お腹が空いたボクが時々利用する定食屋に入って席に着くと、店にあるTVはちょうどワイドショーが始る所だった。ボクが久しぶりに注文した定食“マーボナス”には・・・大嫌いな緑色した長ネギがお皿のあちこちに潜んでいる。以前は“入っていなかったのになぁ”・・・ボクは心の中で呟きながらネギを除けて茄子に箸を近づけた。TVを見ながら茄子をつまんで口に入れ、ご飯をほうばる・・・その繰り返しの中、皮一枚幅2cm程の緑色のネギが茄子に絡まった事に気が付かずにうっかり口にしてしまった。
“うっ”・・・その歯ごたえと感触に・・・ボクは苦虫を噛みつぶして眉を歪める。だが、濃いマーボソースのおかげでネギの苦み走る味がなかった事にホッとして、すぐに丸飲みして胃袋に沈めたのだった。ボクが定食をもう少しで食べ終わりそうな頃・・・ワイドショーは京都市内の下水道に逃げ込んだ体長70cmのトカゲを捕獲しようと悪戦苦闘を続ける報道が、東京都内の特養施設に勤務する30歳の男のホームヘルパーの暴言の報道に変わると、ボクは思わず箸を止めて画面を見つめた。その場にいた数人の客も、同じように箸を宙に浮かせたまま顏をTVに向けて聞き入った。
それは・・・“今年1月、30歳の男性職員がオムツ交換の時間帯に、90歳の女性に性的な行為を求める言葉をかけた”・・・と言うもので、日頃から施設の介護に疑問を持っていた女性の家族が、室内にテープレコーダーを置いて録音したから発覚出来た事に間違いはない。そうこれは・・・偽装マンション事件同様に氷山の一角に過ぎない介護の現場の実態・・・ボクにはそう思えて仕方がなかった。
テープレコーダーには、ホームヘルパー二級資格を持つ勤続四年目のその男と、一緒に介助していた21歳の男の主任ヘルパー二人の会話がしっかりと録音されていたが、時折ある笑い声が腹立たしい・・・と言うより虚しい思いにさせられた。
目線を残り少ないマーボナス定食に落とすと、ボクは一息に詰め込んで冷たい水で喉を潤したのだった。他の客も気分が悪そうに再び箸を動かし始めていた。
ボクにしてみたらホムヘル30男の暴言は・・・不思議でも何でもなく、日本各地で“ありがち”だと思っていた話だった。ホームヘルパーが活躍する介護の現場に関しては、実際に働いている友人や某事業所に務める友人や、看護師からも現場の実情についての話を聞かせてもらっているので今さら驚くような話はない。でも、こうしてTVの報道を見たりネット報道を読むと、実際には・・・ボクが知っている事や想像している事以上に・・・様々な事があるのかもしれない。
帰宅してからネットで検索してみると・・・
今年4月に施行された高齢者虐待防止法の「性的虐待」と「心理的虐待」にあたるとされて、30男は自宅謹慎7日間、21男はを同5日間と減給5%(1カ月)の処分が下されたと書いてあった。生温い事この上ない処分だとボクは思った。そんな短い謹慎処分で済まそうとする神経が理解出来ない。そんな男がいる施設に高いお金を払って誰が入居したいと思うだろうか。資格剥奪かクビか・・・は言い過ぎだろうか?
