁殖するといいですね。
お知らせ
次回の更新は３１日の予定です。掲示板は平常通りです。
「皆様、黄色いあんよのジェンツーペンギンでございます。」
「目の上に白いリボンのジェンツーでっせ。」
（ちょっとぉ、あのひとら何やってんの？ 仕事してんの子供だけやん。）
（しゃーないな。この時期、オトナの王様は使えまへんわ。）
観客に愛想を振りまくジェンツー。いろんな仕草をしてみせるキングのコドモたち。観客無視で自分たちの世界に浸っているキングのオトナたち。
というふうに見えてしまうシーンでした
ですがこの婚活無くして次のヒナはあり得ません。さすがに王様はずっと先まで見越して行動なさるのでした。
「見て見て～、すごいやろ、ウチらの首。」 「こんなふうにも曲がるねんで～。」
ちゅくちゅくちゅく。御子様とヒナ様は羽毛のお手入れ実演で観客サービスに余念がありません。
ですがオトナたちは寄り集まって何をしているのかというと、婚活で首を伸ばしているのです。真剣です。
オトナ４羽のうち、右２羽は黄色君と青白君。今年もペア続投のようです。
左端の右ピンクバンドは、ヒナちゃんのお父さん。その次にいるのが白ちゃんで、今期ピンク君が大きな関心を示しているらしい女子です。
昨年と一昨年はピンク君は緑白ちゃんすなわちヒナちゃんのお母さんとペアになっていました。緑白ちゃんはパレードの間お留守番ですから、ここにはいません。
赤：「なんやの、ナマイキやわピヨピヨのくせに～！」
黒：「ええ歳してピヨピヨゆ～てたん、あんたやん！」
と、口げんかしているように見えるのが、人間っぽいキング。
赤バンドのお嫁ちゃんと、黒バンドのヒナちゃんとの小競り合いです。
他の個体はオトナなので婚活に忙しくて、誰も遊んでくれません。2012年生まれのお嫁ちゃんと、1013年生まれのヒナちゃんは、婚活に参加しません。御子様ですから。
なお、さりげなく黒バンドのヒナちゃんの様子を見ているようなピンク君は、実の父親。育ての親は黄色君青白君の仮親男子ユニットです。
生みの母は緑白ちゃんですが、高齢なのと足の調子が悪いので（しかも追卵があったらしく）、抱卵子育てをアウトソーシングしたそうです。
さて同じ北海道でも、こちらは登別マリンパークニクス。同じく連休明けの様子です。
２月に海遊館からお嫁入りしたキングがいます。寂しくしていないでしょうか、いじめられていないでしょうか。
「安心してや、ウチ、めちゃ元気にしてるで～！」
パレードでも大活躍。胸を張ってフリッパーを広げ、しっかりと上を向いて真ん中を堂々と歩いているのが、お嫁ちゃんです。
左赤バンド。
海遊館ではお母さんベッタリで、これでお婿さんを得ることはできるのかと心配になるほどでした。
ニクスに来た当初は、赤ちゃん声（ヒナの声）を出すこともあったそうです。
現役のヒナ（左端）がいたので、自分もかまってもらおうと、赤ちゃん返りした？のかもですね。
おねえさん、ワシと遊んだってんか。
モモタ君、相変わらず飼育員さんがお好き。おやつのオキアミを捲きに来た女性飼育員さんにアピールしています。
旭山でも圧倒的にオスの方が多いので、頑張って婚活してもムダだと思っているのでしょうかね。
「あ、あんた、ここにおったんかいな。賑やかやし広うてタイヘンやな。ほな。」 「おいおい・・・。」
元福岡女王、シズクちゃんの母親パセリちゃんじゃないかと思うんですが、当たっているでしょうか。左黒に赤紺ビーズ。
ソルト君（奧）とちょっと挨拶したみたいな動作をして、すたすたと行ってしまいました。
これまでになかった組み合わせのビーズをつけているのが新人。ですが、これまでビーズの色はちゃんと見てなかったもので・・・。
ビーズが番号を表しているとは思ってなかったです。
今になって、第一世代がビーズなしのカラーバンドなのかも？と想像しています。だけどピンクのバンドに黒白ビーズがついている個体もいましたし。
今回どうやら推理できるのは、赤ビーズは「３」を表すのではないか？ということです。なお、旭山動物園では右フリッパーバンドがオスです。
「お父ちゃん、何なん？このへんモヘモヘついてるで。」 「ほっとけ。」
ソルト君（決めつけ）の後頭部に残った旧羽が気になるらしいこの個体は、もしかしたらシズクちゃん（ソルト君の子供）ではないかと思います。
ぎゅ～うっと寄りかかって、後頭部に首をすりつけたりクチバシで旧羽をむしったり。ついには怒られてました。
シズクちゃんだと思う根拠は、かなり希薄です。「顔」と「眼」がシズクちゃんっぽい、と言うか、とても若い。それと、ソルト君が追い払わない。
シズクちゃんらしき個体のバンドは、左黒に赤緑ビーズです。さて、当たっているでしょうか。
ところで、ソルト君、前回書きましたように、左フリッパーに白バンドがついたままでしたが、この写真で確認できます。換羽中だったので、外さずにそっとしておいたのでしょうか。
旧羽をわずかに残したこの王様は、元福岡のソルト王だと思います。
左に白い輪っかがついておりますが、それは昨年１０月に見た時のものではないでしょうか。
小柄な身体、細いクチバシ、控え目な物腰。いかにもソルト王のように見受けられます。
アタリだとしたら、新バンドは右黒に赤赤ビーズ。
連休明けの旭山動物園。換羽の終わったキングは、ぬいぐるみもビックリの美しさ。
さて、３月に転入してきた福岡キングは、どこにいるかな～？
モモタ君、めっけ～！ 左端にいます。トレードマークの「背中の穴」、健在です。換羽直後なんですけど・・・。
その他にも、立派な体格、上クチバシのデコデコ、飼育員さん追っかけなど、この個体がモモタ君であると決めつけるに充分な状況証拠があります。
モモタ君の新バンドは右黒に赤黄ビーズ。
「こんなこともできるねんで～。」
ニコ君、コクチョウもビックリの長い首。綿羽が抜けて白っぽい目の周りと合わせて、何者かわからないアヤシイ雰囲気です。
「へへ～、ちゃんと首あるねんで～。」 ニコ君、首を通常モードで見せてくれます。
なんとも愛らしいお顔。キングペンギンのヒナは「コワカワイイ」。ですが、そう感じる段階を超越すると、もお「メチャカワイイ」でしかありません。
そろそろ目の周りの綿羽が落ち始めて、ちょっとグロテスクなご面相になっている・・・という評価もできるのかもしれませんが、えこひいき優先。
さて、この写真でニコ君はこちらを向いて立っているわけですが、もしかしたら見えているのは背中かもしれないところが、ペンギン首の恐ろしいところ。
やっぱり近くに青ピンク個体がいますね。
今回から長崎ペンギン水族館。
キングヒナのニコ君です。ただ今、首なしペンギンをパフォーマンス中。
モコモコ塊のどちらが前なのか、皆さんなら迷うことはないですね？
向かって右にハラを向けています。見えているフリッパーは右フリッパー。それにしても、愛らしい曲がり具合ですこと。（ヒナなら、さらにペンギンなら、何やっててもカワイイ。）
ついでに、青ピンクのオスは、親のようだけど親でない、と思います。もっと小さな頃に見た時の親のバンド色と違うからです。