9月は、雨の季節。1年で最も雨量が多いのは、梅雨時の6月と思われがちですが9月なんですね。その理由としては、日本
付近に停滞する秋雨前線、それと台風に伴う雨の影響です。今年は、9月最初の3連休に日本列島を縦断した台風18号では、
豪雨や台風、津波といった重大な災害の危機が迫っているときに発令される特別警報が出される、未曽有の雨に見舞われまし
たね。それと、「9月の雨は冷たくて・・・」という、女性歌手のヒット曲にも見られるように、9月の雨は、心と体が冷え
る季節でもあります。その点では、こってりした麺類が食べたくなるのも、この時期。首都圏250店以上のコンビニPOS
データを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータベースにも、そういった兆しがあらわれてい
ます。
グラフ1.は、カップめんカテゴリー(焼きそば・パスタ・そば・うどん等)、日別販売数量推移グラフです(第29週~第
38週)。第38週の焼きそば上位5商品の推移を見たものです。上位5商品のうち、新製品も含めペヤングが3商品を占め
ており、このカテゴリーでの人気の高さが分かります。グラフ右端の7月上旬から9月第1週まで、上位の商品は順調に推移
していますが「ペヤング 豚の生姜焼き風やきそば」が発売と同時に上昇カーブを描くと同時に、他の商品の推移グラフが低
下をみせています。とくに、「ペヤング ソース焼そば」が顕著で、「ペヤング 豚の生姜焼き風やきそば」にシフトした人
が多いのでしょうか。やはりNO1,ブランドの新製品となると、気になってしまいますよね。それと、ちょっと注目したい
のが、9月14日(土)から16日(日)にかけての3連休。5商品とも、推移グラフが上昇しているのが分かります。焼そ
ばは、日曜日に購入される比率が高いのですが、今回は3連休の上昇。第18号台風の影響を受けた、この3日間は、外出を
控えた人も多かったようですが、「コバラが空いたので、近くのコンビニで、ちょっとカップ焼きそば?」、だったのでしょ
うか。実は、いま話題の袋麺の推移グラフにも、興味深いデータがあります。台風による豪雨に見舞われた、3連休の9月1
4日(土)から16日(日)にかけて、袋麺の販売推移グラフが急上昇!サンヨーの「サッポロ一番 みそ」と、「サッポロ
一番 しお」、それと「マルちゃん正麺 醤油味」と、袋麺の売れ筋上位3商品のピークが目立っているのです。外出が厳し
い日には、少し手をかけた袋麺という手があったのかも知れませんね。
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グラフ1.カップめんカテゴリー(焼きそば・パスタ・そば・うどん等)、日別販売数量推移グラフ(第29週~第38週)。
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
1年で、2億食! これは、即席麺(袋麺)のニューウエイブ、「まるちゃん正麺」の発売以来の年間販売数。
ひと言に2億食といわれても見当が付きにくいのですが、概算すれば日本国民が年間に2個ほど食べた計算に
なります。お湯を注ぐだけで食べられるカップ麺に比べ、調理器具と調理のテマが必要な袋麺は、いつの間に
か存在意義が希薄になり、つい先ごろまでは、忘れ去られる危機にありましたね。ところが、生麺の美味しさ
を追求した「マルちゃん正麺」の大ヒットが、袋麺全体を復活させる引き金になったわけです。その後も、生
麺の食感を求めた「日清ラ王 袋麺」、「サッポロ一番 麺の力」、「明星 究麺」といった本格志向の新商
品が続々登場、このカテゴリーでの生き残りをかけた袋麺戦争が始まり、コンビニでは袋麺コーナーの陣取り
競争が激しさを増していますが、既存ブランドの「サッポロ一番」や、「日清チキンラーメン」も元気な存在。
首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANK
のデータに、その状況が現われています。
グラフ1.は、即席めん(袋めん)カテゴリー、日別販売数量推移グラフです(第28週~第37週)。第37
週の売れ筋ランキング上位5商品の推移を見たものです。グラフ全体を見ると、猛暑が始まった7月上旬のグラ
フ左端に比べグラフ右端に向かって徐々に上昇しているのが分かります。ようやく暑さが和らぎ、気温が下がり
始め、熱いラーメンのおいしい季節の始まりですね。この間の売れ筋上位5商品の推移を見ていくと、1位を
「サッポロ一番 塩」、2位を「サッポロ一番 みそ」が占めるケースが多くなっています(POSBANKの
データベースでは、「サッポロ一番」の場合の1位と2位は、夏は、塩。寒くなると、みそ。季節・気温によっ
てサッパリ系とコッテリ系が選ばれているのでしょうか)。そして三番手として、「マルちゃん正麺 醤油味」
