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クールな生活

日々の雑感と意見

中国の中小企業経営者からの便り

2009-01-12 13:58:00 | 中国の話題
100人強の従業員を有しているディスプレイ製品のメーカーの経営者から便りをもらった。

この2,3年、アメリカやヨーロッパ、アフリカからの需要があって輸出が増えてきてよい成績となってきたが、9月以降、アメリカとヨーロッパからの注文が止まり、内需に重心を置かざるを得ない状況となった。特に投機的なことをしていなかったから、金融危機の影響を被ることはなかったが、需要減が大きく経営にのしかかる。競争も激しくなり、すでに破産した同業もいる。キャッシュフローにはこれまで以上に気をつけるようにしている。支払いの危なっかしいところの仕事は断るという安全策をとっている。2009年度の予算は厳しいものを作成したが、うまく乗り越えられると思っている。手を広げず、現在のビジネスに注力することで、凌ぎたい。
当たり前のことかもしれないが、真面目にこつこつやればなんとかできると信じてやるしかないということを言っている。まさにその通りであると思う。

その会社の従業員には、日給月給制の社員と時給制の工員がいる。仕事が忙しいときはもちろん早出残業で対処する。それでも間に合わないときは臨時のアルバイトを雇う。逆に仕事がないときは工員を休ませる。自宅待機のときの給料は最低賃金が支払われる。解雇も罰金もある。(特に中国の会社は罰金制が厳しい。ルールを守らなければ罰金にする。罰金がなければルールを守らない傾向がある)。今回、需要減にはなっているが、解雇はまだしていないという。

人材派遣のシステムは中国でもある。業種に限定しているのかどうか明確な知識がないが、通訳などは人材会社の登録している人に頼むケースも多い。日本のような製造業における派遣に似たシステムはある。繁忙期になると臨時工を雇うわけだが、直接募集をかけるときと人材会社に手配を頼む場合がある。景気が悪くなったときの解雇はあり、今回も突然の解雇でトラブルになっている会社もある。
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何でもありの中国

2008-09-24 07:33:07 | 中国の話題
メラミン入り牛乳は完全に意図して入れたのだから性質が悪い。害毒となるものを少量入れると味がよくなる、だから入れる。伊利は、蒙牛、光明と並んで中国の大手の乳業メーカーである。蒙牛が一番旨いといわれている。どれか少し甘みが強かったのがあった。といっても中国の牛乳の味レベルは低い。日本の牛乳に慣れているせいなのかもしれないが、日本の牛乳の方が圧倒的においしい。やはり技術のためあろう。短期ではあったが私が中国で生活をしていたとき、当初、牛乳を生で飲むのにちょっと抵抗があった。しかし、飲んでみて異常と思わなかったので、以後余り気にしないでスーパーで気軽に買ってきて飲んでいた。賞味期限の記載が日本のように2,3日でなく1ヶ月くらいの長期間であった。日本でもパックの牛乳は保存が長いのでそれなりの手を入れていると思っていたので、味がおかしくなければ大丈夫だと思っていた。ただ冷蔵庫の中とはいえ1週間以上置いたのはちょっと味に変化があったので、捨てたことがあった。私が飲んだのは2年前で、味がそれほどよくなかったからメラミンがまだ入る前に製品であったのかもしれないが、甘いのもあったからすでに入っていたのがあったのかもしれない。1年経った今、私の健康は一応問題はない。自分が飲んでいたのは問題がなかったのだろうと思っている。健康面でも考え方の面でも、私は幸せな人の部類に入るのかもしれない。

中国にも食品衛生法はもちろんある。意図して法を破るものは別として、法が完全に守られているかどうかは、他の法律も同様怪しい。賄賂の国だから役人への賄賂次第でどうにでもなる。工場自身、いわゆる箱物は、天洋食品工場などテレビでも見られたように、立派なところが多い。問題は管理である。中国人の考え方の基本は、多くの人の指摘があるように、自分勝手である。自分さえよければ他の人のことは考えない。人口が多いから他人を押しのけて自分が生きなければ生きれない、と言われれば至極もっともである。偽物あり、安全よりも儲け、儲けさえすれば何でもあり、中国の商売はそれである。行政面で規制しても先に述べたように賄賂社会だからもうどうしようもないところがあるのだが、今回死者が出てしかも全世界に情報を発信してしまったから、大国中国はそれなりに行政面での責任をとる必要がでてきた。それがナントカ食料関連局長の辞職になる。要人のくびは良心の問題ではなく、共産党政権維持にためである。今の中国の政治はその程度である。