ホームヘルパー制度には元々反対で疑問視しているボクだが、そんな甘い処分では、本当に一生懸命にお世話をしている人達が報われないと思ったのだ。
苑長は“決してあってはならない事。お詫びしようがなく本当に申し訳ない。再発防止に努めたい”と話している事が書かれていたが・・・介護の現場をどこまで理解しているのかと言う事に大きな疑問が残った。経営者と従事者の温度差と溝は・・・利用者とその家族にはもっと深い溝になる事に間違いないのだから。
なんだか・・・苦味を消されたマーボナスの具のネギ・・・のように感じてしまったボクだったのだ。
↑エッセイ風になっただろうか・・・↑(爆)
“うっ”・・・その歯ごたえと感触に・・・ボクは苦虫を噛みつぶして眉を歪める。だが、濃いマーボソースのおかげでネギの苦み走る味がなかった事にホッとして、すぐに丸飲みして胃袋に沈めたのだった。ボクが定食をもう少しで食べ終わりそうな頃・・・ワイドショーは京都市内の下水道に逃げ込んだ体長70cmのトカゲを捕獲しようと悪戦苦闘を続ける報道が、東京都内の特養施設に勤務する30歳の男のホームヘルパーの暴言の報道に変わると、ボクは思わず箸を止めて画面を見つめた。その場にいた数人の客も、同じように箸を宙に浮かせたまま顏をTVに向けて聞き入った。
それは・・・“今年1月、30歳の男性職員がオムツ交換の時間帯に、90歳の女性に性的な行為を求める言葉をかけた”・・・と言うもので、日頃から施設の介護に疑問を持っていた女性の家族が、室内にテープレコーダーを置いて録音したから発覚出来た事に間違いはない。そうこれは・・・偽装マンション事件同様に氷山の一角に過ぎない介護の現場の実態・・・ボクにはそう思えて仕方がなかった。
テープレコーダーには、ホームヘルパー二級資格を持つ勤続四年目のその男と、一緒に介助していた21歳の男の主任ヘルパー二人の会話がしっかりと録音されていたが、時折ある笑い声が腹立たしい・・・と言うより虚しい思いにさせられた。
目線を残り少ないマーボナス定食に落とすと、ボクは一息に詰め込んで冷たい水で喉を潤したのだった。他の客も気分が悪そうに再び箸を動かし始めていた。
ボクにしてみたらホムヘル30男の暴言は・・・不思議でも何でもなく、日本各地で“ありがち”だと思っていた話だった。ホームヘルパーが活躍する介護の現場に関しては、実際に働いている友人や某事業所に務める友人や、看護師からも現場の実情についての話を聞かせてもらっているので今さら驚くような話はない。でも、こうしてTVの報道を見たりネット報道を読むと、実際には・・・ボクが知っている事や想像している事以上に・・・様々な事があるのかもしれない。
帰宅してからネットで検索してみると・・・
今年4月に施行された高齢者虐待防止法の「性的虐待」と「心理的虐待」にあたるとされて、30男は自宅謹慎7日間、21男はを同5日間と減給5%(1カ月)の処分が下されたと書いてあった。生温い事この上ない処分だとボクは思った。そんな短い謹慎処分で済まそうとする神経が理解出来ない。そんな男がいる施設に高いお金を払って誰が入居したいと思うだろうか。資格剥奪かクビか・・・は言い過ぎだろうか?
ホームヘルパー制度には元々反対で疑問視しているボクだが、そんな甘い処分では、本当に一生懸命にお世話をしている人達が報われないと思ったのだ。
苑長は“決してあってはならない事。お詫びしようがなく本当に申し訳ない。再発防止に努めたい”と話している事が書かれていたが・・・介護の現場をどこまで理解しているのかと言う事に大きな疑問が残った。経営者と従事者の温度差と溝は・・・利用者とその家族にはもっと深い溝になる事に間違いないのだから。
なんだか・・・苦味を消されたマーボナスの具のネギ・・・のように感じてしまったボクだったのだ。
↑エッセイ風になっただろうか・・・↑(爆)
家の父親の兄と姉のところはホームヘルパーさんに
お世話になっています。寝たきりでまるっきり
お世話しないといけない状態ではないけど
少し手助けしてもらうだけでもかなり
状態は良くなるんだよね。
そういう意味でも必要なお仕事だと思うけど
現実はなかなか厳しいようで・・・。
丁寧な仕事と対応はどんな事なのか・・・結構曖昧だと思うよ~
優しいだけじゃダメだけど、この件に関しては最低最悪だね。
そう言う人でもホムヘルになれちゃうのが・・・なんだかねぇ・・・と思った次第で御座居ます。
だから・・・某所は男の看護助手を敬遠するのかなぁ・・・女性にしてみたらやっぱり嫌だろうしねぇ・・・