が推移しています。「サッポロ一番しょうゆ味」を抜いて、しっかりと上位5商品の定番3位の位置をキープ。
スープの味覚で選べば、「味噌」と「塩」は、「サッポロ一番」。「醤油」は、「マルちゃん正麺」というわけ
です。ところで、このグラフ推移を曜日別にみていくと、袋麺の販売数量に関して、ウイークエンド、とくに土
曜日にピークが見られる傾向があります。一般的に袋麺の利用目的の一つに、多忙な時のとりあえずの食事とか、
間食・おやつがあげられますが、テマのかけ方次第で、立派な食事メニューになりますね。つまり、休日はちょ
っと手をかけた袋麺の昼食を頂いているのでしょうか。最近の内食志向もあって、こういった袋麺の購入に拍車
がかかっていることが推察されます。袋麺の復活は、時代の後押しを受けていることにもなりますね。
表1.は、即席めん(袋めん)カテゴリー、売れ筋ランキングです(第37週)。久しぶりに1位は、「サッポ
ロ一番 塩」から「サッポロ一番 みそ」へ。いま流れている発売45周年を訴求した、「サッポロ一番 みそ
ラーメン」のテレビCMのインパクトはかなりのものがあります。袋麺の魅力は、みそラーメン? 注目は、6
位にランキングされている「マルちゃん正麺 味噌味」。こちらも、テレビCM投入。 今度のメッセージは、
「ウソだと思ったら、食べて下さい」から、「ミソだと思ったら、食べて下さい」へ。つまり、「みそラーメン」
をモチーフにした、袋麺対決? こういったテレビCMの反応は、コンビニPOSデータにあらわれるもの。そ
の点、首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBA
NKのデータに注目です。
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グラフ1.即席めん(袋めん)カテゴリー、日別販売数量推移グラフ(第28週~第37週)
表1.即席めん(袋めん)カテゴリー、売れ筋ランキング(第37週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
ゲリラ豪雨による嵐に続いて、今度は、感動の嵐が日本列島に吹き荒れています。ここ数日、日本のメディアは、
2020年東京オリンピック招致に成功した最終プレゼンの話題で持ちきりです。いくつもの勝因が語られる中
で、とくに「お・も・て・な・し」の精神を語ることによって、東京への期待感を高めたプレゼンテーションが
挙げられています。このように、国をあげてオリンピックの話題一色の様相ですが、早くもコンビニには秋冬に
向けた話題の新製品が続々と登場しています。その一番手が、袋キャンディ・カテゴリーのプレミアム商品です。
プレミアム商品というと、ビール、アイスクリーム、ハム等が人気商品として定着していますが、今度はキャン
ディ。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBA
NKのデータベースには、その動向があらわれています。
グラフ1.は、袋キャンディ・カテゴリー、日別販売数量推移グラフです(第27週~第36週)。第36週の
売れ筋上位5商品の推移を見たものですが、新製品の不二家「生ミルキー 袋」以外の4商品は、定番の売れ筋
上位商品。とくに第35週までは、熱中症対策の購入が多かったものと推察される、味覚糖「特濃ミルク8.2
塩ミルク」のひときわ大きな推移が目立ちます。ところが9月に入って、推移グラフが低下、代わって新登場
の不二家「生ミルキー 袋」が大きく躍進、第36週の売れ筋ランキング1位を占めています。2位以下の約2
倍の大きさの推移の「山」から推測して、「生ミルキー 袋」への関心の大きさが分かります。この「生ミルキ
ー 袋」は、ミルキー発売63年目に初めて登場したプレミアム商品という位置付けで、中心部に生クリームを
使い、その周囲をミルキーでコーティングした、常温タイプのソフトキャンディ。生ミルキーならではの味わい
と、やわらかな食感はプレミアムの名にふさわしい存在というワケですね。新発売初日からピークを記録してい
る理由も、ここにあるようです。
表1.は、袋キャンディ・カテゴリー、売れ筋ランキングです(第36週)。1位の「生ミルキー 袋」、7位
の「純なミルキー 袋」といった、新登場のプレミアムキャンディ、そして第19位には、既存のミルキーがラ
ンキングされているのが分かります(太字)。またランキング上位には、定番の売れ筋商品が、ズラっと並んで
います(それらを抜いて、ミルキーのプレミアム商品が上位を占めたことになり、それだけ魅力的なわけでしょ
うか)。一般的にキャンディ・カテゴリーは、女性の購入比率が高いのが特徴ですが、「生ミルキー 袋」の場
合は他のキャンディと比べ特に顕著にあらわれています(太字)。成年女性と若者女性を合わせて33%強(太