中国の何でもありに類似しているのが、日本の事故米である。日本も中国を見習ってしまったという典型的な悪である。しかも役人の接待のおまけまで後進国中国の役人の真似である。どうすればこんな馬鹿なことがなくなるのであろうか。役人向けの規則を作り必罰を徹底することである。役人を使う立場の行政が、私利私欲をなくすればよい。それが出来なければ大臣にはなれないシステムが必要になる。
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中国人の嘘と福田の対応

2008-08-08 07:49:52 | 中国の話題
中国人は嘘をつく、基本的にそのように思ってよい。なぜか?自分の防御のためである。自分の方に都合が悪くなると必ず嘘をつく。見え透いた嘘でも悪びれもなく、つく。その嘘がばれても特に自分が悪かったなどとは一言も言わない。嵐が過ぎ去るまでじっと待つ。それが一般の中国人の姿である。為政者は基本的には一般の中国時とは違う。それでも嘘をつく。彼らの嘘の言い逃れは、責任を他人に転嫁させることである。自分を美化するためにどんなことでもした毛沢東が、そんな中国人の鑑なのであろう。ただし、これは日本でもあることで中国人ばかりを責めるわけにもいかないが。

日本の警察は福田に文句を言ってもよい。自分らのした仕事が中国警察に否定され、今度は自分らの結果と同様の結論になりそうで、一体自分らの仕事はなんであったのか、と詰め寄るくらいのプライドがあるはずだ。事なかれ主義で生きるのが官僚でも何でもトップクラスの生き方であろうが、底力を有する実務レベルの文句をメディアが拾ってもよいのではないか。

中国の餃子毒入り事件を福田が何故うやむやにしようとしたのか分かる人は、日本の大衆には居るまい。高村がいくらか解説したところで日本政府の隠匿の事実には誰しもが残念に思っている。福田が「大国、中国」に尻尾をふるだけだ、と解釈すれば単純で分かりやすい。そうあって欲しくないのであるが、中国の北京オリンピックの成功を思わんばかりに、日本大衆の不安は後回しにするという結果になっている。北朝鮮の場合も似たようなことである。彼らの「人権」、北朝鮮の食にありつけない人々のための人権保護を第一に唱え、日本人の拉致の人権は後回しにしようとしているのが今の福田のスタンスにみられる。なぜか?福田が本気で日本国民のことを第一に考えていないからである。福田は真面目に一生懸命やっている、それは分かる。しかし、福田は為政者として国民の目線ではないのだ。それは小泉と変わらない。二世政治家(政治家とはおこがましいと、つらつら思うが)のもの考えかたなのだろう。やっぱり少しずつでもいいから変わって欲しい。
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自衛隊輸送機が中国へ行く

2008-05-29 08:56:45 | 中国の話題
日本の政治と自衛隊法からすれば大変なことなのだろうが、中国にすれば、単に救助物資が欲しいだけで、自衛隊機云々はご都合主義を採っているだけで、日本はことを難しく考える必要はないのではないか。中国はいつでもご都合主義である。靖国参拝への批判にしても、日本の軍国主義を批判して自分たちの共産党政府を正当化する手段であったとみれば、いつもの手であると思う。中国は救援物資が欲しいわけだろう。輸送機は、自衛隊機にしろ、なんだっだてよいわけで、日本から自衛隊機ではどうかと言われる前に、いわば先手を採って自衛隊機でもよいですよ、といったと理解してよいのではないか。中国は自分たちの考え方に余裕があると誇示したいというウラがないわけではないだろう。メディアが大騒ぎするのは一体なぜか。

それよりも、日本政府は、中国地震の援助のために、災害救助に強い自衛隊の「派遣」の用意があることをしっかり言ったのだろうか?救援物資を運ぶだけであれば、自衛隊機をなぜ使うか、他の飛行機を使うよりは物量で有利なのか、他の飛行機の融通がつかないのか、はっきりさせてから決定すべきである。中国から自衛隊機「指定」出来たわけではないから、勿論そんなことが出来ることではないから、日本が費用の面や人的面を考えて、日本が決めることである。

