ペンギン音頭

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越前国王人鳥館

2013-07-27 14:15:09 | ペンギン

今回から越前松島です。

7月18日、ぺんぎん館にキングが6羽出ていました!

えっ?誰?期待の婿殿?

バンドをチェックしてみると、バンドなしの個体が。真ん中の後ろ向きがそうです。

いや待て待て、療養中のイッちゃんが復帰したのかも?

でも、イッちゃんとは顔が別人のような気がします。

この特大のイヤーパッチ、見たことありません。黒い脇線模様の感じも、イッちゃんこんなんだったかな~? それに、サン君が近づくと怒るし。

そういうわけで、婿殿説に1票。この日は飼育員さんとお話しができなかったので、わからずじまいでした。

 


左端、いつものように鏡の前に並ぶ越前王の面々。

手前から、身構えるサン君(ハッちゃんの父)、激しく小競り合い中の無印王、そしてその対戦相手は疑似抱卵中のゴバン君。

ちょっと離れているのが、抱卵中のハッちゃんです。

おやどうしたのでしょう、両胸の上の方に、円形脱羽症のようなものが。

ハッちゃんは単独で抱卵しています。相方はだれ? やはりヨン君でしょうか。

ところで、前回の話、なぜ「婿殿」なのかと申しますと。

越前のキングは、当館生まれのハッちゃんを除くと、みんな最低でも20歳。

野生から来たので正確な年齢は不明ですが、確実にもっと上らしいです。

こんなピカピカ羽の元気なキングがそろそろお年寄りとは驚きですが、お歳なことにはかわりありません。

そこで、世代交代を進めるべく、ハッちゃんのお相手にも若いオスが望まれまして。

春に伺ったところでは5月中にやって来る予定とのことでした。

さて、この無印キングはどなた?

婿殿なら寿ですし、イッちゃん退院も寿です。

このキングはイッちゃんではないと思うのですが、久しぶりなので自信なし。いずれにしても、もう少し謎を楽しむことにします。


危うし、キングのヨン君。

いたずらジェンツー娘が、ヨン君の尾っぽをつつこうかどうしようか思案しています。

ヨン君は鏡の前に集まる同僚から離れたこのプール際をお気に入り場所にしています。

クチバシの向いている方が鏡の壁です。

今年のヨン君、胸とパッチのオレンジ色が薄めです。グレーの背中も、みんなよりも明るい色。

そんなこともあるのでしょうかね。お年のせいでないといいですが。

ジェンツーは3羽とも色が抜けております。長い尾羽も、すり切れてしょぼしょぼ。もうすぐ換羽なのでしょう。

このあと、ジェンツー娘はしばらく考えているようでしたが、何もせずに立ち去りました。

 


キングは5羽まで登場しましたが、あと1羽がこちら。

美形男子ロク君です。

左端にあるのは、冷気送風ダクト。ガラスと鏡壁が直角になったところに立っています。

どうやら、この太いダクトの陰に潜むのが、最近のロク君のお気に入りみたいです。

もちろんガラス側からでも姿は見えちゃうのですが、遮蔽物があると安心できるのでしょう。

ロク君はちょっと女子っぽい顔をしています。そして、羽並みが抜群にきれいです。

イヤーパッチの色が仲間うちで一番濃いのが目印。

シッポの白い斑点は・・・う~ん、ヨゴレなのか、今期だけの見分けポイントなのか。

 


イワトビの一家も、そろってご清栄です。

手前左は第一子白ちゃん、右は第二子紫君。

専用マットに乗っかっているのは、三児の母青ちゃんと、再婚相手の赤君。

そろそろ換羽が近づいているので、みんな羽がもそもそ気味です。

長女の白ちゃんにはそろそろ縁談が望まれるのですが、なかなか良いお話しはないようです。

年老いた両親も娘の行く末を心配・・・なんてしないのがペンギン。お気楽です。

 


絶好調換羽中のイワトビ末っ子、オレンジ君。

実家の近くでガラスにもたれていたのですが、ひと歩きしているところです。退屈しちゃったのでしょうか。

色が抜けたらなんとなくワルに見えるジェンツー娘の青ちゃんと、一緒に写真に収まりました。どちらも無関心です。

いや、お互いに見て見ぬフリなのかも。今ちょっとイケてないし、見たらわるい・・・。

ペンギンだって気を遣ってないと決して断言できるとは限りません。

 


水際に集まったジェンツー娘たち。

黄ジェンツー、赤ジェンツー、青ジェンツーのやんちゃ戦隊です。

そろって仲良く羽の色が抜けて、シッポも短くなって「ニセモノか?」と疑われるほど?