字)。もともと、女性の比率が高いミルキーですが、生ミルキーの魅力が購入比率の高さに拍車をかけているの
でしょうか。近ごろ柔らかい食感の果汁グミが高校生や10代の女性に人気ですが、堅い食物が苦手な人が多い
若者にはうれしいキャンディ。またひとつ、おやつの選択肢が、広がりましたね。ところで常温タイプといって
も、30℃を超す気温では、ちょっとしたベタつきが気になったりします。その点では、これからの秋冬の気候
は、「生ミルキー 袋」にはうってつけかも知れません。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、
売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータベースが、どんな反応を示すのか、関心が高ま
ってきます。
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グラフ1.袋キャンディ・カテゴリー、日別販売数量推移グラフ(第27週~第36週)
表1.袋キャンディ・カテゴリー、売れ筋ランキング(第36週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
デザートは、「別腹」といわれます。たくさん食事を食べた後でも、デザートを食べる余地がある食欲表現ですが、
私たちの体は満腹状態になっても美味しいものを見たり想像したりしたとき、脳の働きによって再び食欲を促進させ
る働きがあるといわれます。つまり脳が刺激をうけ、胃の中にデザートの入るスペースを作ってしまうワケで、食欲
に個人差があったり、大食漢の人の特別な食欲ではないようです。そう考えると、「別腹」とは実にウマイ表現です
ね。コンビニの売れ筋データを見ていると、ランチの後や、夕食のデザートにカップデザートを食べる機会が多くな
っていることが推察されます。「ちょっとスイーツが食べたい」という、「別腹」の志向が定着してきたのでしょう
か。ちなみにコンビニにはカップデザートとして、プリン、ゼリー、ヨーグルト、カップアイスなどのカテゴリーが
ありますが、ヨーグルト以外はおやつの時間帯やコバラのすく時間帯よりも、昼食の時間帯と夕食の時間帯に購入さ
れる比率が高い傾向が見られます。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早
く捉えられるPOSBANKのデータには、最近のコンビニデザートの傾向がリアルタイムにあらわれています。
グラフ1.は、カッププリン類カテゴリー(プリン・ムース・杏仁豆腐等)、日別販売数量推移グラフです(第26
週~第35週)。第35週の売れ筋ランキング上位6商品の推移を見たものです。このカテゴリーは、「森永の焼プ
リン」がたえず1位をキープし続ける傾向が見られるのが特徴(今年の春先にアンディコ「こだわり極プリン」がリ
ニューアル新発売された際に一時的に、1位の座を譲りましたが)。グラフ左端から中央にかけて見られるように、
今年前半は「森永の焼プリン」を中心にアンディコ「こだわり極プリン」とグリコ「Bigプッチンプリン」の3ブラン
ドで推移を続けていました。一方で、昨年あたりまで「森永の焼プリン」と売れ筋ランキング1位を競っていたメイ
トー「なめらかプリン」は下位での推移が目立っていました。ところが、ここに来て、先々週の始めころから右肩あ
がりに上位復活。今週は、アンディコ「こだわり極プリン」、グリコ「Bigプッチンプリン」の2ブランドを抜いて
売れ筋ランキング2位に躍進。さらに、毎年秋になると売れ筋上位に顔を出すメイトー「とろけるかぼちゃプリン」
が5位になるなど、プリンカテゴリーは激戦の様相。「森永の焼プリン」と、メイトー「なめらかプリン」の推移グ
ラフでは、8月下旬から2週間、他の商品よりかなり高めでの推移が見られます。これは、ちょうど店頭での価格プ
ロモーションの実施期間。商品力に加えて、ちょっとした価格の魅力が、売れ筋の差になっているのでしょうか。
表1.は、カッププリン類カテゴリー(プリン・ムース・杏仁豆腐等)、売れ筋ランキングです(第35週)。上位
に、個性的なカッププリンがランキングされているのが分かります(太字)。ちょっと大きめ140gのボリウムと
本格的な焼プリンの味わい、「森永の焼プリン」。コンビニ限定販売、170gのグリコ「Bigプッチンプリン」。
それと、ひと回り小ぶりな110gの2つプリン、メイトー「なめらかプリン」と、アンディコ「こだわり極プリン」。
サイズの特徴と風味の特徴から、「別腹」ごとに、好みのプリンが選べるわけです。それでは、食欲の秋に向かって
ランキングはどう動く? 首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えら