日中国交のよい兆しだなんて福田がはしゃじゃいけない。なんなら、少し悪になった言い方をして、今、小泉総理であっても同じ言い方を中国はしてきますか?と問いかけてやればよい。中国に地震による災害状況を明確にしてもらい、中国の思惑を勘ぐりながら、人道面で粛々と救助する、日本はそれがふさわしい。
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中国地震地への日本救援隊の派遣に思う

2008-05-22 15:51:41 | 中国の話題
日本救助隊は、得意の生存者救出ができないまま帰国した。医療チームは災害現場に踏み込めず、都市の病院での医療活動となる模様である。救助場所、医療活動区域について中国側といろいろ「交渉」しなければことが進まない状況であったという事実から、日本として考えるべきことがある。

国間の行き来には政治の問題がまとわりつく。中国の自治区での内政事情、四川省での核施設の放射能漏れの心配、こうしたことを考えれば、中国が素直に当地に誰でも入れることは躊躇することが理解できよう。この辺のことは外交担当の調査部門がよく把握して、今回のような非常時では、官邸が主導して計画段階ですり合わせを速く十分に行なうべきことでないだろうか。勿論、調査内容や真実の理由を必ずしも公表する必要はないが。日本の外交レベルでは、実際には中国の言いなりになってしまうのは予想されようが、救助隊にも医療チームにも納得のいく行き方にしてほしかった。特に両者とも設備を持参するから、持参設備がフル稼動する活動を誰しもが期待する。

別な見方から、こういうときこそ、日本の調査部門が中国の内情を勘ぐりを入れて考察できる機会でもある。特に核関係、エネルギー資源関係には神経を尖らしてよいのではないか。中国の打撃の大きさにより、現行の国家計画を修正しなければならないことになろう。それをどう読んでいくか。被害者の救助がまだ終わっていないときに不謹慎といわれるかもしれないが、国家としての動きにも注意したい。
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中国西安からの地震関連情報

2008-05-19 08:29:10 | 中国の話題
西安の知人からメールが入った。西安は地震のほとんどなく、十年前、一九九八年に体感したのがあったらしいというくらいの所で、地震を初めて体験したという人が少なくない。それでも地震という言葉を知っていて、地震当日午後二時半、揺れに気がつくと、地震だという語が出たという。机の下にもぐるという動作を本で知っていたというが、一瞬どうしてよいか分からなくてうろたえたようで、逃げようという合図が出て、皆急いで建物から飛び出したそうだ。大きな揺れでかなり怖かったという。横揺れのようであった。文面から察すると、我々が感じる震度四くらい、あるいはもう少しひどい感じのようだ。その後、夜に、さらに翌日の朝も少し大きめな余震があって恐怖を一層実感したことだった。

西安は昔の長安で、陝西省のほぼ中央の都市である。陝西省は四川省の隣、北北東に位置する。四川からは、途中に大きな山脈があり、川がありで、かなり揺れが吸収される形で、四川よりはずっと被害は少なかったようだが、それでも建物に亀裂が入ったのもあったとのことである。陝西省でも南の地区は四川省の直ぐ隣であるため、被害が大きく死者も何人か出ている。陝西省全体での死者は二百人を超えている。西安の会社では募金活動を行なって、被害を受けた社員と四川省へ義捐金を送っている。また、街頭では献血活動が行なわれ、行列が出来るほどになったという。一方、仕事をする意欲がなかなか湧かず、インターネットで地震の被害状況を見て、現地の人々の心配をしていることが多いという。

日本からの救助隊の動きは中国のテレビでも流され、感謝され、期待されている。もっと早く来てもらいたかったとも言っている。何かしてあげても、自分が頼んだのではなく、やった人が勝手にやったのだから、という言い方で、あまり感謝をしない人たちなのだが、こんどの日本隊には大いに感謝をしている様子である。
確かにもっと早く来てほしいというのが、現場の声である。それをいろいろ理由をつけて、自分たちの現行システムを守ろうとするのが官僚らである。日本も阪神大震災のときスイスの犬が来るのをウェルカムとしなかった。その後自覚して自前でレスキュー隊を作って今度は海外にも派遣できるようになったわけである。当時は無知がなせる業であった。為政者の質もひどかった。中国も、自国の人たちを救うということを第一に考えて、日本の過去の災害救助の実績を知学習していれば、もう少しよい対応が出来たであろう。賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶという格言がここでも使えよう。
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中国四川省の地震と胡錦濤の対応

