以前から目で見たかった各メーカーのリヤサスのオイル
メーカーごとの粘土指数表で知ってはいるのですが、組み立てる度に疑いを持っていました。
メーカーの提示しているのは40°と100°の時の落下速度
120°にもなるリヤサスは高温になれば粘土が落ちるので変化の少ない柔らかいオイルを好むはずですが
そのオイルに対してシムやニードルを積み機能する範囲を決めていくので、やたらと変更できません。
あるメーカーのリヤサスをセッティングしていると、ノッチを駆けていくとある場所から突然動かなくなります。
厚めのシムを少ない数で積んでいるのでそのせいだと思っていましたが
オイルにも関係しているのではないかと思っていました。
空の容器を用意し
まずは私の大好きなハイパープロ社のリヤサ専用オイル
中央にオーリンズ社のオイル
そしてお助け的に使っているベルレイ社のオイル
こちらはフロントと共用のオイルになっています。
もう一つ気になるシルコレン社のオイルも試したかったのですが粘度指数でベルレイ社の方がやらかかったので密かに個人的に試すこととします。
オイルの入った容器に同じ重さのベアリングボールを入れ
一気に逆さまにすればベアリングボールの落下スピードでどのメーカーのオイルが柔らかいのかわかるはずです。
さて、試してみましょう。
それ!
ここまで差が出るとは思いませんでした。
圧倒的にハイパープロ社のオイルがやらかいです。
次にベルレイ社でオーリンズ社のオイルはハイパープロオイルが底着きしてもまだ中間にいます。
何が言いたいかというと120度を超えるリヤサスのオイル
硬いオイルでは高温になったときに熱だれのためオイルはシャバシャバになりダンパーが利かなくなり
やらかいオイルは高温になったときの変化が少ないはず
しかしシムを多く積まなければなりません。
フロントフォークでも有効なオイル粘度を変えてのセッティング
高粘度のオイルはへたるのが早いのでインナーチューブに社外インナーバルブを組み込むことで対応できます
が!
圧側のダンパーしかほぼ効きません。
シムをメインに考えるのか、オイル粘度を当てにして組むのかで動きが違ってくるとは思いませんでしょうか?
ハイパープロ社のリヤサスにはオイルがやらかいので数多くのシムが積んであります。
なるほど!なるほど!
メーカーの提示している粘度は目で見ても数値と合致していました。
これで安心して組み立てられます。