れるPOSBANKのデータチェックが気になってきました。
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グラフ1.カッププリン類カテゴリー(プリン・ムース・杏仁豆腐等)、日別販売数量推移グラフ(第26週~第35週)
表1.カッププリン類カテゴリー(プリン・ムース・杏仁豆腐等)、売れ筋ランキング(第35週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
日本には、世界でも稀なほど多様な食物があります。それだけに、国民食として日々親しまれている食物も多様です。
米が主体のお茶漬けや、おにぎり、お寿司、外来のカレーライスや肉じゃが、それにすき焼きも見逃せませんが、麺類
も国民食として私たちの生活に定着しています。統計上の集計が難しいので推測になりますが、幅広い層に人気のラー
メン店、ソバ店、うどん店を合わせると、日本全国で約10万軒前後になるといわれます。年々新規出店が続いている
コンビニの総数が、約5万軒。身近になったコンビニのちょうど2倍、ラーメン店・ソバ店・うどん店が点在している
計算になります。行きつけのコンビニを起点にして周囲を見渡すと、そのイメージがわきますね。文字通り麺類は、身
近な国民食になったわけで、カップ麺として定番化している一因も、ここに見られます。ところで、首都圏250店以
上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータには、すっかり生
活に定着した和風カップ麺、そばとうどんの動向が現われています。
グラフ1.は、カップめんカテゴリー(焼そば・パスタ・そば・うどん等)、日別販売数量推移グラフで(第25週~
第34週)、売れ筋ランキング1位の「ペヤング ソース焼きそば」と、そば・うどんの上位5商品の推移を見たもの
です。このカテゴリーのうち、年間を通じて焼きそばが上位を占める傾向が強く、そば・うどんは、年末年始と1月か
ら2月にかけて上位を占める特徴が見られます。反対に6月から8月の暑い盛りには、汁もののそばやうどんは下降気
味に推移するわけです。グラフを見ると、「ペヤング ソース焼きそば」のひときわ大きな推移が見られ、夏の間の人
気ぶりが分かります。その下に、日清「どん兵衛きつねうどん」と、マルちゃん「きつねうどん」の推移グラフが続い
ています。6月の推移グラフに比べて、梅雨明けの7月上旬以降はやや下降していますが、猛暑日や真夏日が続いた割
には、安定した推移が見られます。よく言われる、クーラーの効いた室内で熱~いカップ麺を食べる、小さな贅沢を堪
能している人も多少見られるのでしょうか。それと、この小さな贅沢は別にして、カップうどん、カップそばの思いが
けない食べられ方が見られるのも、最近の特徴。きつねは、朝たべられる?
表1.は、カップめんカテゴリー(焼そば・パスタ・そば・うどん等)、売れ筋ランキングです(第34週)。売れ筋
1位から3位までが焼そばで占められていますが、上位10商品のうち5商品でそばうどんがランキングされています
(太字)。いずれも、年末・年始や年越し蕎麦の時期に人気を集める、馴染みのブランドですが、思いがけない食べら
れ方とは、購入時間が物語っています。朝5時~7時の時間帯の購入比率が高いのです(太字)。昼食や夜食、日中の
間食ではなく、早朝のカップ麺! ライフスタイルの24時間化によって早朝の活動が増え、カップ麺の新しい出番が
登場したわけです。とくに、「緑のたぬき 天そば」を見ると早朝の購入比率が、20%強。「赤いまめきつねうどん」
の場合は18%強ですが、こちらはミニサイズだけに朝食の味噌汁代りに食べられていることが推測されます。こうい
ったライフスタイルに密着した食べられ方の増加によって、猛暑の時期でも、温かいカップうどんやそばが購入されて
いるのかも、知れません。それでは、秋に向かっての反応は? 首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、
いち早く売れ筋とトレンドが捉えられるPOSBANKのデータをこまめにチェックしたいものです。
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グラフ1.カップめんカテゴリー(焼そば・パスタ・そば・うどん等)、日別販売数量推移(第25週~第34週)
表1.カップめんカテゴリー(焼そば・パスタ・そば・うどん等)、売れ筋ランキング(第34週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
8月上旬の立秋を過ぎると、暑さが和らぎ秋の爽やかな気配が漂ってくるものです。ところが、今年は例外のようで、
暑気払いしたくなる気象状況が続いていますね。日本古来の習慣である暑気払いは、今では夏の飲み会の代名詞のよう
