よくいわれることですが、食べ物の中でも、尾をひいてしまうものってケッコウありますね。今の季節でいえば、ビールの
おつまみにでてくる旬のエダマメなんか典型で、エダマメとビールが主客転倒してしまうケースも見られるわけですが、季
節を問わず一般的なのは、やはりスナック菓子類でしょうか。サクサクの食感や歯ざわりももちろんですが、ちょっとした
味つけの魔力に、食べ始めたら止まらなくなってしまいますね。代表的なのは、何といってもポテトチップスがあげられま
す。また、ポテト系スナック以外のコーンスナック系、「かっぱえびせん」とか、「カール」とか、「マイクポップコーン」
とか、さらに「ベビースターラーメン」と、あとひきスナックは定番化されていることが多いようです。首都圏250店以
上ものコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられる、POSBANKのデータには、各カテゴリーの最新の
動向が現われています。今週は、定番ではなく、期間限定の新製品が1位。それには、わけがある?
グラフ1.は、スナック菓子カテゴリー(ポテト系除く)、日別販売数量推移グラフ(第21週~第30週)のうち、第
30週の売れ筋上位5商品の推移を見たものです。グラフを横断して見ていくと、先週、つまり第29週までは多少の上下
動は見られますが、日ごろなじみのブランドが安定して推移しているのが分かります。とくに、おやつカンパニー「ベビー
スターラーメン」の2商品が定番ブランドとして人気を集める傾向が見られます。そして先週、湖池屋の「スコーン 絶品
しょうゆ味」が売れ筋1位にランキングされたわけです。期間限定発売の「スコーン 絶品しょうゆ味」は、毎年この時期
に発売になり、今年で3年目。しかもこれまでと違って、初めての1位ランキング。グラフを見ると、発売初日から、毎日
1位で推移しています(期間限定商品の場合、発売前半に比べ後半の方が低下することが多いのですが、今回は週末でさら
に上昇)。定番ブランド「スコ-ン」と同様にサクッ!とした食感の新製品であること。そして醤油発祥の地といわれる、
「湯浅醤油」の「生一本黒豆醤油」を使用した独自の風味であること。3年目を迎え、「スコーン 絶品しょうゆ味」なら
ではの魅力と認知度が定着してきたことが要因と推察されます。ちなみに試食してみると、確かにスコーンの持ち味である
食感に加え、さらっと濃厚な醤油の風味が、絶品!「絶品しょうゆ味」とは、言いえて妙ですね。ところで、この味を好ん
で購入しているのは誰?
表1.は、スナック菓子カテゴリー(ポテト系除く)、売れ筋ランキングです(第30週)。「スコーン 絶品しょうゆ味」
が各社の定番ブランドを凌いで、1位にランキングされています(太字)。それと、新製品ということもありますが、若者
男性の購入比率が高めです。他を見ても若者男性の比率が高い商品は、味が濃厚なタイプが多いように思われますが、その
点で「スコーン 絶品しょうゆ味」の場合も、若い男性の購入比率が多いのかも知れません。それでは、比較的濃い味好み
の人が多い30代以上の動向は? 首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられ
るPOSBANKのデータで見極めてみたいものですね。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
グラフ1.スナック菓子カテゴリー(ポテト系除く)、日別販売数量推移(第21週~第30週)
表1.スナック菓子カテゴリー(ポテト系除く)、売れ筋ランキング(第30週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
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