2008-05-13 08:45:35 | 中国の話題
四川省の地震は、強さもさることながら、広域に渡っている点でも大地震である。
昨夜は、地震発生のニュースといっしょに、胡錦濤が直ちに温家宝を現地に派遣したという報せも伝わってきて、対応の速さに感心した。温家宝は地質の専門家でもあるから、余計適任であろう。これが戦時における対応という通常の姿である。

阪神大震災はもう十年以上前になるが、当時の首相村山富市の行政能力不足というか、お粗末な対応のお蔭で、救助活動が非常に遅れたということがあった。地震発生後も財界人との朝食会を行っていて、そこで財界人から指摘されてやっと対応を始めたという話を聞いていたし、救助に関係した人が、もう少し首相が速い指示を出してくれていればあれほどの数の死者は出なかったであろうという意見を雑誌に書いていたのを読んだことがあった。トップの動きの重要なことが、有事のときに一段と認識される。先日の自衛艦の衝突事故の情報伝達とその対応の粗末さと比較すると、胡錦濤の動き、中国の対応の仕方を、日本の行政部門は、危機における処し方という点で参考にすべきである。
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胡錦濤来日と福田の五輪出席

2008-05-12 08:35:28 | 中国の話題
胡錦濤は、予定のスケジュールで予定の行事をこなし、準備したとおりの動きが出来たとして、満足であったろう。想定外であったのは、福田のオリンピック開会式参加の即答をもらえなかったことと、歴代総理朝食会で安倍がチベット問題を話題にしたことことだろう。

福田はパンダではしゃいだようだが、パンダ借り入れは今、目先の日本を考えたときに、何のメリットがあるというのだろうか。福田は、政治という面でもう日本国民の人心から完全に離れた人になった。福田の姿勢は、薬害肝炎時の対応、年金処理の期限での発言で、「なんだ、この人は?」と日本国中が思ったが、その後その真面目さで少し日本国民に理解が出てきたように見えた。しかし、後期高齢者問題の対応やガソリン税等で決めることをしない首相の指導力のなさというイメージが出てマイナスになり、今また胡錦濤対応でプラスのイメージが全くなくなった。

福田がオリンピック開会式に参加するということを即答しなかったのは、福田の日本国民へのせめての「思いやり」があったのだろうかどうか、あるいは各国の指導者がまだ態度を明確にしていないところもあるから状況を見てという福田主義から出た態度かが分からないが、福田のオリンピック開会式への参加は、日中間の大きな問題への解決のひとつ、あるいは中国への外交的「貸し」のひとつとして考えれば、福田パンダが何かしら考えて、自身の意見をはっきりと出す機会であったと私は思った。

歴代総理朝食会で先に述べた安倍のヒットがあったが、小泉が出席しなかったのは残念に思う。小泉が参加しても、以前、靖国参拝で中国の言いなりになってしまった中曽根が主催だからといって無理に靖国問題を出すことは何もなく、小泉が得意の音楽談義で中国の十二楽坊を話題にしてあげてもよいわけである。たとえ靖国が話題になっても、基本的に日本人の宗教心を説明して理解を求めることは、朝食会の席では許されることではないか。とはいえ、朝食会とはいえオフィシャルなものであるべきで、予め話題を出し合って、ある程度の「議論」があって然るべきである。それが国民の代表選手である国会議員の務めである。

日本側は総括として、今回の胡錦濤来日では、当座の対中国外交にプラス効果はなかったと考えてよいのではないか。折角の機会が十分生かされなかったのは、準備にポイントをついていない節があったと反省してよい。
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中国は「中」国

2008-05-05 09:08:07 | 中国の話題
中国は、世界の中華の国を意味するところからつけられている。今や、大国になりつつあるというのがメディアの評判である。一方、日本には大国というネーミングをされない。
「大国」になりつつある中国の主席が来日する。日本首相福田は堂々と日本の主張をして欲しいという声が出ている。という裏は、福田に日本の主張がまともに出来ないのではないかと懸念する人が多いのである。

