田舎だから

期待が高まっていたものほど手に入らないのは何故だろう？
スペシャル・ビスコは私の住んでる町の近所のスーパーには置いてなかったのだガーン！
・・・・そして、しょんぼり・・・
そんな懸念がつきまとわないでもなかった。
だって、ここは田舎だから。
田舎・・・おお、その一言で全てが了承される『田舎』という言葉の持つ説得力のなんと強い事か、おおお～。

スペシャル・ビスコを食べた感想を心待ちにしてくれていた諸君、すまない。私も、無念だ・・ッくっ！
乳酸菌2億個入り（5枚あたり）の発酵バターのスペシャルなビスコは一体どんな味だったのか・・・。
田舎者には夢幻の特別なビスコ
手に入らないとなるとマスマス食べたい気持ちが膨らむ。どれだけ芳醇でふくよかな香りと味わいなのか。
もはや110円そこそこ価格の菓子への過大な期待はどこかの株価のように私の中でうなぎ上り
そうですね、私的には180円払ってもいい。食べてみたい。

ところでそんなこと書いてたら、猛烈に普通のビスコでもいいから食べたくなったけど、
災害対策用に買ってある缶入りビスコには手を付けないでおこうと思う。だって防災用ですよ。
災害って本当にまったく想像もしない時にやってくる。
私が卒業した小学校には『防災が大事』と説かれた寺田寅彦（高知県育ち・物理学者・随筆家）先生の胸像が
置かれていたのですからね、エヘンエヘン（なぜか自慢）。

さて心待ちにしていたビスコがスーパーの棚に見いだせなかった私は、その寂しいようなガッカリしたような、
どうしようもない心もちを少しでも慰めたいと考えました。こんな時は元気の出るビデオでも見たい。
そんな自分に奨めたい映画、それは『プロジェクトA』。ジャッキー・チェンと愉快なカンフーの達人仲間が
繰り広げる舞踊のようなアクションとわかりやすい友情の物語。早速、近所のTSUTAYAへ向かった。
なかったので、2番目に近いTSUTAYAへ。ここにもなかったので少し足を延ばして３軒目TSUTAYAへ。

・・・欲求が高まるほどに手に入らないのは一体なぜ？おおお、運命が私を弄ぶ
ない、ない、ここにもない！ジャッキーの映画がない！！
『プロジェクトＡ』がないなら『スパルタンＸ』でもいい。
そんなバカな、バカな！いつだったか忘れたけど数年前にはジャッキーの棚があったはず
長らく日本中にカンフー・ブームを巻き起こしたジャッキー・チェン様の作品が置いてないなんて
狐につままれたような憔悴感に呆然と言葉もなく立ち尽くす私。
そうして立ち尽くした時間が３０秒だったのか５分だったのか・・・。
「いくら探しても、ここにはないよ。たった１本だけなら〇〇店にあるけどね。」
沈黙を破って背後から、検索機械を操作し終えたピヨてんのゾッとするような無情な声がこだました。

〇〇店。その店はココよりはるか２２ｋｍ余り離れていた。往復だと４５㎞にはなってしまう。
ガソリン高騰時代を迎えた今となっては、旧作ビデオ１本８０円の為だけに車を出すことははばかられる
永遠の彼方の地であった・・・・・・・。

・・・と、まあ田舎の不便さを話してみたけど、ネット時代だし運送会社の配送網が張り巡らされた現代では
（数年前までは光ケーブルも引かれてなかったし、配送には３日くらいかかってたけど）、コンビニもあるし
ビデオもダウンロードすればいいと思うので、買い物と病院以外はそんなに不便ではないです。
（でも買い物と病院は生活におけるライフラインですよねー）
高知県はなんだかんだ言っても暖かい所だし、元気であれば、そしてぼんやりするのが好きな人には
向いてる住環境だと思いますよ。　私なんかまさにこの土地の産物です、へへ