そろって換羽を乗り切ってくださいね。

彼女たちは名古屋港水族館生まれ。各地にお仲間が進出しているようです。

名古屋といえば、ういろう、味噌カツ、きしめん、ビール大瓶、ひつまぶし。

「ひつまぶし」とは、「うな茶」と呼んでいる地域もあるそうですが、ウナギの食し方の名古屋文化圏的一方法です。

何しろ相手は絶滅が心配されているサカナ。いまのうちに、お総菜としてではなく、気合いを入れて味わうご馳走として、名古屋へお立ち寄りの際はぜひどうぞ。

その他、名古屋のお土産としては、千成瓢箪の焼き印がついた銅鑼焼きも我が家の定番。

ああこの千成瓢箪の代わりにペンギンの焼き印だったらな~。

ついでにいうと、ういろうについては、お隣三重県は伊勢のブランドが気に入ってます。


人鳥繁殖記

2013-07-20 14:24:48 | ペンギン

この夏も繁殖シーズンに突入した海遊館のペンギンたち。

まずはキング。快調です。

7月16日現在で、タマゴは2個確実。写真の彼らを含めて3羽が抱卵姿勢だったので、3個目も産卵があったのかも。

右側のオスは、バンドの色ビーズが12に見えますが、13かもしれません。暗いのと照明の色具合で、茶色と赤が区別しにくいのです。

近くにはゼロ番さんがいましたが、この時はお出かけ中。なのか、ゼロ番さんはもう1羽の抱卵オスの相方でたまたまこのあたりに来ていたのかは不明。

とにかく、ゼロ番さんが産卵したのは海遊館ブログに写真が出ていたので確かです。

お隣のペアは、オス301番とメス230番。そうです。色の見間違いでなければ、あの勝手に命名コミミ姫(2010年生まれ)です。

あのほわほわ巨大キーウイだった、あの子が・・・。

これで目出度くヒナ誕生ということになれば、きっと孫みたいに感じるんでしょうね~。

 


こちらが3羽目の抱卵キング、オスです。

ずっとこの向きこの姿勢でいたので、個体番号は見えませんでした。

また相方らしき姿も見当たりませんでした。

「あんた、まかせたで~」とヒョイヒョイ遊びに出かけてしまうマユゲちゃんみたいな奥さんなのでしょうか?

それとも、思い込みの激しいオスが気分だけ抱卵?

ハラの下にちゃんとタマゴがあることを期待しましょう。

 


段の上のアデリー。

「え? ハラの下に何か隠してへんかやて?」

6月に見たときは、アデリーの巣はこの右にも2つあり都合3ペアが抱卵中でした。

今回はこの巣だけにペンギンの姿が見えます。

この写真左端の巣には、ジェンツーが入っていました。これもカラになっています。

 


前回の続き。

いきなり立ち上がったアデリー。

「ヒナでんがなヒナ。見たってやワシのヒナ~。」

確かにいます!

本当にちっちゃいので分かりにくいですが、こっち向いてクチバシを上に向けています。

見せびらかすような父親の動作が楽しいです。

左下にチラリと入っているのが、母親の背中。

巣のある段に上がるスロープに陣取っています。きっと、警備中なんですね。

 


「お~起きたか。そおか、ハラ減ったな~。」

声は聞こえてきませんが、きっとヒナは鳴いてねだっているのでしょう。

さっそく給餌せんと、体勢を整えるイクメン・アデリーでした。


ジェンツーも今期期待のタマゴが。

3つの巣で抱卵しているようでしたが、右端の巣に「たまごドロボー」が押し入ってましたから、ここは確実。

ただ今メスが抱卵しております。

オスはかなりくたびれた様子をしてます。交代したばかりだったのかも?

