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韓国大統領文在寅の平昌五輪合同チームに飛びつかない北朝鮮

2017-06-28 15:51:07 | 時事問題 政治
韓国大統領文在寅は、大統領選前の今年1月、平昌冬季五輪が開かれる江原道の知事崔文洵と会談した際、「南北関係を改善するには、非軍事的、非政治的、非外交的な分野であるスポーツ交流から関係を切り開いていくことが望ましい」と述べて、平昌五輪の南北共催をにおわせていた。

24日、中部の茂朱で開幕した世界テコンドー選手権大会の開会式の演説の中で、韓国大統領文在寅は、平昌五輪に北朝鮮選手団が参加すれば、人類の和合と世界平和推進という五輪の価値の実現に大きく寄与する、と述べ、南北合同チームと開会式での合同行進の実現を訴えた。これより先に、韓国文化体育観光相都鍾煥が、20日、一部競技の北朝鮮での分散開催などを検討していることを表明し、IOCは、五輪ムーブメントは常に橋を懸けるためにあり、壁を築くものではないと賛意を表していて、韓国大統領文在寅は、IOCの前向きな態度に気をよくしていた。

これに対して、韓国を訪問している北朝鮮のIOC委員張雄は、26日、平昌冬季五輪での南北合同チームの結成と南北合同入場行進に難色を示した。その後の韓国大統領文在寅の反応に関する報道がないので、様子が分からないが、韓国が北朝鮮と下打ち合わせをして韓国大統領文在寅の発表になったことではないことが判明した。韓国大統領文在寅の独りよがりの願望に見える。

北朝鮮労働党委員長金正雲は、スポーツ好きといわれるが、平昌五輪を重視していることはないのだろう。それよりも国際的な経済制裁による内政問題が大きいだろう。韓国大統領文在寅が北朝鮮との合同チームを言い出した時、国際世論は経済制裁への影響を気にした。余計なことを考えなければならないという心配である。図らずもその杞憂は北朝鮮の否定的な発言で消えたことになる。

これまで五輪の開会式で南北朝鮮の合同行進が行われたことは、2000年シドニー五輪、2004年アテネ五輪、2006年トリノ冬季五輪がある。韓国の大統領は、2000年は金大中、2004年と2006年は盧武鉉で、いずれも親北派であった。北朝鮮指導者は、いずれの年も金正日であった。また、10年前は現在のように、政治的に緊迫した状態ではなかった。

韓国大統領文在寅は、韓国元大統領盧武鉉の考えを踏襲するつもりであったのだろうが、北朝鮮側は、はっきりと政治と五輪は切り離せないという態度のようである。国際世論もそうである。1980年のモスクワ五輪に見るアメリカのボイコットは、1979年のソ連のアフガニスタン侵攻による政治問題であった。

韓国大統領文在寅の韓国元大統領盧武鉉を継承する政治姿勢である、北朝鮮宥和作戦はこれからもいろいろと出て来るのであろう。現在アメリカをじらせているThaad配備延期も融和策の一つと見られるが、アメリカや国際世論に逆らってまで宥和作戦は出来ないであろう。

韓国大統領文在寅は、6月29、30日の米大統領トランプと会談する。日本は見ていることしかできないのかもしれないが、アメリカ側には韓国が北朝鮮宥和作戦を控えるように仕向けたいところである。7月7、8日にドイツで開かれるG20で首相安倍と韓国大統領文在寅との会談を調整中といわれるが、ぜひ実現して、韓国大統領文在寅の真意を聞きだして、日本の北朝鮮制裁の強い意向を示し、協同を促してほしいと思う。
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