に言われていますが、本来の意味としては、暑さをうち払うこと。つまり、暑さに負けないよう、体を冷やす効果のあ
る食物を食べたり、体を冷やす働きのある漢方薬を飲んだりして、体内に溜っている熱気を取り除くことにありました
(冷たいうどんや、素麺、あるいはかき氷を食べる習慣が東北地方に残っているようです)。体を冷やす点では、コン
ビニのチルド食品は猛暑を凌ぐにはうってつけかも知れません。コンビニPOSデータを見ると、食欲が減退しそうな
猛暑の中で、カップゼリーは比較的順調に推移しています。冷たく冷やされた果物がまるごと入ったフルーツゼリーや、
コーヒーの味わいがツルン!と楽しめるコーヒーゼリーで、暑気払いというわけでしょうか。首都圏250店以上のコ
ンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータには、カップゼリーの売
れ筋傾向が現われています。
グラフ1.は、ゼリーカテゴリー、日別販売数量推移グラフで(第24週~第33週)、第33週の売れ筋上位5商品
の推移を見たものです。グラフでは、6月上旬から7月初めの梅雨明け頃まで、売れ筋ランキング1位を競っている2
商品、メグ「クリームスイーツコーヒーゼリー」と、たらみ「ごろっと果実のとびきりみかん」が大きな弧を描いて推
移しています。とくに梅雨明け直後の猛暑のときのピークが目をひきますが、体を冷やしてくれるカップゼリーに手を
伸ばした人が多かったのでしょうか。また第32週、第33週で売れ筋ランキング1位を占めているのが、エミアル
「珈琲ゼリーたっぷり」。第29週(7月9日)に新発売されてから、徐々に販売数量を伸ばしている様子がグラフか
ら分かります。カットしたコーヒーゼリーにからめられた、とろりとしたクリーミーソースと、つるん!と、冷たいゼ
リーの食感は、コーヒー好きにはたまらない味わいのようです。それと、コンビニ限定、期間限定だけに、もう一度食
べたい人は早めに、再購入しているのかも知れません。また猛暑日と真夏日の続いた、先週と先々週(第32週~第3
3週)にかけて、エミアル「珈琲ゼリーたっぷり」に続き、売れ筋2位を占めたのがメグ「クリームスイーツコーヒー
ゼリー」。コーヒーゼリーは、ちょっとした熱中症対策に役立つデザートになっているわけですね。
表1.は、ゼリーカテゴリー売れ筋ランキングです(第33週)。エミアル「珈琲ゼリーたっぷり」が、1位。メグ
「クリームスイーツコーヒーゼリー」が、2位(太字)を占めています。この2つコーヒーゼリー、フルーツゼリーに
比べちょっとした違いがあります。成年女性と、熟年女性の購入比率が高い点です(太字)。とくにメグ「クリームス
イーツコーヒーゼリー」の場合、成年女性と、熟年女性を合わせると約40%。一般的にデザートの飲物にはコーヒー
より紅茶の比率が高い女性たちですが、スイーツやデザートは、コーヒーゼリーが多いわけで、何かコーヒーゼリーな
らではの魅力があるのかも知れません。それと、コーヒーゼリーは、フルーツゼリーに比べ昼前後の購入比率が高め。
コーヒーゼリーは、昼から午後。ボリウム感が魅力のフルーツゼリーは、夕食後のデザートに食べられる傾向が強いと
推察されます。ところで、猛暑というか、残暑といいますか、この暑さはまだまだ続きそうな様相で、今後のゼリーの
動向が気になります。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、いち早く売れ筋とトレンドが捉えられるP
OSBANKのデータをチェックする機会が増えそうです。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
グラフ1.は、ゼリーカテゴリー、日別販売数量推移グラフ(第24週~第33週)
表1. ゼリーカテゴリー売れ筋ランキング(第33週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
8月に入り4日連続で40℃を超したうえ、この12日には41℃の最高気温を記録した、高知県四万十市(江川崎)。気象庁
の観測史上1位の高温記録を塗り替えたことで、一躍日本中の脚光を浴びていますね。また今年は、全国的に猛暑ぶりが激しく、
清流の地、四万十市だけでなく、日本各地で気象庁の観測史上1位を更新するケースが続出。まさに、「日本酷暑列島」といっ
たところですが、異常な猛暑は、新しいライフスタイルを生み出す要因にもなるようです。そのひとつが、日傘。ここのところ
街では、日傘姿で歩いている女性が目につきますが、デパートの傘売場では、男性用の日傘を吟味する男性がチラホラ。遮熱効
果に加えて美白効果が期待できるため、日傘は男性にも一石二鳥のファッションとして、数年前から徐々に浸透され始めている