プールでゆっくりしてくればいいのに。

海遊館のみならず、各地のペンギン飼育場にはたまごドロボーが出現いたします。

じつはご存じのとおり「タマゴ検め役」。ドロボーならぬお役人様なのでございます。

タマゴの安全を図って偽卵とすり替えるところもあれば、検卵して卵の中身がちゃんと成長しているか調べる場合もあります。

すり替えの場合、与える偽卵はあらかじめホンモノっぽく温めておくのだと聞きました。

 


「うひゃひゃ~、ええ石あったで~。」

嬉しそうな顔で石を運んでいるのは、お隣のご主人。

巣を守る奥様のために、廃屋となった旧アデリー邸から運び出してきたのです。

それにしても、元気いっぱい。次から次へと運んでいました。

羽のツヤなども、右端の巣で見守り中のご亭主との違いが目立ちます。もしかしたら、タマゴがないので気苦労がない、のか?


上野夏黒足

2013-07-16 14:32:03 | ペンギン

「隅っこのケープ一家、暑苦しいマネはやめなさい。」

そう呼びかけたくなるのは、上野動物園の仲良しケープ一家です。見ている方が暑い!

陰には入っていますが、ここは風通しが悪くて・・・。サンドイッチになったお子様が口を開けてハアハア言ってます。

この時はまだシャワーが出ていませんでした。

シャワーさえ出れば、ここは程よいクールスポットになるわけです。場所取りですかね?

 


シャワーが出ました!

飛び出す水の勢いと、跳ね返る水とで、ミストになります。涼しげです。

とはいえ、固まっているよりもバラバラになった方が、より涼しいと思いますけど。

 


西隣のB池のシャワー風景。

必ずしもみんなが水を浴びたいわけではないようです。というか、こちらでは人気薄の模様。

もさもさ換羽中だったら、なおさらシャワーで涼しくなると思うのですが。

そんな中、じっと水に頭を打たせる1羽が印象的でした。

 


上野動物園、ラストは涼しげな写真を。

シャワーのしぶきが水面に落ちるあたりでプカプカ。

クッキリと白黒、お顔も白くて涼しそうです。

やっぱり換羽直後の羽は、いいですね。


油壺岩跳若衆

2013-07-11 14:38:46 | ペンギン

真夏のイワトビ亜成鳥、油壺マリンパークです。

つい先頃までもふもふヒナだったザビエルちゃん。

首筋背中側にちょこっと残った幼綿羽がキュートです。

まだ泳げないそうですが、プールには興味があるようですね。

そしてお食事訓練中でもありました。飼育員さんが指でクチバシを開けて、「これがゴハンだよ」と教えながらサカナを飲み込ませていました。

やだやだやだ~!と抵抗はしてみるものの、口に入ったサカナは素直にごっくん。

近くに親らしき個体は見当たらなかったので、ちゃんと巣立ちしたのでしょう。野生なら自分でサカナを捕らえなければ生きてはいけません。

それに比べれば楽勝なお食事、早く慣れなさいね。

 


プールのアクリル際で押し合いへし合い。

よくある行動ですが、3羽とも亜成鳥なのがスペシャル、だと思います。

彼らはクレイシ仲間。ほわほわのヒナだったときに、固まって過ごしていたそうです。

巣立ちしても、幼なじみは居心地がいいのでしょう。

ザビエルちゃんは、まだ泳げないので仲間に入れません。

早く一緒に遊べるようになるといいですね。

 


イワトビのクレイシにはもうちょっといたんじゃ?

そう思っていると、ぴーぴーと声が聞こえてきました。

声の主は、ここ。屋内に留め置きとなっているサブローちゃんが、おなかすいたコールをしていたようです。

ザビエルちゃんよりも小柄ですが、幼綿羽の残りはありません。

このときは仮フリッパーバンドもつけていませんでした。

元気いっぱい、プラスチック網によじ登ろうと、果敢にアタックしていました。

 


給餌風景です。

オトナに遠慮しつつも、「うちも~」とやって来た亜成鳥。

飼育員さんの手元を見つめる横顔が、サカナへの期待感を表しております。

左上に見える無関心亜成鳥は、ザビエルちゃん。

「暑うてかなわんわ~」と言いたげなクチバシの開き具合がカワイイです。

実際この日は暑くて、私などプール脇のヤシの木陰からほとんど出られないほど。

換羽に入っていたり、この写真の彼らのように換羽が近づいた個体がほとんどでした。

イワトビ諸君、しっかり食べて換羽を乗り切るべし!