中国は客観的に言ってまだ「中」国である。大国ではない。今、世界で大国は、アメリカのみである。大国とは、世界を動かせる国である。日本もまだ「経済大国」といって、部分大国のひとつである。日本から経済援助を引き揚げると、干し上がる国が多々出てくるのことを世界は知っている。それでも日本はお人好しであるから、よっぽどのことがない限り現状を変えないで、援助を続けてくれるだろうと多寡を食われている。今の日本には外交がないといわれる。日本には金があるから、それのみで外交が出来ると思ってはいないか。その金がどこから出て来たのか、金の用途を決める者が、国民の負担であることをよく認識していない。外交では外務省になるが、手元に直ぐ金があると思っている者どもである。日本の識者はこのような状態を恥ずかしいと言うが、外務省の本人らは一向に解せず、相手の要求どおりじゃぶじゃぶと金を出す。それを決められるということがエリートであると自分らで思っている。外務省の中国対応がまさにそのようであるという。そして、中国を「大国」扱いにし、自国の日本を小国に評価する。ODAとして大金を中国に与えて、さらに媚を売ることをするものもいて、中国のやりたいようにされている。中国が北京オリンピックを開催できるのも、アフリカに「援助」が出来るのも、日本の「援助」があるから、ということが既成事実であっても忘れ去られている。なぜだろう。エリートがエリートらしい仕事をしないからである。自国を考えないという点で馬鹿であるからに他ならない。中国が日本からODAの大金を引き出した際の戦略を学習するだけで自国を考えられるのに、である。馬鹿につける薬はない。だからいつまでも治らないという構図が続く。

首相が頑張れば構図は変わる。今は、福田が構図を変える立場にあるから、福田が頑張ればよいのだ。日本を守るという意識をもって外交をすべきなのである。それが福田政権の寿命とも関係する。中国を現状の「中」国として接し、中国から頼られる日本をはっきりと示すことである。日本は大国ではないから、なにも大国ぶることはない。しかし、少なくとも明確に中国に金を与えているから、相応の接し方ができるのである。福田にそれが出来なかったらもう誰が何といっても駄目だろう。かっての村山富市の無知や河野洋平の軟弱さを福田は知っているはずである。自分の国を守れない人に首相をつづけてもらうわけにはいかない。
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胡錦涛を迎える

2008-05-02 12:55:16 | 中国の話題
日本の内閣の支持率情報は中国のテレビでも放映される。福田内閣の支持率が20%という情報も早くも北京に伝わっている。胡錦涛はそれなりの心積もりで福田に対応してくるだろう。福田政権はせいぜい今年一杯と北京も読んでいるだろう。福田政権は発足半年経つが、これほど早く終焉になるであろうとは読めなかったであろう。それでも胡錦涛は予定通りやってくる。江沢民や温家宝の時のように彼らは万全の準備で来るから、日本はただ和やかにやればよいというだけでなく、日本としての実入りを明確に意図すべきである。
冷凍餃子問題にばかり目をやらないで、政治の問題、中国の軍拡の問題と石油に関係するエネルギーおよび領土問題など、中国の真意を見極める機会であるから、それなりの突っ込んだ議論を首相福田には覚悟してやって欲しい。

政治の面以外に、外国のトップに知って欲しいのは、日本の文化であり、日本人の考え方である。代表例は何かとなると日本人の間でも議論になってしまうのであろうが、現代の中国人に見られないことに宗教心がある。中国共産党は宗教を受け入れていないので、どうしても考え方が受け入れられにくいであろうが、日本人は宗教と宗教心を区別して使っている、宗教心を生きるバックボーンにしている人も多い、そんな話から、各民族固有の考え方の理解を、京都かどこか静かなところで、茶を飲みながら、語り合う時間はないのだろうか。中国人も茶は殊更好きであるから、流儀とかナントカ言わず、茶話は興味をもつはずである。もう一点、面白かろうと思っていることは、羅生門という映画の感想を語ってもらうことがある。人それぞれで物事を別の面から見ているという風刺が、ものの考え方を養うのために興味深いと思ってくれないだろうかということである。

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