東北地方の高山の草地に生える多年草。葉は奇数羽状複葉。小葉は3~6対あり、長さ2~4cmの楕円形。直径約5mmの小さな白い花が穂状に多数付き、上から下へ咲き進む。糸のように長く突き出た雄しべが目立つ。
この花を初めて見たとき、「ワレモコウ(吾木香)」に似ていると思ったら、やはりワレモコウの仲間だった。
「トウウチソウ(唐打草)」の名は、白い花穂が、中国渡来の打ち紐に似ていることによるという。
画像は、9月26日に栗駒山(岩手県では「須川岳」)の須川高原温泉から名残ケ原湿原を経て、昭和19年の噴火によってできた昭和湖まで歩いたときに見つけた「シロバナトウウチソウ(白花唐打草)」の花穂。
昭和湖から流れ落ちるゼッタ沢周辺には二酸化硫黄などのガスにより枯死した樹木が広がっていたが、そんな環境にもかかわらず登山道の間に沢山咲いていた。
今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。
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