ローカルな話だが、6月24日に杉並区の区長選挙が行われる。候補者は、現職で3選を目指す田中と他3人である。他3人は、区議、共産党、およびよく分からない無所属の人である。現職区長田中と区議会副議長も経験した現職区議の戦いになろう。候補者のレベルが高くないので、冴えない選挙である。
現区長田中の前は、現参議院議員山田宏であった。山田は衆議院を落選した後、区長になった。元々国政の人で、区長などのレベルの人でないが、落選の憂き目でやむを得なかったのだろう。山田は区長2期目の途中で、国政への参加・復帰のめどがついたのであろう、自ら辞任した。山田の残した遺産の一つに、区長の多選禁止を条例にしたことがある。さすが山田なのである。山田の後になった都議あがりの田中がまず行ったことは、区長の多選を禁止する条例の撤廃であった。ケチな男と見透かされる。田中は多選禁止条例撤廃に関して区民の意見を公募したが、区議会は撤廃賛成にしてしまった。山田は区長多選禁止を公約にして当選したのだが、田中の場合、多選禁止撤廃を公約に掲げたわけでない。
山田の当時、地方自治体での多選禁止条例は全国初であった。多選禁止は、憲法上疑義があるという解釈がされるようだが、そうなると多選は自粛でしかなく、多選したい人が自粛することはないから、条例で決めるのが適正であると考えるのが良識派である。選挙においては、良識派の考えなどは一笑に付される傾向があるのは、最近の参議院議員定数増が自民党案として出て来るのを見れば分かる。お手盛りが好きなのである。
今回の杉並区長選では、多選の議論はされていないようである。現職の対抗馬が多選反対を声高にすれば、一つの攻撃材料にはなるのではないかと思うのだが、そうしていない。
地方の活性化には、人心を改めることが大きく左右するであろうから、多選は控えるべきである。8年で仕事して、新たな人心を期待する、というサイクルが望ましい。2年でシステムを作り、あと実行、拡大実行という段取りで、8年間死に物狂いでやれば、大きなことが成就されよう。それができないで、もう1期、もう1期という地方自治体首長が多い。自ら自粛できる人を選ぶしかない。でも、そんな人は少ない。
現区長田中の前は、現参議院議員山田宏であった。山田は衆議院を落選した後、区長になった。元々国政の人で、区長などのレベルの人でないが、落選の憂き目でやむを得なかったのだろう。山田は区長2期目の途中で、国政への参加・復帰のめどがついたのであろう、自ら辞任した。山田の残した遺産の一つに、区長の多選禁止を条例にしたことがある。さすが山田なのである。山田の後になった都議あがりの田中がまず行ったことは、区長の多選を禁止する条例の撤廃であった。ケチな男と見透かされる。田中は多選禁止条例撤廃に関して区民の意見を公募したが、区議会は撤廃賛成にしてしまった。山田は区長多選禁止を公約にして当選したのだが、田中の場合、多選禁止撤廃を公約に掲げたわけでない。
山田の当時、地方自治体での多選禁止条例は全国初であった。多選禁止は、憲法上疑義があるという解釈がされるようだが、そうなると多選は自粛でしかなく、多選したい人が自粛することはないから、条例で決めるのが適正であると考えるのが良識派である。選挙においては、良識派の考えなどは一笑に付される傾向があるのは、最近の参議院議員定数増が自民党案として出て来るのを見れば分かる。お手盛りが好きなのである。
今回の杉並区長選では、多選の議論はされていないようである。現職の対抗馬が多選反対を声高にすれば、一つの攻撃材料にはなるのではないかと思うのだが、そうしていない。
地方の活性化には、人心を改めることが大きく左右するであろうから、多選は控えるべきである。8年で仕事して、新たな人心を期待する、というサイクルが望ましい。2年でシステムを作り、あと実行、拡大実行という段取りで、8年間死に物狂いでやれば、大きなことが成就されよう。それができないで、もう1期、もう1期という地方自治体首長が多い。自ら自粛できる人を選ぶしかない。でも、そんな人は少ない。