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都議会議員選挙で負けが濃厚な自民党の挽回策

2017-06-27 13:56:00 | 時事問題 政治
通信社の世論調査では、都民ファーストが第一党になる可能性が出てきている。自民党と接戦になるといわれていたが、都民ファーストの伸びているとみられる。

決められない知事と自民党にいわれた都知事小池が、豊洲移転を都議選公示前に決めた。これにより、豊洲移転をどうするかという市場問題が都議選テーマから消えたと解される。自民党は、築地も残すという案は非現実的であると小池批判をするが、有権者には先のことなので、まず目先の問題で判断される。

目先の問題とは、都議会の改革である。都知事小池の登場で、都議会における既得権を持つ自民党のおごりを都民は見せつけられた。極めつきは、小池が就任時に都議会に挨拶に行ったときの都議会議長川井の態度しぐさであった。握手もしない、話もしない、写真も拒否する、まるで無視で、いじめっ子の姿をテレビで多くの人が見た。都議会における質問にも、自民党は原稿にないことを質問して小池いじめをしていた。都議会は腐っている、と見たのが常識ある都民の感想であったろう。都議会自民党のオウンゴールである。都議会議長川井は、都知事小池が都議会閉会の時に行った挨拶では、笑顔で握手したが、覆水盆に返らず、である。

都民ファーストは、小池の清廉さを背景にそんな都議会の改革を唱える。小池が知事の給与を削減したことにならって、議員の報酬の削減や交通費の節減などを掲げる。もっと大きな費用に目を向ける必要もあるのだが、経費節減としては当然のことなので、やれるところからやるというのは庶民受けする。

自民党は、小池都政に全部が全部反対で野党の立場にあるということは言っていないし、事実そうではない。是々非々であることはもっと強く訴える必要がある。メディアが、自民党と小池党の対立をあおっている節もある。

都知事小池の行政能力は疑問視されている。提言は良いが実行力はどうか分からない。就任から半年たってこれといった実績が見られない。豊洲市場問題は辛うじてかわせることになったが、自分の仕事ではない。築地再開発を自分の仕事にしたいという願望があるのだろうが、願望だけでは行政は成り立たない。知事が自分が代表である党派を議会にもつことは、独裁スタイルで、民主主義であろうか。自民党は、こんな小池の弱点を突いているようだが、庶民受けはしない。

自民党は今からでも遅くない。都議会の改革を語って挽回したらどうか。都民ファーストの改革案にこだわらず、いかに都税を有効に使うか、その具体案を一つでも示して、ジャブならずパンチをきかせるとよい。

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