青い日は晴れ

こら下界。お前はゆうべも職をむなしゆしなかった。
そして疲れが直って、己の足の下で息をしている。

古本屋にて

2008-12-30 18:44:33 | 読書


今年もお疲れ様でしたといいながら、

とっても素敵なことがあったので報告します。

以前、サミュエルベケットについて記載して、

今後読んでいこうと抱負を述べていたのですが、

ベケットさんの小説、

めちゃくちゃ高くて買えまてん、というのが本音。

一冊3150円で、三部作で9450円。

しかもそこらの書店じゃ取り扱いしてない。

池袋や御茶ノ水辺りへ行けば手に入れることができるのですが、

池袋は乗り換えをせねばならないし、

御茶ノ水はどこになにがあるかわからなそう、

一見さんお断りの古本屋がありそう。

(ないだろうけれど)

池袋は電車で30分足らずなんですが、

バイク置くところやら仕度やら(街に繰り出すのだからそれなりの服装で!)、

が難点。

で、手っ取り早くネットでベケットを調べていたら、

近場に通販専門の古本屋があるとのこと。


以前のipodの件でもありましたが、

通販は苦手。

だからとりあえず電話をして、

なんとか手渡しで本を購入させていただけないか、

と交渉してみたら快く了解をいただき、

先ほどはせ参じて参りました。




「フィネガンズ・ウェイクⅠ・Ⅱ」

著者 ジェイムズ・ジョイス
訳  柳瀬尚紀

「マーフィ」

著者 サミュエル・ベケット
訳  三輪秀彦

「世界文学全集27」

著者 サミュエル・ベケット
(モロイ、追放された者、鎮静剤、終焉 収録)

著者 クロード・シモン
(ル・パラス 収録)

訳  三輪秀彦 清水徹 平岡篤頼

「風景と文学」

著者 野田宇太郎


ベケットの小説が目当てだったのですが、

店主が気さくな方で、

「ジェイムズ・ジョイス、

この人がベケットの師匠にあたる人物なんですよ」

と教えてくれて、

そちらも購入。

(フランス文学に疎い自分)

そして三部作の一つ、

「モロイ」が収録されている文学集と、

日本文学で興味がある本、

野田宇太郎さんの「風景と文学」。

野田宇太郎さんは河出書房の元編集長で、

名前だけ知ってましたが、

なにより最近、風景について興味がありまして。


古本屋といっても古書専門店で、

絶版になっている書物を扱っているお店なんですが、

推定38歳の店主がとっても本に詳しくて、本が好きで、

イギリス文学、日本文学、古今和歌集の話を一時間ほどし、

四冊で3500円。

初めて会った人と本を通じて時間を共有する。

素敵な時間をありがとうございました。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
年始のご挨拶 (すろ吉)
2009-01-01 22:17:37
明けまして、おめでとうございます。

旧年中は色々お世話になりました。

今年も宜しくお願いしますね!
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>すろ吉さん (ペギー)
2009-01-01 23:56:07
あら、すれ違いですねw

明けましておめでとうございます。

こちらこそ、すろ吉さんのおかげで
楽しくブログライフを過ごすことができました。

今年もよろしくお願いします(^ω^)
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