堺雅人さん。
19才の頃、おもしろい劇団があるんだよと知人に教えてもらって行った
劇研テント。
薄暗く怪しげな空間でちいさな舞台を囲むように作られた簡易な椅子に座って待つ。
人の息が近すぎるくらいのテント小屋は、来る場所を間違ったと帰りたくなるほどの異空間だった。
早くも手に汗握る中、待ちに待ってやっと後方から俳優が静かに歩いてくる。
そして舞台の真ん中で立ち止まり振り返る。
頭を少しだけ傾けて、無言ー。
ずっと無言。客を見据えている。テントの中、観客は大緊張を強いられる。
なんだろう、この人。
もう息をするのも苦しいくらいに緊張が達したとき
「はやくしゃれべれとおもってるでしょ」
これが堺雅人さんとの出会いであった。20才の堺さん。
知り合って間もない夫と体験した初めての衝撃だったかもしれない。
それから、東京オレンジの舞台が私たちに欠かせなくなった。
今では超のつく人気俳優になってしまって、もうついて行けない寂しさもある。
先週たまたまつけたテレビで、堺党首が熱弁をふるう恋愛新党という番組を観た。
早口でしゃべりまくる様子は汗こそ飛んでこないもののテント小屋時代の彼を思い起こさせてくれる。
できれば照明を薄暗~くして唾も汗も飛ばしてほしいなどと思ったりする。
オレンジの舞台のあるシーンで「おれはパンダだ!おれはぱ・ん・だだー!」と
唐突に脈絡無く激しく泣き崩れる彼に衝動の涙が出たことがある。
やさぐれぱんだと向かい合う堺雅人さんに、テントの薄明かりの照明と息苦しさを思い出し
舞台の上の彼のハッスルと潤みがちな目がありありと浮かぶ。

19才の頃、おもしろい劇団があるんだよと知人に教えてもらって行った
劇研テント。
薄暗く怪しげな空間でちいさな舞台を囲むように作られた簡易な椅子に座って待つ。
人の息が近すぎるくらいのテント小屋は、来る場所を間違ったと帰りたくなるほどの異空間だった。
早くも手に汗握る中、待ちに待ってやっと後方から俳優が静かに歩いてくる。
そして舞台の真ん中で立ち止まり振り返る。
頭を少しだけ傾けて、無言ー。
ずっと無言。客を見据えている。テントの中、観客は大緊張を強いられる。
なんだろう、この人。
もう息をするのも苦しいくらいに緊張が達したとき
「はやくしゃれべれとおもってるでしょ」
これが堺雅人さんとの出会いであった。20才の堺さん。
知り合って間もない夫と体験した初めての衝撃だったかもしれない。
それから、東京オレンジの舞台が私たちに欠かせなくなった。
今では超のつく人気俳優になってしまって、もうついて行けない寂しさもある。
先週たまたまつけたテレビで、堺党首が熱弁をふるう恋愛新党という番組を観た。
早口でしゃべりまくる様子は汗こそ飛んでこないもののテント小屋時代の彼を思い起こさせてくれる。
できれば照明を薄暗~くして唾も汗も飛ばしてほしいなどと思ったりする。
オレンジの舞台のあるシーンで「おれはパンダだ!おれはぱ・ん・だだー!」と
唐突に脈絡無く激しく泣き崩れる彼に衝動の涙が出たことがある。
やさぐれぱんだと向かい合う堺雅人さんに、テントの薄明かりの照明と息苦しさを思い出し
舞台の上の彼のハッスルと潤みがちな目がありありと浮かぶ。