最北人鳥

2013-07-08 14:43:40 | ペンギン

ところ変わって、6月の稚内。

市立ノシャップ寒流水族館のフンボルト、フルメンバーです。

前回訪問が2005年9月。8年近くの間に、ペンギンたちも年をとりました。

でも、みんな姿形がスッキリとしています。まだまだ大丈夫です。頑張って増えてくださいよ。

8年前というと、ペンギンに取り憑かれて2年くらいの頃です。

そして、ネット環境もまだまだで、「光」なんて事実上存在してなかったかも。我が家はADSLになったかならないかという頃。

通信速度とプロバイダの無料ディスク容量という2つの理由で、HPに載せる写真は小さくせざるを得ませんでした。枚数も控えめに。

ノシャップ寒流のレポートをご覧になれば、1ページ目の写真が小さいので、「クリックすると大きくなるの?」と思われることでしょう。

遠い目。

久しぶりの場所を訪れると、お年寄り気分が満喫できるのでございました。


京都黒足

2013-07-03 14:46:04 | ペンギン

京都水族館。

開館1年と少し経ち、ケープの繁殖が順調です。

7月2日に見たファミリー。上半身だけモフモフ幼綿羽が残ったヒナが2羽いました。

左で足の付け根を掻いているのがお父さん、こちらにハラを向けているのがお母さん。

お母さんは、中でヒナ2羽からのおなか空いた攻撃に献身的に応えていました。一段落して、息抜きに出てきたようです。心なしかやつれ顔?

お父さんはずっと入り口番をしていました。こちらも、ちょっと休憩みたいですね。

左側のヒナは、よちよちと出てきて、ここで固まったまま。さっきまでピッタリとくっついていたお父さんが離れちゃったので、心細げ。

そして、巣穴の中のヒナ。覗きに来たよそのおばさんを追い払おうとしています。

なんとも愛らしい姿ですが、猛烈に威嚇している、はずです。

よそのおばさん、「いや、ナマイキやわこのコ」と言っているみたいな・・・。

撮影中はただのもやもやに見えたのですが、こうしてみると、巣穴の奥の壁に絵が描いてあることがわかります。

「倒木の向こう側にも穴が開いていて外の草地が見える」図柄ですね。芸が細かいこと。

 

ここは岩山のてっぺん。

特等席の巣におさまっているペアは、先頃ヒナを独り立ちさせたところです。

そういう目で見ると、ちょっと疲れた感じ?

5月に見たときは、ハラの下にゼッタイ何か隠している様子でした。

その後ペン友さんから教えていただいたところでは、ほわほわのヒナがいたのです。

ほらみなさい、やっぱり。

そのヒナは、5月生まれ。ただ今バックヤードで採餌訓練中。まだサカナを見ても食べるものだとはわからないのですって。

クチバシをかぷかぷしたスキに、サカナをするりと押し込んでやるのだそうです。根気のいる訓練ですね。

 

この若鳥が、てっぺんの巣で産まれたコドモです。

てっぺんの巣にいたヒナはどうしてますか?と尋ねたところ、バックヤードで採餌訓練中とで元気にしているとのこと。

さらに、連れ出していただけました。すごいサービス!

抱っこで登場した若鳥、真ん中あたりに下ろされるとキョロキョロしていましたが、すぐに坂を登っていきました。

この写真の左の方に見える坂道です。

自分が生まれた巣を覚えていたようです。

中に入ってみましたが、ご覧の通り、この時は親たちがいませんでした。

留守とわかると、「な~んだ」という感じで、トコトコと坂を下ってきました。

もし両親がいたら、どうしていたでしょうね。

 

水面に浮かぶケープ。ハラが銀色に光っています。

5月に催事訓練中だった姉弟ペンギンの姉ちゃん紫紫は、すっかりたくましくなりました。

写真の亜成鳥は別ペンですが、紫紫ちゃんもしっかり泳いでました。

そして、水中給餌では大人に負けずにアジをゲットしていました。

ほんとうにペンギンの成長は早い。