４歳長男、「できない」って言うぐらいなら。

　最近我が家の４歳児「ほっぺ」の自我がものすごいです。
　そりゃ３歳の頃もすごかったですけど、やっぱり今もすごい。

　なにがすごいって、最近困っているのは「プライド」です。

　４歳児の、プライド。

　ほっぺは私に似て不器用で、３歳の子ができることもできなかったりします。
　着替えなんかは最たるもので、ボタンはおろか、靴下を穿くのだってかなり怪しいです。
　コートを着るのも大苦戦。
　毎日毎日意味不明なことを叫びながら、助けを求めてきます。

　そう、意味不明なことを叫びながら。

　絶対に、「できない」とは言わないんです。

「できないからやって」

　そう言えばいいのに、言いません。
　意味不明に叫んでできないことをアピールして、私が助けてくれるのを待っているのです。
　以前は私がそこを察してやっていたのですが、来春の入園を前にしてそれではいけない、と方針転換。
　助けに行かないようにしました。
　そうしたら。

　さらに暴れるようになってしまいました。

「できないなら、『できないからやって』と言えばいいねんで。ちゃんと言わなわからへんやろ」
　と言っても狂ったように首を横に振るだけ。
　どうしても、「できない」とは言わないのです。

　自分ができないことが、劣っていることだ、と理解しているのだと思います。
　確かに、既に３年制に入園している子たちはさっさとやっちゃうようなことだし、保育所通いなら尚更ですからね。

　最近また、お菓子の個包装なども、「自分であけて食べなさい」と言われるものだから、ストレスも溜まっているのだと思います。

　劣等感を感じている４歳。
　子どもらしくないですよね。
　私自身もそれはわかってるんです。

　わかってはいるのですが、私の方があせっちゃってて……。

　幼稚園に行けば、周りの雰囲気に押されてできるようになるとは思うんです。

　でも、私は専業主婦で。
　今までもよく葛藤してきたのですが、

「子どもがいろいろできないのは、親がサボっているせいだ」

　そう思っちゃうんですよね……。
　トイレトレーニングのときなんて、ほんとにそう思っていました。

　だいぶその思想からは解放されていたのに、また急にとらわれてしまって。

　浮上するのにしばらくかかりそうです……。



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