ようです。いまや猛暑の到来による熱中症対策の秘密兵器として、ブレイクの予感を覚えてしまいます。また最近若い男女が着
こなしている浴衣にしても、そういった暑さ対策の一環という側面があると思われますね。ところで、暑さしのぎや、熱中症対
策としては、やはり飲物は欠かせない存在です。その点で、首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレ
ンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータベースには、異例の酷暑を象徴するドリンク類の傾向が現われています。
グラフ1.は、ドリンク類の5カテゴリー(小型PET・びん/500ML前後)のうち、それぞれの売れ筋1位商品(第32週)
の日別販売数量推移(第23週~第32週)を見たものです。お茶カテゴリーは、伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」。ジュース・
野菜ジュースは、キリン「世界のキッチン ソルティライチ」。ミネラルウオーター、サントリー「天然水(南アルプス)55
0」。 炭酸飲料は、「コカ・コーラ500ML」。そしてニアウオーターは、大塚「ポカリスエット PET500ML」。
これが各カテゴリーの1位ランキング商品ですが、それぞれの売れ筋推移グラフに大きな特徴が見られます。グラフ上では、と
くに2つの大きなピークが見られます。ひとつは、7月6日(土)の関東甲信地方の梅雨明けから1週間続いた猛暑の期間の推
移グラフ。もうひとつは、関東甲信地方で37℃の最高気温を記録した今月10日(土)を中心とした連続猛暑時の急上昇グラ
フ。7月のピーク時には、伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」が最も大きい右肩上がりの推移が見られ、これにキリン「世界のキッ
チン ソルティライチ」が続いています。熱中症予防飲料として人気になっている2商品の躍進ぶりが見られます。また、8月
10日(土)をピークとする連続猛暑では、上昇推移グラフの最も大きいのが大塚「ポカリスエット PET500ML」。ス
ポーツドリンクの定番1位ブランドは、猛暑時の熱中症対策に最も選ばれていることになるのでしょうか。2番手は、キリン
「世界のキッチン ソルティライチ」。3番目に、伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」。猛暑日といわれる、最高気温35℃前後の
日には、とくに熱中症対策ドリンクに手が伸びるようです。また「コカ・コーラ500ML」やサントリー「天然水(南アルプ
ス)550」の推移グラフを見ていると、喉の渇きにゴクゴクと飲まれることの多い炭酸飲料や、ミネラルウオーターは、極端
に気温の高い日は、熱中症対策に飲まれているドリンク類に、NO1の座をゆずる傾向があるように思われます。目的によって、
ドリンク類を飲み分けていることも推察されます。それでは、残暑の時は、何が飲まれる? 首都圏250店以上のコンビニP
OSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのウオッチングが欠かせなくなってきました。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
グラフ1.ドリンク類5カテゴリー(小型PET・びん)、日別販売数量推移グラフ(第23週~第32週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
炭酸飲料に関する調査やアンケートをみていくと、同じような傾向が目に入ってくることがあります。たとえば、飲んで
みたい炭酸飲料と、よく飲んでいる炭酸飲料の回答が似通っていたりするのです。コーラ系でいうと、第1に「コカ・コ
ーラ」。次に、「コカ・コーラ ゼロ」、そして、「ペプシ ネックス」あたりが挙げられています。非コーラ系では、
やはり「三ツ矢サイダー」、「ファンタ」、「スプライト」、「C.C.レモン」あたりになるようですが、これは、首
都圏250店以上ものコンビニPOSデータで集計されている、POSBANKの売れ筋ランキングの商品とかなりオー
バーラップしています。総体的に飲んでみたいという商品への願望と、飲んだ商品がだいたい一致していることになりま
すが、ある意味では、コーラをはじめとした炭酸飲料が定番化しているわけです。ただ、この炭酸飲料カテゴリーでは、
定番ブランドには見られない個性的な新商品の登場が時々見られます。その点、第30週まで、6週連続して1位を続け
ていた定番のコカ・コーラに代わって、第31週で売れ筋ランキング1位を占めた新発売の「バニラ コカ・コーラ」が
挙げられます。その理由は?
