水のマジックでフリッパーが４枚に見える越前キング。
じつは、前回までの『かみつきペンギン』はこの御方でした。ブリーディングローンで単身赴任したばかりで、いつもの仲間がいないので不安から攻撃的になったり、過剰に高揚してふざけかかったり、なにかそんな心理状態だったのかも？
越前松島水族館のキング、前回とは別のキングにかみついています。
前回かみつかれていたキングは、陸場へ逃げました。どっしっ！とハラ着地が決まった瞬間です。かみつくといってもケガをさせそうな感じではないのですが、とにかくビックリかつメイワク。
越前松島水族館のキングです。左のキングが、右のキングのフリッパーにかみついています。
右キング、フリッパーを振りほどきますが、左キングまだフリッパーを狙っているようす。
やはりまたかみつきに行きます。お気に入りの浮遊場所で攻撃されたキング、いったん避難するようです。
「うぬぬ、もはやこれまでか。」 越前松島のキング、捕まって抱き上げられました。観念したご様子。これから足裏の治療です。まずは右手に控える水道水とブラシでやさしく汚れを落とし、
「早う済ませるがよい。」 きれいになった足裏に薬を塗ります。治療を受けながらも姿勢は真っ直ぐ、威厳を保つ老王様でした。
上越水族館のマゼラン、気持ちよくプールを泳ぐ姿を下から見れば、まっ黒。ペンギンの白黒2色を説明するのに「下から見ると白いハラが明るい水面に紛れてサカナに気づかれにくい」と書いてあったりしますが、逆光になるので無理っぽいですね。
じつは、ペンギンのような白黒塗り分け模様が水中を泳ぐと、小魚の群が混乱するのだそうです。ストライプがあるとさらに効果よし。で、捕食しやすくなるのだとか。
カキ氷が降ってくるスポットでヒンヤリ感触を楽しむ、海遊館のキングとアデリー。キングの首、前回の極短い首をクチバシ90度『上』に向けるとこうなるわけです。身体の中で首の骨がどうなっているのか、気になります。
普通の首と長い首につづき、今回は最短の首。首の骨のＳ字カーブをぐいっと縮めて、なんだか顔まで平たく見えます。こちらもモデルは海遊館キング。
海遊館キング、普通の首と長い首。この長い首をＳ字状に曲げているのが『普通の首』ですが、外からはそのようすが見えません。伸びても縮んでも表面にシワが出ないのが驚異的。
同じく京都水族館、別のケープ一家です。こちらではコドモが巣穴の前で親をガードしているふう。目の斜め後ろ上にある白い模様が、目つき鋭い感じに見えます。
京都水族館のケープ一家、ヒナが親と同じくらいのサイズに育った春先の様子です。ヒナは半分くらい幼綿羽が抜け落ち、亜成鳥に変身中。目の斜め後ろに白いラインが入るのがケープ亜成鳥の目印。
お母さんの肩にフリッパーを添えるお父さんがいいですね。
越前松島のフンボルト皆の衆、「えらいこっちゃ！」「なんやあれ？！」と驚きと好奇心を身体全体で表現しております。
作業のため、飼育員さんが巣小屋を持ち上げたところです。パッと見は石を積んだようですが、ＦＲＰ製。あちこちのプールでよく見る岩も、じつはＦＲＰ偽岩でございます。
越前松島水族館のフンボルト、前回登場した亜成鳥の先輩がこちら。そつなくお散歩イベントをこなしていましたが、やっぱり亜成鳥。何かやってくれます。ご注目を。
お散歩帰りには足を消毒する決まりになってます。ちゃんと消毒液に足を浸すオトナ、その次に控える亜成鳥先輩ですが、
あっ、ズルです。フチに載っかりました。このあと向こうに飛び降り、消毒をスルー！ でもご安心ください。ちゃんと飼育員さんに抱き上げられ、足を消毒液につけてもらいました。飼育員さんはペンギンの前後でさりげなく見守っています。
お散歩終了で広場から戻ります。が、フンボルト亜成鳥、勝手な行動に出ました。直ちに飼育員さん急行！ ここ、行き止まりですけどね。
あっけなくつかまった亜成鳥。足とフリッパーをジタバタ、ラブリーです。けど、ホッペを四角く膨らませているのはお怒りのサイン。普通は相手に向けてやるんですけど。越前松島水族館でした。