党の幹事長は金庫番で幹事長の承諾なしには党の金を動かせない、
自民党の幹事長は次期総理になれるくらいの人である、
こんなことは政治素人でも知っている。
2019年の参議院選挙で広島地区では、定員2名に対して自民党2名を候補に立てた。溝手1位、河井案里2位で2名当選というのが自民党の目標であった。河井案里は溝手に負ける腹であったが、革新には勝つ算段であったようだ。溝手は、広島県では圧倒的に強いが、岸田派であり、参議院のドン的存在であったため安倍、菅に嫌われていた。安倍、菅は溝手を阻むために河井案里のために軍資金を党から出すということだったようだ。溝手1500万、河井案里1億5千万である。その金で河井案里は溝手を破って勝った。だが1位は革新で票数は従来並みだが、自民が分裂したため1位圧勝当選であった。自民党の選挙対策作戦の失敗である。自民党の選挙対策委員長は甘利であった。全然似つかわしくないポストであったが、汚職疑惑で一回休みの甘利に安倍が最大限配慮して用意したポストであった。甘利は通商で有能ぶりを発揮したが、自民党4役の一つである選対委員長ポストにあっては十分仕事していない。無理もない、不適材なのだ。
1億5千万を河井に与えたのは、安倍、菅から発せられ、二階が追従したのは見え見えであるが、証拠がないから、野党もメディアも攻めきれないでいる。幹事長の二階は、自分の関与はないと言って、甘利に責任があるという。確かに選挙の責任は甘利にある。しかし、1億5千万は甘利の枠ではないだろう。見苦しい場面であった。自民党の幹事長とあろうものが、金を出したのは知らないというのは。今回の発言を自民党の中でも二階の力を衰えさせる要因としていくのがよい。国民のためにもなる。