グラフ1.は、炭酸飲料カテゴリー(小型PET・びん)、日別販売数量推移グラフ(第22週~第31週)で、第31週の
コーラ売れ筋上位6商品の推移を見たものです。直近の10週間、グラフ全体にわたって「コカ・コーラ」のひときわ大
きな推移が目に入ります。そのあと、ゼロ系の「コカ・コーラ ゼロ」、「ペプシネックス」、そしてトクホの「ペプシ
スペシャル」、キリン「メッツコーラ」と、波乱のない安定した推移を見せているのが分かります。そして、7月末に
「バニラ コカ・コーラ」が新登場しましたが、発売初日から定番の「コカ・コーラ」を、大きく上回る推移を見せてい
ます。週の前半では、「バニラ コカ・コーラ」が上昇した分、「コカ・コーラ」の推移グラフが低下しています。「コ
ーラ・コーラ」の愛飲者が、今回はちょっと新しい「バニラ コカ・コーラ」にチャレンジをした様子が、推測されます
ね。ところで、この「バニラ コカ・コーラ」、実は10年ほど前の2003年に、本国アメリカでの評判を受けて日本
でも発売された商品の復刻版。今回は発売前からネットで話題になっていた経緯もあり、発売と同時にピークを示したの
は、それだけ期待感の賜物といえるのでしょうか。
表1.は、炭酸飲料カテゴリー(小型PET・びん)、売れ筋ランキングです(第31週)。上位には、コーラ系のブランド
がズラッと、並んでいます(太字)。「バニラ コカ・コーラ」の購入者は、若者男性と成年男性の比率が高め。「バニラ
コカ・コーラ」の愛飲者が好むように、バーガー系の食べ物とのマッチングの良さがあるので、他のコーラに比べて男性
比率が高いのかも知れません。今週末は、またまた猛暑日の予想。熱中症予防もありますが、どのコーラに人気が集まるの
でしょうか。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、いち早く売れ筋とトレンドが捉えられるPOSBANK
のデータベースに注目したいものです。
売れ筋・トレンド、POSに出る
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グラフ1.炭酸飲料カテゴリー(小型PET・びん)、日別販売数量推移グラフ(第22週~第31週)
表1. 炭酸飲料カテゴリー(小型PET・びん)、売れ筋ランキング(第31週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
よくいわれることですが、食べ物の中でも、尾をひいてしまうものってケッコウありますね。今の季節でいえば、ビールの
おつまみにでてくる旬のエダマメなんか典型で、エダマメとビールが主客転倒してしまうケースも見られるわけですが、季
節を問わず一般的なのは、やはりスナック菓子類でしょうか。サクサクの食感や歯ざわりももちろんですが、ちょっとした
味つけの魔力に、食べ始めたら止まらなくなってしまいますね。代表的なのは、何といってもポテトチップスがあげられま
す。また、ポテト系スナック以外のコーンスナック系、「かっぱえびせん」とか、「カール」とか、「マイクポップコーン」
とか、さらに「ベビースターラーメン」と、あとひきスナックは定番化されていることが多いようです。首都圏250店以
上ものコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられる、POSBANKのデータには、各カテゴリーの最新の
動向が現われています。今週は、定番ではなく、期間限定の新製品が1位。それには、わけがある?
グラフ1.は、スナック菓子カテゴリー(ポテト系除く)、日別販売数量推移グラフ(第21週~第30週)のうち、第
30週の売れ筋上位5商品の推移を見たものです。グラフを横断して見ていくと、先週、つまり第29週までは多少の上下
動は見られますが、日ごろなじみのブランドが安定して推移しているのが分かります。とくに、おやつカンパニー「ベビー
スターラーメン」の2商品が定番ブランドとして人気を集める傾向が見られます。そして先週、湖池屋の「スコーン 絶品
しょうゆ味」が売れ筋1位にランキングされたわけです。期間限定発売の「スコーン 絶品しょうゆ味」は、毎年この時期
に発売になり、今年で3年目。しかもこれまでと違って、初めての1位ランキング。グラフを見ると、発売初日から、毎日
1位で推移しています(期間限定商品の場合、発売前半に比べ後半の方が低下することが多いのですが、今回は週末でさら
に上昇)。定番ブランド「スコ-ン」と同様にサクッ!とした食感の新製品であること。そして醤油発祥の地といわれる、
「湯浅醤油」の「生一本黒豆醤油」を使用した独自の風味であること。3年目を迎え、「スコーン 絶品しょうゆ味」なら
ではの魅力と認知度が定着してきたことが要因と推察されます。ちなみに試食してみると、確かにスコーンの持ち味である
食感に加え、さらっと濃厚な醤油の風味が、絶品!「絶品しょうゆ味」とは、言いえて妙ですね。ところで、この味を好ん
で購入しているのは誰?
表1.は、スナック菓子カテゴリー(ポテト系除く)、売れ筋ランキングです(第30週)。「スコーン 絶品しょうゆ味」
が各社の定番ブランドを凌いで、1位にランキングされています(太字)。それと、新製品ということもありますが、若者
男性の購入比率が高めです。他を見ても若者男性の比率が高い商品は、味が濃厚なタイプが多いように思われますが、その
点で「スコーン 絶品しょうゆ味」の場合も、若い男性の購入比率が多いのかも知れません。それでは、比較的濃い味好み
の人が多い30代以上の動向は? 首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられ
るPOSBANKのデータで見極めてみたいものですね。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
グラフ1.スナック菓子カテゴリー(ポテト系除く)、日別販売数量推移(第21週~第30週)
表1.スナック菓子カテゴリー(ポテト系除く)、売れ筋ランキング(第30週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
1年で最も気温が高くて、暑さが厳しい季節にあたるのが、二十四節気のうちの大暑(たいしょ)といわれています。
今年は、今日(7月23日)が、その日にあたり、今週から8月上旬、つまり8月8日の立秋の頃までが、夏の風情を
一番感じる時期なわけです。都心を歩いていても庭先に弦を伸ばした朝顔を見かけることがありますし、郊外に出れば
畑一面に咲き誇る向日葵、そして命の限り鳴き尽くすアブラゼミなど、真っ盛りの夏を五感で感じてしまいます。こう
いった季節、喉に渇きを覚えますが、喉がうるおせるだけでなく、爽快感をもたらせてくれる飲物に手が伸びやすいも
のです。そういった点では、炭酸飲料の爽快感、とくにコーラの発泡感は格別ですね。首都圏250店以上のコンビニ
POSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータベースには、この季節特有の傾向が、表や
グラフに見られるものです。
グラフ1.は、炭酸飲料カテゴリー(小型PET・びん)、日別販売数量推移グラフ(第20週~第29週)のうち、第
29週の売れ筋上位5商品の推移を見たものです。とくに目立っているのが、第24週(6.10.~6.16.)で、
1週だけアサヒ飲料の新製品「スパイラルグレープ」に1位の座を譲りましたが、直近でも5週連続して1位で推移してい
る「コカ・コーラ」。6月中旬から下旬にかけては、梅雨の盛りでしたのでさすがの定番コーラも、新製品パワーに押さ
れたのでしょうか。ところで、その梅雨ですが、今年は例年にない早い梅雨明けとその後の35℃に迫る猛暑の連続に見
舞われたのが7月上旬。グラフは、高気温と高湿度の日は一気に需要が盛り上がることを物語っていることが推察されま
す。その反対に、最高気温が30℃を上回った日が1週間のうち2日だけで、猛暑がひと段落した先週は、推移の「山」が
再び低くなっています。気温30℃は、喉がコーラの刺激を求めるボーダーラインになっているのでしょうか? だとす
ると、コンビニPOSデータのグラフは、正直に反応するものですね。また、梅雨明け後の先週まで、「コカ・コーラ
ゼロ」も、右肩上がりで推移。夏は、コーラの魅力に満ちているわけでしょうか。
表1.は、炭酸飲料カテゴリー(小型PET・びん)、売れ筋ランキングです(第29週)。1位に「コカ・コーラ」、3位
に「コカ・コーラ ゼロ」、そしてトクホのコーラ、サントリー「ペプシスペシャル」、キリン「メッツコーラ」の2
ブランドが6位と10位にランキングされているのが分かります(太字)。炭酸飲料のランキングを見ていくと、夏はコー
ラ、そして健康志向の人が多くなっているように思われます。「コーラが飲みたい」、「健康は気になる」というワケ
ですね。また最近の傾向としては、「三ツ矢サイダー」をはじめとしたサイダー系の炭酸飲料に加え、昨年春の発売以
来、すっかり定番化して上位にランキングされているのがサントリー「オランジーナ」。微炭酸オレンジの魅力とフラ
ンスのテイストが独自の魅力を醸し出しているようです。その点、5位にランキングされた新発売の「シュウエップス
ブラッドオレンジ」も、第3の炭酸飲料として要チェックです。さて今週は、暑さが甦りそうな気配です。首都圏25
0店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータに注目です。
売れ筋・トレンド、POSに出る
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グラフ1.炭酸飲料カテゴリー(小型PET・びん)、日別販売数量推移グラフ(第20週~第29週)
表1.炭酸飲料カテゴリー(小型PET・びん)、売れ筋ランキング(第29週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)